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福山雅治“完全復活”で記者の脳裏に蘇った幻の写真…『映画あの花』主題歌を聴きながら辿る意外なクレームの記憶

大ヒット映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で、主題歌のバラード『想望』をしっとりと歌い上げたシンガーソングライター・俳優の福山雅治さん(55)。一時は「崖っぷちと言われた」という福山さんの「映画による復活」を『デイリー新潮』が報じていますが、この記事を読んだ芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、福山さんの「7年前の幻の写真」と、所属事務所からの意外すぎる「異議申し立て」を思い出さずにはいられないようです。はてさて、その内容は?

映画主題歌『想望』大ヒットで福山雅治が復活

『デイリー新潮』が福山雅治と綾野剛の復活を記事にしていました。

綾野は置いておいても、福山に“復活”という言葉が当てはまるのかはわかりませんけれど。

私も何度か取り上げた『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、公開11週目で興行収入が42億円を突破、主演の福原遥と水上恒司の株もうなぎ登りです。

【関連】水上恒司に山﨑賢人は負けるのか?記者も驚いた『あの花』vs『ゴールデンカムイ』新春映画対決ウラ事情

そしてこの主題歌である至極のバラード『想望』を歌うのが福山です。

好きなんだ

君をまだ好きなまま

帰らぬ旅へ征かなきゃ

永遠の旅へ

あの福山の声で、あんなシーンに聞かされれば涙腺は崩壊するというものでしょう。

『想望』を聞いてまた映画を観たくなり、映画を観てこの曲を聴きたくなり…映画における使用楽曲の相乗効果の大切さをあらためてダイレクトに私たちに教えてくれているようなお手本ですよね。

福山雅治の自宅前で張り込み。本人・吹石一恵・赤ん坊のスリーショット写真を押さえたが…

『デイリー新潮』を読みながら私の脳裏に沸々と蘇ってきたのは、7年前の福山宅前の出来事でした。

当時の私の取材テーマは“福山雅治と吹石一恵と赤ちゃん”というカタールのバルシム選手が超えようにも超えられないとんでもなく高いハードルのような(マニアックな例えですみません)スリーショットでした。

ベタ張りしていた私にチャンスが訪れたのは、クリスマス直前の平日昼過ぎ、マンションのエントランス前のことでした。

停まったタクシーから吹石と、スリングにくるまれた赤ちゃんを抱いた“福山らしき人物”が降りてきたのです。

その瞬間、カメラマンとエントランス前に猛ダッシュしたのは今でも昨日のことのように憶えています。

タクシーのトランクには、ホームパーティ用でしょうか、たくさんの紙袋の塊が一杯に積まれていました。

吹石の、私たちの急襲にもかかわらず堂々と、平然とした表情でエントランス内に入って行った姿がとても印象に残っています。

芸能マスコミにはこれが初めてのファミリーのスリーショットになりますから、私の血圧も200以上にもなるくらいの感覚で、カメラマンとガッツポーズしたものでした。

意気揚々と編集部に報告し記事化の準備に入りました。

すると…冷静になって考えれば“たぶん…”とは思いましたが、福山の所属事務所から当り前のように異議申し立てが入りました。

「福山ではありません、人違いです!」えぇ……本当に!?

その理由は、プライベートを絶対に見せない福山の写真を掲載するな!ではなく、「これは福山ではありません! 全く違う人物です」だったのです。

「年末に開くライブのリハーサルのため、その日、その時間、福山は横浜にいた」というアリバイまで用意して。

その後編集部で写真を前に、福山のプロフィールに掲載されている彼の身長との照らし合わせに没頭することになります…CSIの犯人特定の作業のように…。

結局、芸能マスコミ初の福山ファミリー・スリーショットは幻に終わってしまいました。

ぬか喜びした私とカメラマンの無念といったら…そんな心情が沸々と蘇ってきたわけです。

赤ちゃんを抱えた男性は誰だったのか?永遠の謎に

今でも福山宅近辺を通るたび、“あの紙袋で、どんなクリスマス・ホームパーティを開いたんだろう…プレゼントに子供は喜んだだろうな…”なんて妄想してしまいます。

あのスリングに赤ちゃんをくるみ抱えた男性は一体誰だったのか…今でも答えは出ずにいます。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by:Pagan TsaiCC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

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