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伊東純也が「性加害騒動」で「潔白の逆転ゴール」決めた!?2億円訴訟の議論白熱。冤罪証明かスラップ訴訟か、松本人志5億裁判との相違点は?

弊サイトでも既報の通り、『週刊新潮』により性加害問題が報じられたサッカー日本代表の伊東純也(30、仏スタッド・ランス所属)。

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昨年6月21日未明、飲み会の席で知人から伊東を紹介された2人の女性が、断る間もなく連れて行かれた高級ホテルで伊東と彼のトレーナーから性被害を受けたとして、1月18日に準強制性交罪等で刑事告訴し大阪府警が受理したと『週刊新潮』は伝えた。

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これを受け伊東の代理人を務める加藤博太郎弁護士は今月1日、「完全なでっち上げの事件」として虚偽告訴容疑で女性らを逆告訴していた。

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また、「NEWSポストセブン」の記事では、伊東の代理人弁護士が「そもそも性行為自体なかった」と話したとも伝えられている。

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そんな伊東サイドが件の女性2人に対して19日、性被害を虚偽告訴され名誉を傷つけられたなどとして、2億243万3,131円の損害賠償を起こした。NHKなどが報じた。

これについてネット上では、伊東の潔白を信じるネットユーザーの声が相次いで投稿された。

《ついに伊東の潔白が証明されそうだな》

《裁判で名誉回復した伊東の姿がピッチで見られるのは嬉しい》

《潔白を証明して早く日本代表に帰ってきてくれ》

《伊藤選手の無実が照明されることを願ってやまない》

《誰がウソをついてるのかこれでようやく分かる。伊東、信じてるぞ》

しかしその一方で、こうしたポストがあるのも事実だ。

《黒っていう証拠もないけど、白っていう証拠もないわけだよね》

《2億とか一般女性にどえらい金額請求するってのはどうなの?》

いずれにしても新たな動きを見せた伊東の性加害疑惑を巡る問題。著名人らも敏感な反応を見せている。

紀藤正樹弁護士は「スラップ裁判」と指摘

19日の伊東サイドの損害賠償を求める民事訴訟の提訴を受け、紀藤正樹弁護士(63)は同日に自身のX(旧Twitter)を更新しこのように綴った。

メディアの取材源のみを訴える訴訟は典型的なスラップ類型の訴訟です。事実を見抜くプロであるメディアが掲載しなければ表面化しなかった事案ですから市民だけを提訴する訴訟は取材源とメディアを分断させる戦略が見え隠れし今後の同種の市民活動を萎縮させる懸念があります。

スラップ訴訟とは、嫌がらせや恫喝、口封じの目的で訴訟を提起することとされるが、紀藤弁護士は伊東による民事訴訟提訴を「典型的なスラップ訴訟」と指摘したのだ。

これについてネット上では批判が続出。

《伊藤選手が被った損害を訴えるのは何も間違っていないので、スラップ訴訟って言ってしまうのはどうなのかと思う》

《伊東は自分を訴えてきた相手を訴え返したわけで、それが週刊誌を訴えてないからスラップっていうのはかなりの違和感》

《やってもないことを刑事告訴されて、その罪を晴らす目的で裁判起こすのもスラップ訴訟になってしまうのか》

《今のところまだ両者の言い分のどちらが本当なんだかわからないのにスラップ訴訟といい切ってしまっていいもの?しかも典型的って》

《事実じゃないことで訴えられてそれ違いますって告訴したらスラップって言われちゃったら身動きが取れん》

以上のように、スラップ裁判を否定し、「今回の伊東サイドの提訴は間違いではない」というポストが目立つ結果となっている。

紀藤弁護士のコメント中の「事実を見抜くプロであるメディアが掲載しなければ表面化しなかった事案」という部分に着目するのは、大手週刊誌での執筆経験を持つ50代の元記者男性だ。

「週刊誌と言えど完璧に真実を見抜けるかといいますと、それにはちょっと疑問符はつきますね。完璧な裏取りをしたと思っていても、取材源が事実に反することを淀みなく矛盾もなく話していたとしたらどうにもならないと過去に仕事仲間から聞いたこともあります。新潮さんを否定する気はありませんが、人間ですから完璧はありえないのではないかと。メディアの取材源のみを訴えるのがスラップ訴訟かどうかは専門家ではないので判断つきません、すいません」

伊東の民事訴訟の提訴がスラップ訴訟であるか否かについては、他の法律家の発言・発信が待たれるところだ。

松本人志の訴訟との相違点

同じく性加害疑惑が報じられ、5億5,000万円もの損害賠償を求め名誉毀損の訴えを起こした松本人志(60)。

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そんな松本と伊東の疑惑を記事化すべく置い続けている40代の男性ネットメディア編集者によると、彼らの訴訟の相違点については法律家が発言を行っているという。

「例えばテレビ朝日のアナウンサーから弁護士に転じた西脇亨輔さんは、『現代ビジネス』に松本さんと伊東選手の訴状を比較した記事を寄稿しています」

西脇弁護士(53)は現代ビジネスの記事の中で、今回伊東は新潮社ではなく性加害を証言した女性2名だけを訴え、松本はその逆であることを指摘。その理由として条件次第では記事が嘘だったとしても報道機関が責任を追わずに済む「真実相当性」と、証言者が「ウソ」をついていた場合に法的責任を問われる厳然たる事実を挙げ、伊東サイドが「報道機関はあえて外して、女性だけを被告にするという戦略をとったようだ」としている。

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松本はその逆を打っており、文藝春秋が「記事の内容を真実と信じても仕方ないくらい、十分に取材した」と認められれば、文春の責任は問われないということになるだろう。

さらに同記事で西脇氏は、松本が「筆舌に尽くしがたい精神的損害を受けた」として求めた5億5,000万円が「慰謝料」であったのに対して、伊東の2億243万3,131円の請求額がすべて「実損害」という相違点も挙げている。法律家の冷静な筆致は説得力に溢れる。

「続報」が出てこない伊東のスキャンダル記事

松本と伊東の差といえば、「追撃記事」の有無も大きい。『週刊文春』が7号連続で矢を放っているのに対して、『週刊新潮』は初回以来新ネタを出せないでいる。これについても前出の50代の元記者男性がこう語る。

「伊藤選手の記事が出たとき、これはさらに強烈な続報を用意しているんだろうなと思っていたのですが、今のところ音沙汰なし。業界関係者の間でも、新潮さんは“掴まされた”のではないか、なんて噂も広がっているらしいですよ」

事実、先ほど紹介した西脇氏の記事の中でも、伊東の代理人・加藤弁護士が「週刊新潮も女性に騙されたのでしょうし」と語っている。

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もしも『週刊新潮』が被害を訴える女性に「騙されて」いたとしたら、伊東の勝利ということになるが、果たして真相はいかに。

飲み会当時に伊東の妻が妊娠中だったとのポストも

Xには、こんな投稿がポストされている。

かような状況に、50代の元テレビマンはこう話す。

「訴訟の行方に関係なく、スポンサー離れは止まらないんじゃないかという見方もあります。ましてや女性たちとの間に性的な行為がなかったとしても、本当にその際に妻が妊娠中だったとしたら女性からの反感はさらに強くなるでしょうし、やっぱりスポンサーは手を引くでしょうね」

サッカーで言えば、試合終了間際に「逆転ゴール」を決めたもののVARが介入し、ビデオ判定の結果待ちといったところか。相手は「無効」を主張する。お互い一歩も譲れないのが現状だ。

X(旧Twitter)の反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by : katatonia82 / Shutterstock.com

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