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「日本人は来なくても良い」客単価2500円のラーメン屋が考えていること

コロナが5類に移行し、インバウンド需要の復活に期待できるようになった現在。飲食店でも、さまざまなインバウンドの成功事例があるようです。今回、メルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』の著者で外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんが、客単価2500円のラーメン店など、実際の事例を紹介しています。

日販300万円や客単価2.5倍や社員2名で月商3000円などインバウンドの事例あれこれ

2019年までのインバウンドに関しては、ご支援先で積極的なところは少数派で、最低限の対策というケースが多かったです。

しかし今年は違った流れもあり、「依存はしないがインバウンドで成り立つ柱は一つ作っておこうと思う」というケースが多々。

やはり日本の人口推移を考えても、今後「誰の胃袋を狙うのか」の視点で立地によっては重要なテーマです。

そのため今回はインバウンドの事例あれこれ!

色んなケースを書いてみたので、その中で参考になるものがあれば幸いです。

日販300万円のテイクアウト業態

売上=客数×客単価

これで考えた時に強いのが、

このパターンです。

ここは組単価で1200円。

日販300万円=2500組×1200円

1時間辺りで680組の来店なので、厨房実働4時間程度という効率性の良さです。

さて、1時間で680組の捌きですが、To orderはまずもって不可能。

注文&決済とお渡しは完全に分類し、後で取りに来てもらうスタイルです。

最終調理以外は外注なので、店舗でやるのは最終加熱(魅せる用)のみ。

これがかなり効率的なんですよね。

ただ大変なのが「仕入れ力」だったりします。

やはり「ご馳走食材」がキーワードなので、それを加工含めて安定してくれる企業を探して詳細まで詰めていく事。

オープンまでに一番大変なのがここだったりします。

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客単価2.5倍で売上2.5倍のラーメン業態

業態の中でも難易度の高いラーメン業態。

理由は「嗜好性」が高すぎて、お客様がプロ化しやすい事が挙げられます。

全国展開するなら戦い方は全く違いますが、国内数店舗であれば、この嗜好性に合わせての商品開発が大変な部分だったりします。

その中で上記の企業。

「もう日本人は来てくれなくて良いや・・笑」

という状況になられています。

理由はシンプル。

客単価が1000円から2500円に上がったからです。しかも回転率は同じなので、シンプルに売上も2.5倍になったという事。

元々は別にインバウンド特化ではなかったのですが、SNSとの相性も良かったことで徐々に増加。

日本人だとラーメン1000円の壁なんて通説ありますが、こちらはまずはセットメニューから高単価ゾーンを追加。そうすると当たり前ですが出ますよね。

ニューヨークだと3000円程度、パリでも2000円程度。それが日本に来たらセットでも1000円台後半。

お得すぎますよね。これこそ相手の通貨で考えるという視点です。

そこから「本当に良いものを」の視点で徐々に単価を上げた単品・セットを作り、結果的に今や客単価2,500円といった感じ。

もちろん日本の同業者や日本人のお客様からは色んな声があるのも事実。

しかし大切なのは「誰の胃袋を狙うか」であり、その人が望むものをちゃんと準備することですね。

社員2名で月商3000万円の高級業態

空中階で社員2名で月商3000万円。理想的な形の一つですよね。

高級業態。

こう見た時に、和食・会席・寿司などでは中々難しいのが実情です。(『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2023年6月12日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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image by:Shutterstock.com

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関西学院大学卒業後、新卒で船井総研に入社。当時史上最年少にてフード部のマネージャー職へ。その後事業承継と起業を行い、 京都にて外食・中食業態を複数経営しつつ、多くの企業をサポート。事業規模は年商2,000万~1兆円企業まで幅広いです。外食/フードデリバリーが専門領域なので、それについての情報を書いています。

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