地元民に愛される「ご当地弁当」。各地で、そういったメニューが売り出されていることをご存じでしょうか? 今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、食ビジネスの基本のキである「ご当地弁当」について紹介しています。
食ビジネスの基本プラン
食に関するビジネスを始めるのなら、食材でも加工品でもなく、食事そのものを提供することをお奨めします。
しかし、飲食店では初期投資が大きく、メニューを決めることで、失敗した場合のリカバリーも難しくなります。
ラーメン屋さんを突然和食屋さんにすることはできませんから。
そこで、売れ行きを見ながら、メニューを柔軟に変えることができる、お弁当屋さんがお奨めなのです。
また、最初からメニューに幅を持たせることができるので、お客さまの要望に合わせることが容易です。
その中から売れ筋を磨き上げたり、新しいメニューを生み出したりを繰り返しながら、お店の名物を創り上げれば良いのです。
名物が定着すれば、その地域にはなくてならない存在となり、ご当地弁当として知れ渡るようになります。
そうなれば、「〇〇県には〇〇弁当という名物がある」となり、長期に渡る経営の安定化が図れます。
全国には、そうした「ご当地弁当」と呼ばれる存在がいくつもあります。
家庭で買われるだけではなく、趣味のサークルやスポーツ大会、会議などの仕出し弁当としても、大量に注文が入るお弁当です。
北海道「ハセガワストア」の『やきとり弁当』。
道南では、串に刺した豚肉をやきとりと呼び、タレや塩などで味つけした焼いた豚串をご飯の上にのせたお弁当です。
群馬県「登利平」の『鳥めし』。
ご飯の上に鶏肉をのせ、秘伝のタレをまんべんなくまぶしたもの。
千葉県「としまや弁当」の『チャーシュー弁当』。
煮込んだ豚バラ肉をご飯にのせたもの。
同じく千葉県「浜屋」の『バーベキュー弁当』。
焼いた豚ロースを秘伝のタレに漬け込み、ご飯の上にのせたもの。
千葉県では、「チャー弁(チャーシュー)派」と「バー弁(バーベキュー)派」に分かれ、競い合っているようです。
静岡県「しずおか弁当」の『あみ焼き弁当(豚)』。
豚肉にタレを染み込ませ、1枚1枚丁寧に焼き上げ、ご飯の上にのせたもの。
香川県「たけうち弁当」の『かしわバター弁当』。
バター、醤油、塩、胡椒、にんにくなどで味をつけて焼き上げた鶏肉をご飯にのせたもの。
福岡県「カントリーキッチン」の『イカタル弁当』。
油で揚げたイカゲソに、タルタルソースをかけたもの。
他にも、東京都「鯖の助」の『焼きサバ弁当』は、歴史は浅いものの、ご当地弁当として浸透しつつあります。
神奈川県「崎陽軒」の『シウマイ弁当』は、駅弁でありながらも、地元民により日常的に買われているので、珍しい存在だと言えます。
ご当地弁当は、長年に渡って地元民に愛され続け、そこになくてはならない存在となっています。
地域の食文化として、根づいているのです。
これらは、ビジネスモデルとして大成功の事例です。
そこに辿り着くまでには、紆余曲折があったでしょうが、地元民に受け入れられれば、商売の永続が約束されるのです。
「食」は、途絶えることなく、永遠に続くのですから。
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