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辛坊治郎氏が激怒「南海トラフ地震デマ」を垂れ流した国と学者の末期症状。地震雲より信用できぬ「臨時情報」のヤバい正体

宮崎県日向灘を震源とするM7.1の地震発生をうけて8日に発表され、15日に「呼びかけ期間」が終了した南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)。お盆休み中とあって防災対策推進地域の観光地は大きな経済的損失を被りました。この政府の一連の対応に対して「アタマがおかしいレベル」と憤りを隠さないのは、元読売テレビアナウンサーでジャーナリストの辛坊治郎さんです。辛坊さんが「地震雲のほうがマシかもしれない」とまで言う「南海トラフ地震臨時情報」のデタラメぶりとは?(『辛坊治郎メールマガジン』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:辛坊治郎メールマガジン 第700号 8月16日発行「南海トラフ地震」

わが国の「南海トラフ地震」煽りは「アタマがおかしい」レベル

先週末、瀬戸内海の島めぐりをしていて、宿の主人に「キャンセルが出たから、部屋をグレードアップしてあげる」と言われました。

もちろんキャンセルの理由は、「南海トラフ地震臨時情報」の「巨大地震注意」が出たからです。

8月8日に起きた地震の震源地周辺で今後しばらく地震が頻発するのは当たり前ですが、地震による津波発生を恐れて瀬戸内海の民宿の予約をキャンセルするのは「アタマおかしい」レベルの話だと思います。

今回の臨時情報で、和歌山県の白浜や三重県の伊勢界隈で海水浴場を閉鎖したところがあるようですが、これまた同様に「アタマおかしい」レベルの行動です。

その後、気象庁は「ひずみ計などに特段の変化は見られない」などと情報を発信していますが、そもそも「ひずみ計」が地震の予知に役立った話は聞いた事がなく、日本の地震学者と役所はオカルトレベルの情報を垂れ流し続けているのが現実です。

今回の地震の後にSNSなどで「地震雲を見たからもうすぐ大地震が起きる」等の情報を流している人が一部マスコミに批判されていますが、気象庁や地震学者の根拠の無い「注意情報」を垂れ流すマスコミも実はSNSの糞共と同罪でしょう。

もしかすると地震雲の方が、経験則で根拠がある分、マシかもしれません。

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役に立たない「地震研究」に費やされる莫大な税金

かつて日本政府と地震学者は、「東海地震は予知できる」として、おびただしい予算を費やして地震計やひずみ計を東海エリアに設置して「学者の地震予知情報に基づいて総理大臣が避難命令を発する」等の体制を整えました。

その後、阪神大震災や東日本大震災が起こり、「地震は予知できない」と法律の前提を変えたものの、それに代わる予算獲得策として、「南海トラフ地震に関して、地震前に政府が警戒、注意を呼び掛けるシステム」を作りました。

これは、東海地震で失敗したことをさらに大規模に行うだけの話で、一部の本当の専門家から「地震学者と行政の焼け太り行為」と批判されていました。

その後も地震学者と行政が発表している地震発生確率マップ上で、地震発生確率が低いとされた地域ばかり(北海道、熊本、能登等)で大規模地震が起こり、ある程度自分の頭で判断できる人には、「新聞に出ている地震発生確率マップは根拠ゼロのオカルトマップにすぎない」と認識できている今、正直今回の「南海トラフ注意状報」は「また、政府と学者がデマを流している」としか私は思いませんでした。

【関連】辛坊治郎氏が暴く「地震利権」と南海トラフ発生確率のウソ。能登半島なぜ過小評価?

それなのに、我々が先週末に宿泊した民宿が「キャンセルが相次いでいるので、グレードアップ」ですから、「多くの日本国民は自分で物を考える力を失いつつある」のだと強く感じます。

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「南海トラフ」と「新型コロナ」に重大な共通点

新型コロナウイルス騒動の時も似たようなもので、嘘の余地が少ない各種の統計を読み込むと、「このウイルスは、日本では、高齢者や特殊な病気を持っている人以外にとっては、ほとんど鼻風邪に過ぎない」と分かったはずです。

私は自慢じゃないですが、新型コロナには三回感染しています。このうち抗体検査キットで陽性だったのは一回だけですが、残る二回は、コロナが確定した時の症状から判断して「コロナ」と自己診断しています。

確かにコロナウイルスは、感染したウイルスが、自分の免疫機能が立ち上がる前にどこで増殖するかで症状にばらつきが出るのは事実です。

初期の頃には肺で新型ウイルスが増殖して重い肺炎で亡くなる人もいましたが(これも日本ではごくまれでした)、新型ウイルスが広がって社会全体が基本的な免疫を獲得してから後は、鼻やのどの奥などでウイルスが増殖している間に自分の免疫でウイルスを退治できるようになり、まさに「鼻風邪」になったのです。

私の経験から言うと、従来の鼻風邪よりも、のどの痛みなどは強烈ですけどね。

それにしても、いまだにコロナの恐怖を煽って儲けようとする医療関係者は「狂ってる」と言うべきでしょう。

【関連】辛坊治郎氏も悲鳴、「PCR検査で儲けたいだけの医師」コロナ利権の実態とは?無症状者を病人にする日本

コロナ対策については、「普通の生活を続ける」という判断を流行初期に冷静に下したスウェーデンが賢明だったと言えます。スウェーデンではコロナ以前から80歳を超えた患者に積極的な公費医療を行っていませんので、そもそも90歳を超えても公的医療保険で人工透析が受けられる日本は特別な国ですけどね。

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大津波が来る前に、政府の「南海トラフデマ」に殺される

さて話を地震に戻します。

「南海トラフ地震」がそのうち来るのは間違いありません。しかし、どこを震源とするどの規模の地震を「想定されている南海トラフ地震」とするのかすら明らかではありません。

とにかく揺れたら海岸線から離れる、揺れる前に、揺れても簡単に壊れない家に住む、これしか解決の方法はありません。

海水浴場があるような田舎にはどこにも巨大な有線放送スピーカーが設置されていて、津波の警報が出たらすぐに教えてくれます。

さらに、音声が聞こえない場合を想定して、赤白の旗を振るシステムもできています。

震源地がどこでも、プレート境界型の巨大な南海トラフ地震なら、津波が海岸に到達する前に最短でも数分を要します。

それでも「海岸を事前に閉鎖しておけば助かった命がある」なんてことは起こりえます。しかし、この夏休みのかきいれどきに一週間も海岸線を完全に封鎖していては、それによって起きる経済的ダメージで死ぬ人が出るかも知れません。

結局は、比較衡量で諸々判断しなくちゃいけないわけですが、今回の臨時情報で海水浴場を閉鎖した判断は、私には「狂ってる」としか言いようがないのです。

(メルマガ『辛坊治郎メールマガジン』2024年8月16日号より一部抜粋。この号の全文および今月配信分バックナンバーはご登録のうえ楽しみください。初月無料ですぐに届きます)

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