ポジティブな思考の人と話していると、魅力を感じますよね。しかし、メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者であり、経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭も執る菊原さんは、ただポジティブでいるだけでは物足りない時もあると語ります。その理由とは?
本当にポジティブ思考な人の“問題解決力”
誰かと話をしていて「この人は魅力的だな」と感じる時がある。
そういった人にはどんな特徴があるのか?
基本的にポジティブで明るい人は好かれる。ネガティブな情報が溢れる中で、前向きな人の存在は貴重。私もそうできるように努力している。
知人Aさんのこと。Aさんはポジティブ思考。まさに太陽のような存在。いるだけでパッと雰囲気が明るくなる。
Aさんの話には「ほんと楽しいことばかりだ」といったフレーズが頻繁に出てくる。
どんなことも良い方向に捉える。その姿勢は素晴らしい。まわりの人まで明るくしてくれる。
一方、知人Bさんのこと。ポジティブ思考ではある。しかし、Aさんとは少しタイプが違う。
例えば仕事に関して「まあ次から次へと問題が起こるよ。でもそれを解決するのが楽しいんだ」といった言い方をする。
Bさんは、ただ明るく振る舞うだけではない。問題に目を背けずしっかりと解決していくタイプだ。
どちらも素晴らしい人。ただ個人的にはBさんの考え方に強く惹かれる。楽観的なだけではなく現実を受け止めたうえで楽しんでいる。これこそ本当に人生を楽しんでいることだと思う。
この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ
仕事をしていれば、“小さな問題から大きな問題まで”さまざまな困難が起こる。
でも、その問題に関して「どうやって乗り越えるか?」とワクワクしながら考えられる。
“問題自体を楽しむスタンス”があれば、何が起こっても前に進める。怖いものがなくなってくる。
もちろんポジティブでいることは大切。それは間違いない。しかし、それだけでは物足りない時もある。
例えば、何かの壁にぶちあった時「大丈夫、大丈夫。ツイてる、ツイてる」と繰り返す。時々こういった人を見かけるが、結果を出しているとは思えない。
ネガティブに考えるよりはマシだ。しかし、ただポジティブに考えるだけで具体的な行動をしない。これでは状況は変わらない。
楽観的を意識しすぎると問題の解決策を考えなくなる。これは危険なこと。
営業の世界でも、「ポジティブにやって入れは絶対に結果が出る」と根拠のない自信を持っている人がいる。もちろんこれで結果を出す人もいるが。
しかし表面的なポジティブの人は“乗り越えるのがきついトラブル”に直面したときに負けてしまう。
トラブルを目の前にして「こんなはずじゃなかった」と落ち込み、モチベーションを下げてしまう。
一方、本当のトップ営業スタッフは、常に「どうすればこの問題を解決できるか」を冷静に分析する。そして試行錯誤を繰り返す。
もちろんその行為自体を楽しんでいる。そしてどんな困難でもクリアしていく。
ネガティブ思考よりポジティブ思考がいい。
しかし“現実逃避的なポジティブ思考”はいただけないーーー(『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2025年4月4日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)
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