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もしも自分の店がブームになってしまったら、必ず「足元」を見ろ!

ブームは突然やってくるものですが、自分のお店がブームに乗った時、それに惑わされてはいけないと語るのは、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんはブームの時こそ足元を見ろと警告していますが、その理由とは?

ブームが来た時は、その流れに乗ることだけを考えていてはダメ

言葉として最近はあまり聞かなくなってきたような気もしているのですが、『ブーム』ってありますよね。

急激に物事が盛んになることを言いますが、ショップに勤めていると、たまに自社商品がブームに思いっきり乗っかることがあります。

ブームになるようにプロモーションとしてあえてやっている場合もありますし、たまたま時代の潮流に自社商品がハマっていきなり売れ出すなんてこともあるわけです。

こういうブームにハマった時というのは、ものすごく売上が伸びやすくなります。

なんと言ってもお客様が勝手に来てくれて勝手に買ってくれるようになるので、販売をする側としては非常に楽ですし、売上も伸びて万々歳です。

たいていブームが来るとやたらと忙しくなってしまうものですが、売上が良いと忙しさも忘れてしまうのが販売員の性です。

会社には、もっとブームになるような商品をどんどん出してほしいとさえ思ってしまうことすらありますよね(笑)。

しかし、ブームが来た時はその流れに乗ることだけを考えていてはいけません。

ブームってものすごく恐ろしいものでもあるからです。

ご存知のように、ブームは信じられないくらいにあっという間に過ぎていきます。

あくまでも一時的なことなので、その瞬間は爆発的に好景気になっても、長続きはしないわけです。

今現在人気であるからと言って、1年後、5年後、10年後にも人気かどうかは誰にもわかりません。

そしてほとんどの場合、今の日本では1年どころかせいぜいもって半年程度が良いところでしょう。

情報量が増えるにつれ、ブームのスピードも本当に早くなってしまっています。

誰でもわかっているはずなのに、いざ自分たちの店にブームが訪れるとこんなことがわからなくなります。

「ブームが来た!売れるぞ!」と目の前の好景気に惑わされてしまって、それをこなすことに必死になってしまう。

確かに忙しくなり売上も伸びますからそうなる気持ちもわかりますが、その期間は短いものなんです。

だから、「ブームが来たな」という時ほど足元を見なければなりません。

今のブームに乗っかるだけではなく、このブームが終わった時に何を残せるかを考えておくのです。

ブームで来てくれたお客様というのは、たいてい長続きもしません。

「流行っているから」という理由が大きなものですから、真に自店や商品を愛してくれているわけではないのです。

とすると、そんなお客様に自店や商品の良さをちゃんとわかってもらえるような努力は必要でしょう。

同時にブームになると、これまでに店を支えてくれたお客様は遠のきがちです。

ゆっくり楽しめる時間が好きだったのに、忙しそうでロクに会話もできなくなったり、対応が雑になったりしてなんだか気持ちが離れることもあります。

人によっては、「自分がこっそり好きだったものがたくさんの人に知られた」という心理的な理由で興味を失ってしまう人もいますよね。

そんなお客様たちが離れていかないような努力も必要になります。

忙しいからと言って無碍に扱ったりまともな対応ができなくなれば、あっという間に誰もいなくなってしまい、ブームが過ぎ去った後には焼け野原しか残りません。

ブームが来た時ほど、足元を見て地盤を固める。

この意識は本当に大事です。

流行に流されやすい業界もそうですが、普段そんなことの少ない業界だと慣れていない分余計にやらかしてしまう可能性は高まりますよ。

今日の質問&トレーニングです。

1)自社がブームに乗った時、自分の立場として絶対に忘れてはいけないことは何ですか?

2)ブームに乗るメリットとデメリットをそれぞれ思いつくだけ書き出してみましょう。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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