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【訃報】歌手・女優のいしだあゆみさん(76)死去。「ブルー・ライト・ヨコハマ」がヒット、悲しみの声続々

歌手として「ブルー・ライト・ヨコハマ」や「あなたならどうする」などが大ヒットし、ドラマや映画でも女優として活躍した、いしだあゆみさんが3月11日に甲状腺機能低下症のため東京都内の病院で亡くなったことがわかったと、NHKなど各報道機関が速報で報じた。

いしださんは、4人姉妹の次女として1948年に長崎県佐世保市で生まれた。大阪府池田市で育ち、5歳からフィギュアスケートの選手として活躍。児童劇団にも所属し、1961年には梅田コマ劇場で初舞台を踏んだ。1962年に14歳で上京し、作曲家いずみたくに師事。

1964年に本名の石田良子(よしこ)から、現在の芸名「いしだあゆみ」に改名。

1968年日本ビクターから日本コロムビアに移籍、同年12月に発表した「ブルー・ライト・ヨコハマ」(作詞:橋本淳、作曲:筒美京平)が150万枚を超えるミリオンセラーとなり大ヒット。一躍、有名歌手となり翌69年に紅白歌合戦に初出場した。

また、1970年に発表した「あなたならどうする」がオリコン最高2位のヒットを記録し、CMなどにも使用され「ブルー・ライト〜」に続く代表曲となった。

1977年には細野晴臣率いるスタジオミュージシャン集団「ティン・パン・アレー」とともに共同制作したアルバム『アワー・コネクション (Our Connection) 』を「いしだあゆみ & ティン・パン・アレイ・ファミリー」名義でリリース。現在もシティポップの名盤として高く評価されている。

また、いしださんは1981年にアルファレコードから発表したソロ作『いしだあゆみ』を最後に、その後はアルバムを発表していなかった。事実上のラストアルバムとなった『いしだあゆみ』も近年、シティポップの名盤としてCD化され再評価。日本の情緒と欧米のスマートさを併せ持ついしださんの歌声や楽曲アレンジが高く評価されている。

1986年の映画『火宅の人』で報知映画賞とブルーリボン賞、第10回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞などを受賞。テレビドラマでも、1977年『祭ばやしが聞こえる』、1979年『阿修羅のごとく』、1981年『北の国から』、1983年『金曜日の妻たちへ』などに出演。

1979年、所属していた渡辺プロダクションから分社化したイザワオフィスへ、ザ・ドリフターズなどと共に移籍している。

私生活では、ドラマ『祭ばやしが聞こえる』で共演したショーケンこと俳優の故・萩原健一(2019年、68歳で沒)と1980年に結婚、1984年に離婚している。

2020年には文化庁長官表彰、2021年には旭日小綬章を受賞した。

ネット上には、いしださんの歌声を懐かしむ声、昨今の女優としての活躍を知る人たちからも悲しみの声などが多くあがっている。

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image by:国際情報社, Public domain, via Wikimedia Commons

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