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「タイパ重視」ばかりで疲れた人へ。時間を味わう発想が人生を豊かにする!

近年は「タイムパフォーマンス」や「効率化」が重視され、限られた時間をいかに有効活用するかに注目が集まっています。しかし、効率ばかりを追い求めることで、充実感や心のゆとりを失ってしまう人も少なくありません。メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者であり、経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭も執る菊原さんは、自身の経験をもとに、時間を「管理するもの」ではなく「味わうもの」と捉える考え方と、日々の満足度を高めながら長く成果を出し続けるための習慣について紹介しています。

時間は効率よく使うのでなく“じっくり味わう”と考える

私は以前から「4分割ノート」を使うことをおススメしている。

このメルマガでも数回登場している。

大学ノートを使い、「緊急度×重要度」を4つに分けて使う。

私はこの4つのうち1つ、「緊急でも重要でもない(第4領域)」のエリアに、ちょっと嬉しかったこと、もしくはモチベーションの上がる出来事を書き留めるようにしている。

例えば、

・推しのチーム(ソフトバンクホークス)が勝った

・難しい問題が解決した

・読者から感謝メールを頂いた

こういったポジティブな気持ちになる事実をメモしておく。このノートはデスクの横で常に開いている。

ことあるごとにそれを見て、「あぁ、良かったぁ」と気分を上げている。

営業活動をしていれば、落ち込むことや、上手くいかない日もある。

そんな時、ふとこのノートを見返すだけで、「そうか、こんないいことがあったんだな」と簡単にメンタルをリカバリーできる。

本当に小さなことでいい。

むしろ小さなことの方が、日常に生き生きとした感覚を取り戻させてくれる。

ぜひノートを活用して頂きたい。

さて今日は、その4分割ノートの「バージョンアップ編」を紹介させてほしい。

それは、先ほどの第4領域の上に「今、常に意識して書いている言葉」を書いている。

詳しく場所を説明すると、「第2領域と第4領域の間の3~4行」といった感じ。

ノートで言えば右側の真ん中あたり。

そこに意識している言葉を書く。

それをマーカーで囲んでもいい。

いくつか書いているが、その言葉のひとつが「毎秒、時間を味わう」というもの。

この言葉の深い意味について紹介する。

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私たちはいつの間にか「時間は効果的に使うもの、管理するもの」という強い固定観念を持つようになった。

手帳を細かく区切り、タスクを分刻みで詰め込み、少しでもムダな時間があると「これを何とかしないと」と思ってしまう。

仕事と仕事のわずかな時間だとしても「何かに使わなければ損だ」という、強迫観念に近いものを感じている人もいる。

これは悪いことではない。しかし、やり過ぎは危険なのだ。

私自身、「時間管理こそが仕事のできる人間の証だ」と信じて疑わなかった。

ルーティーンを作り、分単位で管理する。

それがベストだと思っていた。

しかし、あるとき「なんか虚しいな」といった気分になった。こんなに効率化しているのに、なぜか心がまったく充実しない。

数字は出る。結果もついてくる。

しかし、「今日も良い一日だったな」という実感が味わえなくなっていた。いつも何かに追われているような感じだったのだ。

私はこれまで数多くの人を見てきた。

その中で、長く第一線で活躍し続ける人と、一時期は爆発的に結果を出したものの、途中で燃え尽きてしまう人がいる。

この両者には「時間に対する考え方」に根本的な違いがある。

長く結果を出し続けている人は、やたらと予定を詰め込もうとしない。

むしろ逆で、「一つひとつの行動をじっくりと味わう」といった感じ。

お客様との商談はもちろん、移動中にふと目に入った風景、同僚との雑談、ランチで食べたものなど。

そういった日常の出来事を「なんとなく通り過ぎる」のではない。

「今、この時間を大切に過ごしている」と意識的に感じ取っている。

だから場所にも、おいしいお店にも詳しい。

そういう人ほど結果が安定している。

その一方、「お昼は移動しながら5分で食べている」という人もいる。こういう人は短期的に結果を出せても長続きしない。

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「毎秒、時間を味わう」と聞くと、「手を抜いて、のんびり仕事をするのかな」といったイメージを持つかもしれない。

そうではない。仕事の手を抜くとか、ダラダラやればいいということでは決してない。

そうではなく、「今、この瞬間に全力で取り組む」ということ。

たとえば、お客様のヒアリングをするとき。

苦戦している営業スタッフは相手の話を聞きながら、頭の中で「次に自分は何を話そうか」ということばかりを考えている。

一方で、売れる営業スタッフは、「今、この人が言っていることを、全身で受け取ろう」という意識で聞いている。

どちらがお客様の本当の悩みに気づきやすいかは言うまでもない。結果として、提案の精度が劇的に上がる。そして何より、お客様との信頼関係が深く、強固なものに変わる。

以前の私は、仕事を終えた後、「今日もなんとかやり切ったな」という疲労感しか残らなかった。充実していたのだが、なぜか虚しかったのだ。

しかし、「毎秒、時間を味わう」と意識するようになってからは変わった。

振り返った時、「今日のあの仕事のこの部分、なんか楽しかったな」というように記憶が残るようになった。

同じ24時間を過ごしていても、心に残る記憶の質がまったく違う。

記憶に残る充実した一日を積み重ねること。これこそが、燃え尽きることのない、豊かなキャリアにつながっていく。

とはいえ、長年「効率よく、タイパを考えて」の世界で生きてきた人もいるだろう。

急に「時間をじっくり味わう」に切り替えるのは難しいかもしれない。

そこで私がおススメするのが、先ほどお話しした「4分割ノート」の活用だ。

毎日、夜にノートを開き、第4領域のエリアに、「今日、自分が一番味わえた瞬間」を何でもいいから書くようにする。

「朝一番のコーヒーがおいしかった」

「商談の後、お客様が笑顔になった」

「帰りの風景がなんかきれいに見えた」

本当に、こんな些細なことで構わない。

書き続けることで、「自分が何を心地よいと感じ、どんな瞬間に充実感を得ているのか」がリアルに見えてくる。

そしてノートを見返すたびに、「ああ、自分の毎日には、ちゃんと良いことがたくさんあるな」と確信できるようになる。

時間をムダに浪費するわけでも、スケジュールをギチギチに詰め込むわけでもない。

結果を出しながら、そのプロセスを存分に味わう。この両立こそが、長く第一線で活躍し続ける人の時間術だ。

4分割ノートの上のスペースに「毎秒、時間を味わう」と書いておく。

これだけであなたの意識は少しずつ変わり始める。明日から毎日がもっと楽しく、もっと深いものに変わるはずだ。

【本日のポイント】

・時間は「管理する」より「味わう」という意識を持つ

・一番大切な言葉をノートに書く

 

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image by: Shutterstock.com

菊原智明この著者の記事一覧

群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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