証券会社で10年間、自己勘定取引のトレーダーとして第一線で活躍し、独立後は個人投資家として実績を積み重ねてきた元機関投資家トレーダー堀江さん。YouTubeやXでの情報発信を通じてフォロワーを拡大し、投資教育にも力を注いできました。このたびメルマガ『元機関投資家トレーダー堀江の「思考×手法」完全インストール|最短で勝てるプロの投資基準へ』を創刊した堀江さんが、メルマガを始めた経緯や、読者に届けたい内容について詳しく語ってくれました。テクニカル分析を軸とした投資塾とは異なり、メルマガではファンダメンタルズ(企業の経済状態を表す指標)や金融市場全体の仕組みなど、初心者が知りたい知識を教育的な観点から発信していくといいます。「評論家ではなく、実際に売買してきた人間だからこそ伝えられることがある」と語る堀江さんの想いに迫りました。(聞き手・MAG2 NEWS編集部)
「プロの当たり前を届けたい」元機関投資家トレーダー堀江さんメルマガ創刊インタビュー
──このたびはメルマガの創刊おめでとうございます。まずは、堀江さんが「まぐまぐ!」でメルマガを始められたキッカケと、創刊の「決め手」になったことを教えていただけますでしょうか。
元機関投資家トレーダー堀江さん(以下、堀江):メルマガ自体は、以前、投資顧問のほうから有料で配信していたことがあるんです。ただ、それを自分の会社でやりたいと考えまして、途中でやめました。現在、投資顧問の登録申請を財務局に出しているところで、認可が下りれば助言に踏み込んだメルマガを自社で出せるようになります。
ただ、そこに至るまでには時間がかかりますし、助言ではないメルマガもずっと「やりたいな」と思っていました。助言に踏み込まない範囲でどこまで発信できるのかについては、すでに弁護士と契約して法律面の確認を進めていたんです。
ちょうど、そのタイミングで御社からご連絡をいただきました。「まぐまぐ!」さんは、以前から中島聡さんのメルマガを購読していたこともあり存じ上げていましたので、このプラットフォームからであればやってみようかなと思いました。
実は、助言に該当しないメルマガのお誘いは他社からもいただいていたのですが、コンプライアンスに対する意識が希薄だったり、助言と情報提供の線引きに関する認識がなかったりする会社が多く、危なくてお受けできませんでした。その点、「まぐまぐ!」さんは最初のお話の段階から、また利用規約にも助言にならないよう配慮されていることがしっかり明記されていて、信頼できる会社だと感じました。それがメルマガ創刊の決め手ですね。
──今回創刊されたメルマガは、具体的にどのような内容なのでしょうか。
堀江:助言ではないことを前提としているので、主に教育的な観点から配信していきます。私は投資塾も運営しているのですが、その内容をそのままメルマガにしても塾生の方には面白くないですよね。ですから、どちらかというとYouTubeでは時間がかかりすぎて伝えきれない話を、月に何回かに分けてお届けするスタイルです。
私はもともとゴリゴリのテクニカル分析、チャート重視のトレーダー出身なのですが、YouTubeの視聴者の中にはチャートよりもファンダメンタルズの話に興味があるという方も一定数いらっしゃいます。そうした方々のニーズも取り込みたいと考え、テクニカル中心の投資塾とは異なる、教育的な内容のメルマガにしています。
──「投資初心者の方でもわかりやすい内容」ということですね。
堀江:そうですね。チャートだけで相場が読めるといった話ではなく、初心者の方が知りたがるような内容、読んで学べる内容になっています。
──堀江さんのこれまでのお仕事や、現在の活動について教えていただけますでしょうか。
堀江:大学院在学中に地場の証券会社にトレーダーとして入社し、そこから10年間、一貫して自己勘定取引のトレーダーをやってきました。途中で上場している証券会社に移籍しましたが、証券会社の資金を運用する仕事をずっと続けていたんです。
そして10年間のトレーダー生活を経て、個人投資家として独立しました。ただ、一人でトレードを続けるだけではつまらないと思い、人と関われることをやろうと考えて、4〜5年前からYouTubeやXでの発信を始めたんです。
きっかけは、トレーダー仲間から「投資のYouTubeもあるよ」と教えてもらったことでした。見てみると、自分たちの常識とはかけ離れた「いい加減な内容」を発信している人がすごい人気だったりして驚きました。それなら、プロとして当たり前の話、プロとしての考え方をきちんと伝えるYouTubeをやろうと思ったんです。
当時、トレーダー出身で発信をする人はあまりいなかったようで、多くの方に見ていただけるようになりました。
最短で勝てる投資ノウハウが満載・堀江さんのメルマガ
2022年の「ナスダック暴落」を的中した慧眼
堀江:特に大きな転機となったのは、2022年のナスダック暴落です。前年の2021年12月に「ナスダックはこれから暴落すると思います」という話をしていたのですが、それが的中しました。当時、ほとんどのYouTubeでは「米国市場はこれからどんどん上がっていく」と楽観的な見方が主流で、私の発言は批判も浴びました。しかし、実際に暴落が起きるにつれてフォロワーが急増し、1万人に満たなかったYouTubeのチャンネル登録者が1年ほどで2万、3万と増えていきました。
──トランプ関税による暴落も1か月前に予測されていたそうですね。
堀江:それは比較的わかりやすい内容でしたので、多くの方が予測できたと思います。ただ、2022年の暴落を当てた人はほとんどいなかったのではないでしょうか。
──現在はご自身の会社を経営されているのですか。
堀江:私が代表取締役を務めており、従業員はおりません。主な事業は投資教育で、「堀江投資塾」を主宰しています。
──受講者は累計3,000名もいらっしゃるんですね。
堀江:SNSを始めたタイミングで投資教育も始めました。最初はココナラさんで提供していたのですが、そちらだけで2,000名以上の方にご購入いただきました。ナスダック暴落時に相場の予想が当たっていたこともあり、多くの方が受講してくださいました。その後、堀江投資塾として独立させた形です。
「プロの経験」が生きるメルマガ
──これまでのお仕事の経験が、メルマガの執筆にどのように活かされていますか。
堀江:たとえば、最初のメルマガで書いた内容は「銀が暴騰すると、最終的に株式市場の暴落につながる」という話です。こうした連想は初心者にはなかなか難しいのですが、金融業界の仕組みやつながりがわかっていれば理解できます。
証券会社時代に身につけた知識がとても役立っていますし、「マーケットはこういう仕組みでつながっているんですよ」ということを読者の皆さんにお伝えしていくのが、このメルマガの役割でもあると考えています。
──やはり実際に現場を経験された方ならではの知見ですね。
堀江:普通に勉強していくだけではわからない、細かい知識というのはやはりありますね。
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これから読者になる皆さまへのメッセージ
──今後、メルマガでやっていきたいことはありますか。たとえばQ&Aコーナーやウェビナーなどの構想はございますか。
堀江:読者の方が増えてご質問をいただけるようであれば、助言にならない範囲で回答していく回もやりたいと思っています。また、業界の裏話的な内容もお届けできればと考えています。
──実際にその仕事に携わった方でないと知り得ない裏話は、投資の実践にも活きそうですね。メルマガは、どのような読者を想定されていますか。
堀江:堀江投資塾ではテクニカル分析を基にしたトレード方法を教えていますが、メルマガではそうした話は基本的にしません。ファンダメンタルズの話を知りたい方や、投資全般に役立つ知識を身につけたい方に向けた内容です。たとえば、新NISAをきっかけに投資を始めた方が、相場に関するさまざまな知識を学べるようなメルマガを目指しています。
──それでは、これからご登録される読者の皆さまにメッセージをお願いします。
堀江:相場の考え方には大きくテクニカル分析とファンダメンタルズ分析の二つがありますが、両方とも大切だと思っています。よく対立構造で捉える方がいますが、両方知っていた方がいいに決まっています。ただ、どちらが自分の肌に合うかという感覚は皆さんお持ちだと思いますので、ファンダメンタルズや相場全般の知識を深く学びたいという方には、ぜひ私のメルマガを購読していただきたいですね。
──では最後に、メルマガの魅力を自己PRしていただけますでしょうか。
堀江:私は10年間、証券会社で自己勘定取引のトレーダーをやってきました。その後も個人投資家として実際に売買を続けています。アナリストの中には、自ら売買をせずに評論しているだけの方も多いのですが、私は実際に売買してきた人間です。だからこそ、何が重要なのかという観点からメルマガを書いていきます。実戦で役に立つ思考法を知りたい、身につけたいという方は、ぜひ購読していただければと思います。
──ありがとうございます。ちなみに、最近ハマっていることや趣味などはございますか。
堀江:最近は生成AIに興味があり、ChatGPTとGeminiの両方を使っています。同じことを聞いても出力される内容が違って面白いのですが、両方に共通しているのは「嘘をつく」ということですね(笑)。相場のことを質問すると、平気で間違った答えを返してくることがあります。私はその分野の専門家なので嘘だとわかりますが、自分が詳しくない分野では本当かどうか判断できません。まるで事実であるかのように断言してくるので、信用しきるのは危険だなと。作業効率を上げてくれる面は確かにありますが、慎重に使っていかなければならないツールだと感じています。
──本日はお忙しいところ、ありがとうございました。
堀江:ありがとうございます。引き続きメルマガ『元機関投資家トレーダー堀江の「思考×手法」完全インストール|最短で勝てるプロの投資基準へ』を宜しくお願いいたします。
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