日本大学アメフト部の寮から覚せい剤と大麻が押収された事件。事の発端は保護者からの“告発”によるもので、7月上旬、大学側が寮の自主点検を行ったといい、その寮から植物片などが発見された。しかし、発見後、大学側が警察に報告するまで約2週間も経っていたことが新たに発覚した。
報道によれば、薬物を所持していたとみられる部員は1人とのことだが、5年前の悪質タックル問題から“生まれ変わった”はずの部で一体何が起きていたのか? 世間の関心は高い。そして、昨年7月に同大学の新理事長に就任した作家・林真理子氏(69)にも批判が相次いでいる。
「またアメフト部か…後輩がかわいそう」
日本大学のOBは話す。
「正直、また日大かよ…そしてまたアメフト部かよ…という感じ。林真理子さんが理事長になって良い方向になり、日大が変わってくれればいいなと思っていた矢先に〈これかよ〉と嘆きたいすね。これから就活が始まる現役学生はかわいそう。だって、いくらその学生が関係ないとはいえ〈ああ、日大か〉ってなりますよね。ちなみに私は20代後半ですけど、上司から〈相変わらず“犯罪の総合大学”だねぇ〉と昨日言われました」
「調子こいていた」現役学生の証言
現在、同大学の4年生(男性)は、アメフト部の印象についてこう話す。
「僕の意見では、一部の部員は調子こいていましたよ。けど、彼らを悪く言うつもりはなくて…。これはどこの大学もそうだと思うんですが、スポーツで大学に入った奴っていわゆる“オラオラ系”みたいな人種が多いはずなんですよ。〈俺らは一般の奴らとは違うから〉的なイメージです。だから、アメフト部が学内で風を切って歩く姿を見ても〈まあ、仕方ないな〉って感じでした。体がデカいから、向こうと目が合ったら逸らすし、道も空けてました(笑)」
また反対に、別の学生は「悪いイメージはなかった」とも語っている。
「少しヤンチャっぽいイメージの人たちもいたけど、悪い噂とか私は聞いたことがないです。犯罪のことですか? いや、本当に全然全然、なんにも聞いていなかったです」(3年・女性)
出版社の林真理子“大先生”への「忖度」にも注目
今回の騒動では、林真理子理事長の対応を疑問視する声もある。
それは、2日の報道陣の取材に対して「違法な薬物が見つかったとか、そういうことは一切ございません」などと発言したことが大きく影響しているからだろう。その後、警察が寮から大麻と覚せい剤を押収したのは周知のとおり。そのため、林氏を「嘘つき」呼ばわりするネット民も多数の状況だ。
「ご存じの通り、林氏は日大の理事長でありながら超が付く売れっ子作家。あの週刊文春でも連載を持っていますし、著作も相当数あります。〈林先生に大変お世話になった〉という出版社は数多いです。大手出版社が、この問題をどう報じるか? 林氏に関してはスルーするのか? 個人的に注目しています」(夕刊紙記者)
日本大学は先ほど、8日に林理事長、酒井健夫学長が出席する会見を行うと発表した。その場で何が語られるのか?
そして、前出の記者が言う林氏への「忖度報道」はあるのだろうか?
image by:杉山真大, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons