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浮気調査を依頼する人から出た「こんな人じゃなかったのに」の言葉は本当か?

探偵が浮気調査の相談を受けていると、「依頼者の方からよく聞く言葉」があるそうです。それが「こんな人じゃなかった」という一言。メルマガ『探偵の視点』の著者であり、浮気調査や人間関係のトラブルに日々向き合っている“イケメン探偵”こと現役探偵の後藤啓佑さんが、「こんな人じゃなかった」と依頼者が感じてしまう本当の理由について語っています。

こんな人じゃなかった

浮気調査の相談を受けている時、浮気調査の結果を伝える時。それぞれタイミングはありますが、依頼者さんからよく聞く言葉があります。

それは───

「こんな人じゃなかったんです」

「前はもっと優しかったのに」

「急に変わってしまって」

このように‘’パートナーが変わってしまった‘’ことを憂う方は少なくありません。

先日のケースでも、こんなことがありました。

浮気が発覚したのは、2年前の秋。その頃から旦那さんの帰りが遅くなることが増え、不信感を持っていたそうです。

ある日、偶然LINEの通知を見てしまい、知らない女性の名前が表示されていました。

勢いで問い詰めたところ、旦那さんは浮気を認め、「もう浮気はしない」と約束。その女性とも連絡を絶ってもらったとのことでした。

しかし、最近また少しずつ帰宅が遅くなる日が増えた。依頼者さんは今回は問い詰めず、冷静に証拠を集めようと決意。再びLINEを確認すると、2年前と同じ女性とのやりとりが再開されているのを発見。

「今回はきちんと証拠を取ろう」と、僕のもとへ来てくれました。

こうした浮気相談を受けていると、確信の部分だけではなく、

「なぜ浮気を疑ったのか」

「その時どんな気持ちだったのか」

といった感情面の話になることも多くあります。

「昔は優しかった」

「家事をしなくなった」「スキンシップが減った」──

そういった“変化”を思い返し、「あれは浮気が始まった時期と重なる」と結びつけ、「彼を変えてしまったのは、相手の女だ」と結論づける依頼者さんも多くいます。

もちろん、そういう側面もあるかもしれません。ですが、僕個人の見解としては、少し違う角度からの見方もあります。

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それは、「もともと彼の中にあった性質が表面化してきただけ」

さらに言えば、「そこに気づくような視点を‘’依頼者さんが‘’持ってしまった」という考え方です。

女性との浮気をきっかけに性格や言動が変わったのではなく、元々の性格や傾向が、状況の変化とともにより強く出てきただけ。あるいは、それに気づき始めただけ。

人を“変える”というのは、非常に難しいことです。

人の行動や言動、考え方が急に変わったように見えても、それはもともとその人の中に存在していた“何か”が出てきただけかもしれません。

そして、以前はその“変な部分”が目につかなかったのは、彼に「満足していた」からです。

満足感が失われ、不信感が芽生えた瞬間、それまで気にならなかった部分が急に“悪いところ”として浮かび上がってくる。

その結果、「彼は変わってしまった」「女が彼を変えた」と思い込んでしまう。

でも実は──“変わった”のは、相手ではなく、こちらの「視点」かもしれません。

人間を見る視点が変わることで、見えるものが変わってくる。果たして、彼が変わったのか?自分の視点が変わった───彼への感情が変わったのか?

個人的には、多くの場合「元々こういう人だった」が正しいのではないかと思います。

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image by: Shutterstock.com

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平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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