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なぜ優勝できた?慶應高校野球部監督が語る「107年分の優勝」

今年の夏の甲子園で優勝を果たした慶應義塾高等学校野球部と、中学女子バレーボールで史上初の4連覇を成し遂げた金蘭会中学校バレーボール部。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、その両監督のインタビューから強さの秘訣を探ります。

慶應義塾高校野球部の部訓

『致知』を活用した人間学の勉強会「木鶏会」が教育の場にも大きく広がりつつあります。

今年、夏の甲子園で見事優勝を果たした慶應義塾高等学校野球部と、中学女子バレーボールで史上初の4連覇を成し遂げた金蘭会中学校バレーボール部も、毎月の木鶏会を通じて『致知』を熱心に学んでいます。

ただいま発行中の『致知』12月号では、それぞれのチームを率いて目覚ましい実績を上げてきた森林貴彦氏と佐藤芳子氏に、指導において人間学を重視する理由や、木鶏会に懸ける思いを、ご体験を交えて語り合っていただきました。

その一部をご紹介いたします。

…………………………………

[佐藤]
夏の甲子園でのご活躍を拝見しておりました。お目にかかれて光栄です。 [森林]
光栄だなんて、とんでもありません。こちらこそよろしくお願いします。 [佐藤]
きょうはとても緊張しています(笑)。気持ちを落ち着かせたいので、勉強で持ち歩いている致知出版社さんの本や木鶏会で使っているノートを周りに置かせてください。 [森林]
『致知』や書籍がスーツケースいっぱいに入っていますね。 [佐藤]
こちらは「森林監督ノート」です。お話をテレビで伺ってとても感動しましたので、監督の記事を集めて勉強させていただいています。
[森林]
いや、恐縮です。中学の女子バレーボールで大活躍をなさっている佐藤監督にそんなに研究されると、こっちが緊張してしまいます(笑)。

[佐藤]
こちらへ伺う前には、慶應義塾高校野球部のホームページに紹介されていた部訓を生徒と一緒に音読してきました。 [森林]
そうでしたか。あれは私が指導を受けた上田誠前監督の教えに共感して、部訓にさせてもらったものなんです。 [佐藤]
私たちがいつも言っているのと同じことがたくさん掲げてあったのでとても嬉しかったんですけど、「理論武装せよ」というのは新鮮でした。

他校であまり見られないインテリジェンスが感じられて、さすが慶應さんだなと。

さらに読み進めていくと言葉がどんどん熱くなって、最後のほうでは「自分で自分の逃げ道を作るんじゃねえ」「男は危機に立って初めて真価が問われるものだ」と。こういう無骨なところも併せ持っておられるのがすごく嬉しくて(笑)。

[森林]
うちの部員より熱心に読んでいただいてありがとうございます。上田前監督が日頃言っていたことをそのまま文字にしてあるので、結構荒っぽいところもあると思います(笑)。

うちは世間のイメージとは違って、泥臭いところもいっぱいあるんですよ。

[佐藤]
そこが素敵なんです。こういう教えが、甲子園でのご活躍にも繋がっているのでしょうね。
[森林]
我が校が夏の甲子園で優勝を果たしたのは、戦前に慶應義塾普通部と称していた時以来で、実に百七年ぶりでした。

前回優勝した時の関係者は誰も存命ではありませんから、初優勝を目指す気持ちで頑張ってきました。

今年だけ特別に生徒がよかったとか、取り組みがよかったというわけではなくて、運とか縁とかいろんな見えない力も味方してくれて優勝することができました。

過去に在籍した部員や監督やコーチや保護者の皆さんのいろんな思いが詰まった、百七年分の優勝と受け止めています。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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