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漁港近くの「いけすがある繁盛食堂」が朝4時からお客さんの笑顔であふれるワケ

漁港近くの、朝4時から開店する大衆食堂。そのメニュー数はなんと約80種類だといいます。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、このお店の人気の秘密について語ります。

生け簀のある大衆食堂。朝4時から、笑顔で満席!

大阪府泉佐野市。漁港近くのとある場所に、朝4時から開店する大衆食堂があります。

まだ明けぬ暗がりの中に、煌々と眩しい光を放っています。

扉を開けると、誰もが「おぉーっ!」という感嘆の声を上げてしまいそうな光景がそこに広がっています。

カウンターやショーケースには、約80種類のおかずがずらりと並んでいるからです。

これほどの数のおかずが揃っている食堂はなかなかありません。

お客さまの驚きは当然のことです。

そこに並ぶのは、一般的な大衆食堂にあるような、「トンカツ」や「エビフライ」、「鶏の唐揚げ」、「コロッケ」「切り干し大根」「ひじき」などはもちろん、漁港近くであることから、新鮮な魚料理が名物となっており、それを目当てにやって来る人がたくさんいます。

まぐろ、金目鯛、真鯛、ブリ、サワラ、カンパチ、丸かわはぎ、かつおなどの造り。

「はまちの唐揚げ」「フグの天ぷら」「赤魚西京焼き」「アカシタビラメの煮付け」「鱧の子」「穴子の天ぷら」「あんこう唐揚げ」「トラギスの天ぷら」「ガシラの煮付け」など、あまり出逢うことのない魚料理が並んでいます。

お客さまにとって、これほど嬉しく、楽しいことはありません。

珍しい魚の珍しい料理が、しかも安く食べられるのです。

さらに、種類が多いので、迷う楽しさもあります。

このお店に魚料理が多いのは、店主が魚屋さんだからです。

魚が好き過ぎて、売るだけでは満足できなくなり、自分で作った料理を食べてもらいたいと考え、食堂をやることに。

魚へのこだわりは、お店の一角を見れば、納得してしまいます。

大衆食堂でありながら、生け簀があるのです。

新鮮な魚を食べさせたいという想いからです。

それだけではありません。休日には、自分の船で釣りに行くのです。

釣れた魚を翌日お店で出すためです。

休日の翌日には、その魚を目当てにやって来る常連さんもいるほどです。

このお店のキャッチフレーズは、「魚屋さんのお値打ち食堂」。

地元の魚を安く提供することに全力を注ぐため、時には赤字で出してしまうことも。

そんなお値打ち品があることをお客さまは知っているのです。

だから、何度も何度もやって来るのです。

店主曰く、「たくさん種類があるのは、楽しみながらメニューを選んで欲しいため。低価格で提供するのは、たくさんの料理を手に取ってもらいたいから」。

この店主は、真の料理人。魚好きで、美味しいものを食べてもらいたいと願うのみ。

安くて、美味しくて、種類も豊富。なかなか見つけることの難しいお店です。

出逢うことのできたお客さまは幸せです。人生のひとコマとして、刻み込まれることでしょう。

夜勤明けの人は、“晩ご飯”と“晩酌”に。出勤前の人は、しっかり食べて、朝の活力に。昼は、遠くからやって来る人たちの行列ができています。

ずっと守って欲しい、大繁盛店。

朝4時から、お店の中は笑顔でいっぱいです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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