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木内室長「アスペルガー説」の深刻度。水俣病被害者のマイク遮断に「人の心ないんか」批判殺到も悪気なし?謝罪後も広がる不安

水俣病患者らの団体と伊藤環境相の懇談会で、被害者の発言中にマイクが切られてしまった問題。司会を務めた環境省・木内哲平 特殊疾病対策室長の冷徹な対応に「人の心はないのか」「悪意しか感じられない」など批判が殺到している。その一方で「木内氏は本当に悪気がなかったのでは?」「むしろそのほうが怖い…」といった指摘も。一体どういうことなのだろうか?

被害者の話を聞く気ゼロ?水俣病の懇談会が大炎上

水俣病の患者・被害者団体8つと、伊藤信太郎環境大臣の懇談会が熊本県水俣市で開かれたのは今月1日。

同日開かれた水俣病慰霊式に続き、公害病の悲惨な体験談に直接耳を傾けるという趣旨の会であるはずだった。

ところが、患者・被害者団体には「1団体につき3分間」の厳しい制限時間が課されてしまう。

3分という時間は、積年の想いを伝えるにはあまりに短い。だが、それをオーバーすると、司会の木内哲平 特殊疾病対策室長は容赦なくマイクの音量を絞り、被害者の発言を遮った

団体側はこの暴挙に猛抗議したが、木内室長はその場で表情ひとつ変えず「不手際、申し訳ありません」と形ばかりの“謝罪”を繰り返すばかり。

一連のやり取りがニュースで報じられると、SNSでは、

《被害者の話を聞く気ゼロでやべーねこれは》

《木内室長から悪意しか感じられんくて草生える》

《3分×8団体で24分か。時間オーバーはあらかじめ織り込んでおくべきでしょ》

《深夜アニメ1本分の時間も水俣病被害者には割けない…ってコト!?》

《環境省って水俣病への反省から作られたはずなんだけどな》

など批判コメントが次々に投稿され、現在もリアルタイムで大炎上している。

M-1じゃあるまいし。制限時間「3分」の問題点

「木内室長は、伊藤大臣の帰りの新幹線の時間を気にしてマイクを切ったそうですが、『政治家や役人のやってる感目的なら最初から行くな』といった批判が多いですね。同感です。また、1団体あたり3分間という制限時間も、あまりに短すぎるという声が圧倒的です」

そう指摘するのは40代男性ネットメディア編集デスクだ。賛否ありそうなところだが、やはり3分間は短すぎるか?

「3分という限られた時間で、“喋りのプロ”でもない患者・被害者団体の方が想いを伝えるのは、まず不可能に近いでしょう。例えとして適切かどうかか分かりませんが、お笑いのM-1グランプリがありますよね。あれの2回戦・3回戦のネタ制限時間が3分ですよ?」(前同)

日々、研鑽を積み重ねるお笑い芸人ですら、話を制限時間内に収めるのには苦労するという。水俣病の患者・被害者団体の方に、それと同等の“トーク術”を要求し、タイムオーバーすれば容赦なく“失格”扱いにしてしまう――これでは、環境省は最初から話を聞くつもりがないと批判されても仕方がないように思える。

「今回の木内室長の対応には『悪意しか感じられない』という反応が大半ですね。ただその一方で、少数派ではありますが、『木内室長には一切、悪気がなかったのでは?』という鋭い指摘もありまして。よくよく考えると、そちらのほうがよほど怖いことのように感じられるんです」(前同)

木内室長のマイク切断は、一般的には「血も涙もない」対応と受け止められている。それが「悪気はなかった」かもしれないとは、一体どういうことなのか?

木内室長に悪気なし?「アスペルガー症候群」説が浮上

あらためてSNSやネット掲示板を確認すると、炎上中の環境省・特殊疾病対策室の木内室長に「アスペルガー説」が浮上しているようなのだ。先のネットメディア編集デスクが説明する。

「木内室長が現場で繰り返した『不手際、申し訳ありません』の謝罪ですが、あれってまったく心がこもっていないよねという点では、ほとんどのネット民が解釈一致しています。

ただ、あれは政治家や役人によくある責任逃れのテンプレート謝罪にすぎないのか?それともまたオレ何かやっちゃいました?レベルで、一体なぜ自分が批判されているのかすらわからない、悪気がない状態だったのか?が焦点になっています。

他者に対する思いやり共感性がない、予定が少しでも崩れると動揺する、物事の優先度が理解できないなど、木内氏の行動が、いわゆる『アスペルガー症候群』の特徴に一致している、と指摘するネットユーザーが少なくないんですよ。

もっとも、これは医師の正式な診断ではなく、『木内氏って、なんとなくそれっぽくない?』程度の感想です。そのため、アスペルガーのほか、サイコパスではないか?いやこれはソシオパスだろう、といった議論が活発化しているのが現状です」(前同)

「アスペルガー症候群」は、厚生労働省が運営するe-ヘルスネットの解説によれば、現在は「自閉スペクトラム症(ASD)」の中に含まれる。

本記事では便宜上「アスペルガー症候群」の用語を用いるが、各種就労支援を行うLITALICOワークスの解説ページから一部引用すると、次のような特徴があるという。いずれも本人に悪気はないとされる。

こうしてみると木内室長は、水俣病の患者・被害者団体の方に対する「共感」がなく、制限時間3分間という「決められたルール」にこだわるあまり、懇談会の本来の目的を見失ってしまい、臨機応変な対応ができなかった――ということなのだろうか?

むろんネット民たちの素人診断であり、医学的な根拠は乏しいものの、なるほどそういうことか、と思わず納得してしまう“仮説”ではある。

「成績優秀、共感力ゼロ」の官僚が日本を破壊する?

伊藤環境相と木内室長は8日夕方、あらためて熊本県を訪問し、水俣病の患者・被害者団体に謝罪した。

だが、これにて一件落着かと思いきや、決してそうではないと先のネットメディア編集デスクは指摘する。

「アスペルガー傾向が強い人たちの中には、大学受験をはじめペーパーテストの類に非常に強い人々が平均より多く含まれる、としばしば指摘されます。将来、高級官僚や医師になるであろう人物が、成績はトップクラスでも、他者への共感性はゼロかもしれない、ということです。相手に酷いことをして傷つけるのに、本人にはその自覚がまったくなく、悪意すらないとすれば、国民はどう身を守ればいいのでしょうか?恐ろしいことだと思います」(前同)

今回の木内室長に対して、同様の懸念を抱く人は少なくないようで、「国民の健康被害に携わる部署の長がこういうメンタリティの人物でよいのか」「医師・官僚である以前に、大切なものを欠いた対応」との指摘もみられる。

環境省ではなく財務省の話になるが、元国税調査官の大村大次郎氏が強く批判する、「数百人の試験バカ」が国家権力で国民をイジメ抜く構造とも通底するものがありそうだ。

公害病被害者の方はもちろん、すべての国民の「気持ちがわかる」共感力の高い官僚や政治家が切に求められている。

X(旧Twitter)の反応

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image by: 厚生労働省ホームページ

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