仕事に生かせる学び、これまでの自分の回顧、心の癒やし……。年末年始こそ、読書に没頭できる絶好のタイミング!
ライフハッカー編集部が選んだ、1年の区切りを迎える今こそ読みたい「推し作品」を選んでみました。
おすすめされた本はやっぱり気になる、そしてぴったりの1冊が見つかるはず。ぜひ年末年始の本選びの参考にしてくださいね。
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今年読んでよかった本
乱読のセレンディピティ
いわずと知れた名著『思考の整理術』の外山先生による、読書に関する向き合い方について書かれた本。社会人になり1年半ほど、「このごろ読書量が少なくなってきた」と悩む中で手にしてみました。
よく読書をすると「読んだ内容は覚えていないといけない」というプレッシャーを自身にかけがちなのですが、本書ではあえて「忘却することも大事だ」と説いています。はじめこそ驚いたものの、記憶の片隅に残っていればのちのち役立つかも、といったスタンスで読書をしてもいいかもしれない、と思って気楽になれたきっかけの本です。(Y.M.)
おあげさん
「油揚げ」にまつわる食エッセイ本。いつも寝る前に読んでいたのですが、読むだけでお腹が空いてくると思ったら、なんとなく食べた気になってしまうのです。
エッセイだけでなく、油揚げのポテンシャルを存分に引き出すレシピも掲載されているので、年末の時間のあるときに実験がてら究極のおあげさん料理をつくりたいなと思います。(Y.M.)
カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記
芸人のピース・又吉直樹さんがYouTubeでおすすめしていて気になり、手に取ったのがこちら。
ミュージシャンの古舘佑太郎さんが32歳でバンド解散、音楽への情熱も見失いかけていたなか、音楽の先輩兼プロデューサーでもあったサカナクションの山口一郎さんに「カトマンズに行け!」と命じられて始まった、東南アジアの旅。
東京生まれ東京育ち(そして父親がフリーアナウンサーの古舘伊知郎さん)、潔癖症で旅嫌いの古舘さんが、まさかのガンジス川で沐浴までする始末(インドの地元紙警鐘する危険な行為なのだとか)。
嫌々はじまったはずの旅で、逞しくなったのか感情が壊れていったのかわからない古舘さんの苦悩や感動を特等席で読むのが楽しい!
安全で心地よい自宅にいながら野性味溢れるハードな旅行に行った気分になれる、活力が沸き上がってくる一冊でした。(S.Y.)
世界99 上下巻セット
今年の上半期、夢中になって読み進めたのが2025年3月発売のこちら。
犬でも猫でもない、ピョコルンという謎の愛玩動物を人間が飼いはじめたことで起こる暮らしの変貌っぷりを書いた作品です。
軽やかな文体ですが、ルッキズムやフェチズムなど、現代社会に自然に溶け込んでいる「違和感の正体」をこれでもか!と浴びせられた印象でした。
ダーク・ファンタジーの世界だと思いたい、でも現代社会の延長線上にある世界だと感じてしまう怖さ。作家が世界の違和感ひとつひとつをストーリーに落とし込むと、こんな表現になるのか……と衝撃を受けました。(S.Y.)
タイタン
仕事がすべてAIに代替され、好きなことで生きていける200年後の未来が描かれた「AIと人類の共存」「仕事とは何か」を問いかけるSF小説。
主人公に重大なミッション(仕事)が与えられ、主人公にとって生まれてはじめての「仕事」という行為をするのですが、それを通しての仕事にまつわる気づきが散りばめられています。
読書後、AIが「1人の人間」として仕事をしていくという未来がやってきたことを想像してみたとき、私にとっての「仕事」とは一体何か、今取り組んでいる仕事の辛さを超えた先に見える世界はあるのか。
AIとの未来、そして今向き合っている仕事について、考えるきっかけになりました。(Y.M.)
リミナルスペース 新しい恐怖の美学
どこかで見覚えのある、懐かしくて、寂しくて、そしてどこか恐ろしい風景──リミナルスペース。
インターネット上で生まれたこの新しい美学を、美術やコミック、映画、ゲームなど幅広いカルチャーの文脈から解きほぐし、批評する一冊。
美的・知的好奇心を満たし、そして現代という時代やインターネットという空間がなぜこの美学を生み出したのか、社会・時代への考察を深め、そして知らなかった作品や文化との出会いもある、得るもの尽くしの読書体験です。
美麗な図版の数々と、魅力的な装丁がすばらしいので、ぜひ紙で手に取ってみてください。(S.N.)
知の教科書 フーコー
権力と知がどのようにして結びついて、私たちに働きかけているのか。それをさまざまな研究を通じて問い続けたのが「知の考古学者」フーコーなのですが、とにかく本人の本は難解!
一度、自分の中で噛み砕くために手に取ったこの本が、とてもよくできていたので、おすすめです。
導入から、フーコーが提示した考えを現代的なテーマに置き換えて表現することでわかりやすく読者に伝え、それから彼の生涯を語りながら思想の背景を、彼というドラマから教えてくれます。
難しいことを、いかに飽きさせず、わかりやすく伝えるか。その難題を解決してみせてくれた著者のワザと心づかいに感服しました。(S.N.)
年末年始に読みたい本はコレ!
武器としての交渉思考
最近、交渉などのスキルを磨かないと……と思い、この本を読んでみたいと思います。「交渉力」というのは、交渉相手とのこれまでの人間関係だったり論理思考だったり、はたまた自身のオーラのことだったりなど、とさまざまな力を内包しているのだろうな、と気づきました。
一旦仕事から離れて、年末に自己点検しようと思います。(Y.M.)
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
名著のこちらをコツコツ読み進めてきたので、年末年始で読み切りたいと思います。お金とのベストな付き合い方を見直すいい材料にしたい!(S.Y.)
なぜ銅の剣までしか売らないんですか?
某ド◯クエ風の世界観あるあるな、「魔王討伐の勇者一行が最初に立ち寄る町では、なぜ銅の剣までしか売らないのか? もっと良い武器も防具もあるのに」というお約束をベースに、現代社会の理不尽を斬った暗喩で学ぶ経済小説です。
コレを聞くだけでも面白いですよね。とっつきにくい経済の問題をわかりやすく学びたいのであればオススメです。(R.K.)
他人の手帳は「密」の味
(100%私の趣味ですが)他人の思考を覗き見したいな、と思って手にしたもの。2000冊以上の手帳を収集してきた著者による「ガチ」の手帳分析をしています。
手帳に書かれた文章は、自分のためのもの。だけどなぜ、他人がそれを読むと面白いと感じるのか……。このごろ日記ZINEづくりやZINEフリマに行って初対面の方の雑記ZINEを買うのにもハマっているので、手帳にまつわる秘密・魅力を私も解き明かしてみたい!(Y.M.)
スマホを置いて旅したら
芸人のふかわりょうさんが岐阜・美濃へ3泊4日のスマホなし旅をしてみたというエッセイ。本の帯に書かれた「このままでは、私がアプリになってしまう」と思い立って旅に出てしまうのに共感してしまいました。
仕事にプライベートに手放せなくなったスマホ。年末年始はスマホをお休みしてこの本を読んだり、ふらっと近場に出かける、なんてこともしたいです。(Y.M.)
みなさんも、よいお年を!
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