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老人になる前に読んでおきたい、自分が「老害」になるのを防ぐコツ

周りに迷惑をかけたり、周囲を不愉快な気持ちにさせる老人。こんな「老害の人」に出会ったことはないでしょうか?今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが、自身が老害にならないようにするためのコツを紹介した一冊を発見しました。

【老害にならない秘訣とは?】⇒『「老害の人」にならないコツ』

「老害の人」にならないコツ

平松類・著 アスコム

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『老人の取扱説明書』の著者、平松類さんによる注目の新刊。

老人の取扱説明書

内館牧子さんの『老害の人』をオマージュしたタイトル、鈴木おさむさんの話題作『仕事の辞め方』を踏まえた内容、それに医師である著者の知見・専門知識が加えられています。

老害の人

仕事の辞め方

なぜ人は老害になるのか、人は歳を取るとどう衰え、知らず知らずのうちに老害になるのか、どうすればそれを防げるのか。

自身、老害にならないために、また上司や家族が老害になっても困らないために、ぜひ読んでおきたい内容です。

なぜ歳を取ると自慢話が多くなるのか、やる気がなくなるのか、騙されやすくなるのか、味付けが濃くなるのか、体臭がきつくなるのか、その理由が丁寧に解説されています。

どうすれば老害やハラスメントを防げるのか、どうやって若い人と付き合えばいいのか、自己を律する方法や処世術についても書かれており、転ばぬ先の杖として有効です。

有効視野が狭くなると、思考の視野まで狭くなる、という指摘は、気をつけないとと思いました。

仕事ができる人や「先生」と呼ばれる人ほど気をつけないといけないらしいですから、該当する方は、ぜひ読んでみてください。

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

人間は加齢によって記憶力が低下していきます。50代から始まり、60~70代でピークを迎えるのが一般的なパターン

若いころから対人トラブルをよく起こしてきた人は、老害になりやすい

「老害」と呼ばれるのは女性よりも男性のほうが圧倒的に多い

現役時代に「先生」と呼ばれる職業に就いていた人は、若い世代からも同世代からも、老害扱いされやすい

どなたにも、得意分野と不得意分野があります。にもかかわらず、「自分はたいていのことは知っている」となりがち

高齢になるとやる気が出なくなる理由として次に挙げられるのは、「やらなければいけない」という社会的プレッシャーが減ること

やる気を出して何か利益を生む状況をつくりだしたとしても、一生のうちに得られる利益の総量が若い人たちよりも少なくなる

幸福を呼ぶためのコツは「変化への適応」の積み重ね

「自分は若くて有能だ」と思っている自己肯定感の高い人のほうが長生きで、「自分なんか価値がない」とネガティブにとらえている人のほうが早く死ぬ

有効視野が狭くなると、実際の視野だけでなく「思考の視野」までもが狭くなり、俯瞰してものごとをとらえたり、判断したりといったことが難しくなってくる

有効視野は、緊張していると狭くなり、リラックスしていると広くなる

有効視野が広がれば、思考が柔軟になる

認知機能を向上させる「回想法」というトレーニング

人間の味覚は、60代から変わってきて、味付けの好みが次第に濃くなる

70代で半分近く、80代以上では70%以上の人が難聴になる

人間は50代になると手に持っている物の感覚が弱まり、70代からその傾向が顕著になります。すると、物を落としやすくなるのです

老害の恐ろしいところは、「知らないうちになってしまう」こと。

自覚症状がないのであれば、感覚を信じず、客観的に「淡々と」対策を立てることが良いと思われます。

ぜひ読んで、「老害の人」にならないようにしましょう。

若いからといって油断は禁物です。

image by: Shutterstock.com

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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