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人は“わざわざ”行くのが好き。山や田んぼの中のお店にビジネスチャンスがある理由

東京や大阪などの都会では埋もれてしまうお店でも、山や田んぼの中で開業することで、逆に注目されることをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、人を惹きつける“わざわざ感”というビジネスチャンスを詳しく解説しています。

“わざわざ感”で人が集まる!?美味しさ求めて、山の中へ、田の中へ!

コロナ後の日本人は、以前にも増して、活動的になっています。

コロナで我慢していたので、その反動だと言えます。

また、人生観が変わったのか、モノへの執着は一層薄れ、体験や食に興味を持つ人が増えているようです。

特に食に関しては、SNSの普及もあり、日本全国の情報が入るため、食目当てに遠くまで足を運ぶ人も多くなっています。

知らない食を知るためなら、労力をいとわず。

そんな人が多くなり、どれだけ不便なところにも行列ができています。

食への執着の凄さでもありますが、私は別の力が働いているのではないかと考えます。

コロナで命の危険を感じ、いまを、自分を大切にすることに目覚めたのではないでしょうか。

やりたいことはすぐにやるべき、であることに気づいたのです。

そんな想いの中から、まず浮かんだのが、三代欲求のひとつである「食」なのです。

従来なら「機会があれば」で済ませていましたが、人生観の変わったいまでは、「後悔しないように」という想いから、すぐに行動するようになったのではないでしょうか。

そんな積極性のある人びとは、常にSNSをチェックし、美味しいお店を探し続けています。

そのアンテナは感度抜群で、小さな話題も見逃しません。

どんな僻地にあるお店でも探し当て、遠くからでも足を運び、自身の好奇心を満足させるのです。

そして、写真を撮り、SNSにアップするのです。

すると、その情報は瞬く間に拡散され、どんな不便な場所であっても、行列ができるようになるのです。

たとえば、山の中には……。

木綿豆腐をのせたピザを石窯で焼くパン屋さん。

窯で焼く肉料理と自家製ちまきが名物のカフェレストラン。

建設会社がサイドビジネスで行うかき氷屋さん。

店先で炭火焼き鳥を焼くお弁当屋さん。

鶏を溶岩プレートで焼いて食べる地鶏食堂。

ビーフシチューを目的に登山をする雪山の山小屋。

田んぼの中には……。

田んぼの中に車の行列ができるパン屋さん。

開店して数分で完売する、食べログ1位の餃子屋さん。

売り場面積約2500平方メートルの日本一の駄菓子屋さん。

世界に名が知られるチョコレート専門店。

郷土料理のだんご汁をメインにする食堂。

わらび餅が美味しいと評判で、モーニングについてくる喫茶店。

海鮮バーベキューができる牡蠣小屋。

このように、山の中、田んぼの中であっても、たくさんのお客さまがやって来るお店は存在します。

古い認識での飲食店の立地条件は、「人通りの多い場所」でしたが、SNS時代には無関係と言っても良いほどです。

美味しさや特徴があれば、すぐに情報は拡散され、人びとが押し寄せるようになります。

「都会へ出てひと旗」と気負う必要もなく、やりたいお店を作ることができます。

都会では埋もれてしまう可能性もありますが、田舎ならかなり目立つことは間違いありません。

都会の人間ならば、逆に山の中、田んぼの中へ入って行った方が、成功の確率は高くなるかもしれません。

ライバルが極端に少ないのですから。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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