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少子化の元凶?広末涼子のW不倫騒動と問題にされぬ「一夫一婦制」

俳優・広末涼子のW不倫が、テレビを中心にメディアで大騒ぎとなりました。企業の広告塔も務める有名人にとっては、失うものが大きい不倫の道に突き進んでしまう人が絶えないのはなぜなのでしょうか。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では、著者の吉田さんが、愛が冷めても浮気しないのは脳科学的に不自然とする説を紹介。人間の脳に「一夫一婦制」は合っておらず、自分たちの“子供以外は作らないし育てない”この制度が、日本の少子化をも招いていると持論を展開しています。

広末涼子のW不倫問題の解釈

いまさら、説明不要の広末涼子のW不倫。不倫は犯罪ではないとはいえ、当事者は謹慎を余儀なくされるのが最近の傾向ですが、果たしてここからみんな何を感じ取るのだろう。

広末涼子の目はとても魅力がある。それが個人的感想。そして、この一件を聞いたときに、ああ、あの目にやられた男がいるんだな、くらいに思っていた(笑)。別にどうでもいい芸能ゴシップだし、なんでそんなに騒ぐのか、といった感じ。

ただ、お互いに子供が3人もいる。そして、パートナーも。傷口は深いW不倫のパターンだ。初めはお互いとぼけて否定していたが、すんなりと認めた。恐らく、ラブレターが出てきたからだな。しかも直筆で。

あのラブレターを見て、アヴァンチュールを飛び越えたメンヘラチックな内容に多少驚いたひとも多いのでこれだけ世間は賑わっていて、これで文春の売上も猛烈にアップするのだろう。

お互いに交わしたラブレター。内容は割愛するが、「キモい!!」とか「子供がかわいそう」とかまあ、良く出てくる世間の反応は置いておいて、少し冷静にじっくりと向き合ってみようと思う。

まず、今も昔も本当に不倫は多い。そもそも、不倫が何で悪いのだろう?それはこの国にある一夫一婦制があるから。明治31年に民法によって一夫一婦制が確立。これによって、それまで伝統的に側室を置いていた皇室でも一夫一婦主義をとるようになった。大正天皇以降は側室制度も廃止された。こうして日本では一夫一婦制が当たり前となっていきそれが社会的倫理観となった。

視点を変えて、社会制度を飛び越えてみてみると面白い。哺乳類のうち、一夫一婦の哺乳類は3%しかいないという。そして、爬虫類はツガイをつくらないらしい。しかも、人間は一夫一婦制的な脳の作りではないと脳科学者の中野信子氏はいう。したがって、全世界を見ても、一夫多妻の国もあり、離婚も再婚もできるのだと。そして、脳は「決まったパートナーだけを認識できるようにできてない」というのだ。

ちなみに、哺乳類のうち、一夫一婦の哺乳類はプレーリーハタネズミという主に米国中央部が原産で体重が30~50g程度の小型のネズミ。このネズミは一生を同じパートナーと添い遂げる一夫一妻の生活形態だという。

一匹だけ引き離して、別のネズミがいるところに移動しても新たにパートナーにはならない一途な動物なんだとか。脳が絆を作って他の個体を認めないというのだ。裏切らない、その人との思い出に生きている。純愛を貫くパターンだ(笑)。

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でも人間は違うらしい。脳科学の観点からみれば、人間の脳の作り自体が一夫一妻の作りではないので、不倫して当たり前なのだとか。ということは、もしかしたら、不倫しちゃったからって仕事を失う世の中になっていること自体がおかしなことなのかもしれない。つまりは不倫をしてしまうように、「脳」は作られているということなのだから。

江戸時代には妾とかいたし。つまり現在は「制度」に縛られているという事なのだ。この「脳の作り」があるからこそ、離婚も再婚もできるというメリットもあるわけで、もしも「脳」が一夫一妻の作りだったら離婚しないし、再婚もしない。いや、できない。それは悲劇だろう。

一般に男性が浮気をしやすいのも脳のドーパミンの感受性が女性と違うことで説明できるという。女性と男性で同じドーパミンが出ていても、女性の方が満足しやすいのでそれ以上のドーパミンを求めることが無いのだけれど、男性はもっともっとと欲しがるので、満足しているようでもいつでも違う女性を探してしまうというのだ。大体の男性諸氏であれば納得がいくと思う(笑)。やはり種の保存で、オスは沢山の種をばらまく宿命なのだろうな、と思った。

しかし、面白いのは男性でも2種類の脳の作りがあるという。ひとつは、「ばらまく系」そして、もうひとつは「育てる系」。ばらまく系は読んで字のごとく、ひたすらにあっちもこっちも目がいって落ち着かない。要は浮気性の男性の脳。そして、育てる系の男性は人の子育てにも協力するが、今度は僕の遺伝子を継いでね、という落ち着いた遺伝子をもっているという。

そういえば、昭和と平成でも、なんか違うし、少しこれは当てはまるかも。愛が冷めてしまっても浮気もしないで我慢し続けることが脳科学的にはふつうでないらしい。これこそ、社会通念という同調圧力に負けている姿だという。

男は常に種をばらまく先を探している。日本の一夫一婦制は自分たちの子供以外は作らないし、育てないということなのだから、当然少子化の一途をたどる。

というのは、データが裏付けしていて、日本で中絶する件数が1年になんと30万件!というのだ。その一方で産まれてくる子供たちは人口的に介入して子供が生まれた、その率は3割。つまり3人に1人は不妊治療したり、体外受精をしたりで自然に生まれる子供たちがドンドン減っているという現実がある。

この現実をしっかりと考えることも必要なタイミングなのかもしれないが、今は無理だろう。芸能人の不倫騒動でこれだけ盛り上がるのだから──(『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』2023年6月17日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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医療機器メーカー勤務を経て、2000年7月に整体院にて独立開業。 一日200名以上の整体院に成長。その後7店舗展開。独立専門整体スクール開校し、生徒は全国で活躍している。 15万2000人以上を施術。整体スクールは650名以上の整体師を輩出。現在も施術及び施術指導継続中。 店舗立ち上げから閉鎖まですべて体験し、やりたくないことをやめ、やりたいことにエネルギーを集中させる人生へのシフト。 医療機器メーカー時代に得た生活習慣病に対する知識と経験を踏まえてヴィッシュ整体法を創始。 著書に「集客革命」「でも、大丈夫!!」「ぶっちぎり集客力」すべて現代書林刊がある。 JPMA日本理学手技療法協会代表理事 フィットバランス療術学院 学院長 エネルギー整体Vitsyu-Yoga 院長 趣味はトレイルWalking&Running。愛犬はアメコカ女の子“アビィ”

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【著者】 吉田正幸 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 月曜日

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