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社名を変えても変わらぬ本質。ジャニーズ「影の支配者」白波瀬 傑氏の正体

10月17日付けで「株式会社SMILE-UP.(スマイルアップ)」に社名を変更し、61年という長い歴史に幕を下ろしたジャニーズ事務所。10月2日に開かれた会見では「指名NGリスト」の存在が発覚するなど、前途に暗い兆ししか見えないと言っても過言ではない同社ですが、この先どのような道を辿ることになるのでしょうか。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では著者の吉田さんが、会見後に新たに明らかになった事実や、ジャニーズの「影の支配者」の人となりと行状を紹介しつつ、彼らの今後についての考察を試みています。

旧ジャニーズ大逆転はあるか?ドン底から這い上がる決意と覚悟

全国の10代(15歳以上)と20代の男女、計500人に「ジャニーズ事務所の3度めの会見は必要と思うか?」を聞き、「必要」「必要ない」それぞれの理由を答えてもらった調査をYahoo!ニュースが掲載していた。

そこには、「必要ない」というコメントがあった。

「これまでの説明で、私は理解できています。そもそもジャニー喜多川の問題で、事務所があそこまで追及される意味がわかりません」(28歳女性・会社員)

ジャニオタの女性なのか、私は私なりに理解できていて、ジャニー喜多川の問題なのに、もうタレントには関係ないから事務所への追求なんかするな。ということなのだろう。

見てみると、このようなファンの意見が多い。しかし、そんな単純な問題ではないから、メディアや各企業が挙って契約解除や保留を含む方向性を模索しているのではないだろうか。

東山氏とジュリー氏は共に1966年生まれ。自分も同い年だ。

読売新聞オンラインでは、「ジャニー喜多川氏の性加害が04年に最高裁で確定、東山紀之社長「『弁護士が悪かった』と聞いていた」と題してこんな記事が掲載されている。

ジャニー喜多川氏の性加害問題に関する2日の記者会見で、性加害の事実が2004年に最高裁で確定したことを知っていたか問われた東山紀之社長は、「喜多川氏の犯罪については新聞で知った。その時には世の中で騒ぎになっていなかった。『弁護士が悪かった』と聞いていたので、これはどういうことなのかと感じていた」と述べた。

しかしこの東山の主張を真っ向から否定する証言が出てきた。10月7日に放送された『報道特集』(TBS系)では元ジャニーズJr.の男性を取材し、東山が性加害に対して知っていたかということについて「噂レベルなんてことは絶対ない」と断言したのだ。さらに“合宿所”と呼ばれる場所にいた際には、「お前やられてこいよ」などと積極的に加担していたと証言したとのことだ。

このTBSの取材に対しジャニーズ事務所は「かなり昔の事なので覚えていない」という曖昧な回答をしたというが、火の無いところに煙は立たず。純粋培養された東山氏が知らないわけがないだろう。違うかい?

そして、2004年の最高裁の確定時はジュリー、東山両氏は共に38歳。

成人をとっくに通り越え、もうすぐ四十に入り込む年齢。心の中では良心の判断ができる立派な年齢だ。鼻水垂らしたティーンエイジャーならともかく、鬼畜の所業を目の前にして大の大人が性犯罪を見て見ぬふりをしていたのならば“同罪”といわれても仕方がないほどの大問題なのである。

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その東山氏が会社の代表をやるというのだから、これも大問題。まさに鬼畜の社長の誕生ではないか。それを熟知して、身近で感じていたら、「ジャニー喜多川の問題なのに、もうタレントには関係ないから事務所への追求なんかするな」とは言えないだろう。

これにはとてつもなく大きな問題が絡んでいる。

自然発生的に良心の呵責がジャニーズ事務所役員全員を網羅して、正しい純粋さが暴走して全部真実が露呈される…そんなことはこのような芸能界では絶対に無いだろう。

だからこそ、臭いものに蓋をし続けた古い習慣的な鉄壁に対して、新しい息吹が挑むときがまさに今なのだと思う。

突っ走る東京新聞記者の望月衣塑子さん、週間文春の記者さん、ジャーナリストの佐藤章さん、どうぞ、頑張ってください!と熱いエールをいつも送っている自分がいる。既成概念や良心もない古い習慣を叩き潰してもらいたいと感じている。

さて、ここで問題なのが、白波瀬傑前副社長という人物だ。

この人物が闇のジャニーズ事務所を裏で糸を引く影武者だったという。ところどころこの白波瀬氏の名前は出てくるのだが、正直なところよくわからなかった。白波瀬傑氏の現役時の名刺は当時“銀ピカ”だったというから面白い。

ジャニーズ事務所が10月2日に行った会見で、運営を担当したコンサルティング会社が「指名候補記者リスト・指名NG記者リスト」を作成していた問題については、「リストはジャニーズ事務所の要望に基づいて作成された」という運営スタッフの証言を「FRIDAYデジタル」が5日、配信した。

ジャニーズ事務所はリスト作成には関わっていないと、重ねて強く関与を否定しているが、クライアントに対して優秀?なコンサル会社が一つ一つ確認をせずにリストを勝手に制作することなどあるものなのだろうか。

藤島ジュリー景子前社長や、白波瀬傑前副社長のマスコミ操縦方法があの2回目の会見に表れていたという。

2日の会見では、指名されなかった“NG記者”やジャーナリストの存在ばかりが目立っているが、実はもう一つ、注目されていない事実があるというのだ。

NGリストには入っていないのに、当日はほとんどのスポーツ紙が質問をしていなかったらしい。性加害問題の本筋に鋭く切り込んだスポーツ紙はなかったというのだ。

その一方で、スポーツ紙は記者会見前後も「木村拓哉のエージェント契約」といった“抜き”と呼ばれる関連情報を他社に先んじて報じているとのこと。“アメ”を貰ってありがたがるスポーツ紙の方がむしろズブズブの関係で、その関係性は今も変わらないということらしい。

「やはりジャニーズ事務所の闇を知る白波瀬氏の存在が大きいのではないか」と、テレビ局関係者が語っていた。一度、引っ張り出して記者の熱き質問を受けていただきたいと思う。

「白波瀬氏は、事務所が設置した再発防止特別チームの調査報告書で、ジャニー喜多川氏の姉・故メリー喜多川氏や、ジュリー氏らと共に、ジャニー氏に対する監視・監督義務を全く果たさず、性加害の継続を許す要因になったなどと指摘された人物。

 

副社長を引責辞任しましたが、事務所には引継ぎ名目で今も嘱託社員として残っています。つまり、肩書きがなくなっただけで、いまだに暗躍し、テレビ局やスポーツ紙に目を光らせている。

 

9月7日の会見以降も、メディアに対し、報道内容について電話で抗議したという話が一つや二つではありません。FRIDAYデジタルが『ジュリー氏も会場にいた』と報じ、ジャニーズ側は『事実無根』と完全否定していますが、実質的に2日の会見を裏で仕切っていたのも白波瀬氏でしょう。構造は全く変わっていないのです」

というのだ。

ジャニーズ事務所が名前を変えて新エージェント会社を設立しても、“ジャニーズの闇を知る人物”が説明責任を果たさない限りその本質は全く変わらないのだろう。

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元俳優の高岡蒼佑さんが2023年10月10日、ジャニーズ事務所が開いた2度の記者会見を欠席した同事務所代表取締役前副社長の白波瀬傑氏について、「自分の所のタレントを矢面に立たせ 自分は雲隠れ こんなことが許されて良いわけがない」などとインスタグラムのストーリーで厳しく批判している。

続けて「この大事件の逮捕者はいまのところ0」とし、「色々出てくるはずなのに捜査はされているのでしょうか」とコメントした。本当にそうだ。見て見ぬふりをしていたジャニーズ事務所幹部は罪には問われないのだろうか?

白波瀬 傑(しらはせ すぐる)という人物は一体どんな人なのか?

wikiにはこのように書いてあった。

日本の実業家、芸能プロモーター。芸能事務所・ジャニーズ事務所元取締役副社長。現ジャニーズ事務所嘱託社員。長らく同社に係る、テレビや雑誌など各マスメディアに対する宣伝業務を担当してきた。

まるで、芸能一色のエイリアンのような人物だ。

株式会社渡辺プロダクションに所属していた1975年に当時、渡辺プロダクションと業務提携関係にあったジャニーズ事務所のメリー喜多川より声が掛かり、ジャニーズ事務所に入社したという。

1982年頃、同事務所は宣伝部を創設して白波瀬が宣伝を担当するようになり、テレビやスポーツ紙・雑誌などジャニーズのタレントを扱う各種媒体の窓口となった。1996年に株式会社ジャニーズ事務所の取締役に就任。その後、専務に昇格し2019年に取締役副社長に選任されていたという。

しかし、2023年9月7日に起きたジャニー喜多川の性的虐待疑惑を受け、9月5日付で白波瀬が同事務所の副社長を引責辞任したことが記者会見で発表された。

なお10月3日、副社長辞任後も白波瀬が嘱託社員としてジャニーズ事務所に留まっていることが明らかになった。事務所によると、白波瀬は引き継ぎなどの業務に当たっており、10月15日をもって嘱託社員としても契約終了の見込みだという!?

関係者には「しーさん」と呼ばれ、番組のプロデューサーにはタレントの起用や扱いを巡り、スポーツ紙記者にはタレントの記事の扱いを巡り、畳みかけていたらしい。

また、週刊誌や写真誌の編集やライターとも付き合い、タレントのスキャンダルの揉み消しを求める交渉を行っていたというから、形だけの代表の東山氏とは天と地の差を感じる。

気に入らないことがあると「ウチは引き揚げさせてもらいますから」と脅していたとも報じられている――(メルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』2023年10月14日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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image by: Koshiro K / Shutterstock.com

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医療機器メーカー勤務を経て、2000年7月に整体院にて独立開業。 一日200名以上の整体院に成長。その後7店舗展開。独立専門整体スクール開校し、生徒は全国で活躍している。 15万2000人以上を施術。整体スクールは650名以上の整体師を輩出。現在も施術及び施術指導継続中。 店舗立ち上げから閉鎖まですべて体験し、やりたくないことをやめ、やりたいことにエネルギーを集中させる人生へのシフト。 医療機器メーカー時代に得た生活習慣病に対する知識と経験を踏まえてヴィッシュ整体法を創始。 著書に「集客革命」「でも、大丈夫!!」「ぶっちぎり集客力」すべて現代書林刊がある。 JPMA日本理学手技療法協会代表理事 フィットバランス療術学院 学院長 エネルギー整体Vitsyu-Yoga 院長 趣味はトレイルWalking&Running。愛犬はアメコカ女の子“アビィ”

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【著者】 吉田正幸 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 月曜日

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