自分たちのお金のことですから、ローンや資金の利息に敏感になるのは当たり前。しかし、メルマガ『『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』著者である吉田さんは、中小の経営者は利息よりももっと広い視点で見るべきだと語ります。吉田さんの語る“広い視点”とは?
「利息」よりも「資金調達コスト」
私たちは利息のパーセンテージには大変敏感です。
住宅ローンの金利は1%台でも高いという人も多いでしょう。
中小企業の事業資金も長期で1~2%台が当たり前。カードローンや消費者金融は昨今では15%前後ですが、これはかなり高く感じてしまう……。
まあ、自然な感覚だと思います。
金利というのは景気と連動します。
一般的に、好景気のときは高く、不景気のときは低くなります。
バブル期は住宅ローンでさえも年利5~6%でした。トヨタの自動車ローンも10%以上。消費者金融は40%以上という時代でした。まあ、それはそれ。
ところで、中小企業の経営者の多くは、上記のように利率には大変敏感ですが、もっと広い「資金調達コスト」という視点で見ている方は少ないように思われます。
例えば、保証協会つきで借りる際の保証料、担保つきで借りる際の抵当権設定にかかる登記料、手形貸付で借りる際の印紙代、経営改善計画書を作成する際の専門家費用、資金繰り表を作成する際の人件費、友人知人から借りる際の接待交際費や交通費、出資してくれた取引先に支払うべき配当、などなど。
中には、知人から無利息で100万円借りるために、東京から博多まで総額10万円の交通費・宿泊費・交際費をかけていくようなケースもあったりします。
これを資金調達コストとして考えたら、100万円を調達するのに10%もの資金調達コストをかけているという計算になりますね。
というわけで、利息だけにとらわれず、もっと資金調達コストに敏感になりましょう。
以下、資金調達コストについてのやや専門的な知識です。
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企業の資金調達コストには、以下のようなものがあります。
大きく分けると、ーーー(『『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』2025年1月30日号より一部抜粋、続きはご登録の上1月のバックナンバーをお求めください。初月無料です)
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