日本から3年かけ台湾にカメラ漂着。落とし主は誰?と現地で話題

2018.03.28
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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日本の石垣島で海に流されたと思われるカメラが、約3年間をかけて台湾の浜辺に漂着し、小学生が拾ったことが台湾で話題になっていると現地メディア『アップルデイリー』が報じました。カメラは防水カバーが着けられていたため、カメラ内の写真データも無事。小学校の先生は、このカメラに残った写真を手がかりに、落とし主を探したいとしています。

台湾の小学生が持つ、一台のカメラ。これが、日本から台湾の浜辺に流れ着いたカメラです。

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台湾の北東にある宜蘭県(ぎらんけん)の浜辺で、清掃活動をしていた現地の小学生が、表面に貝殻だらけの奇妙な物体を見つけました。それは、長いこと海中をさまよっていたがために貝が付着したデジカメの防水カバーでした。カバーをとったところ、中にはカメラが入ったままだったということです。

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カメラはCanon G12。カメラの中には、まだ写真データがそのまま無事に残っており、最後に撮影された一枚を見ると、2015年に撮影されたものであることがわかりました。おそらく、3年もの間、海の中を漂流し、台湾・宜蘭県の砂浜にたどり着いたようです。

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写真に写っている風景などから推測したところ、日本の沖縄県石垣島で撮影されたものである可能性が高いことが判明。

中に写っていたのは以下のような写真だったということです。

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スキューバダイビングの仲間で撮影したものでしょうか?

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同じ仲間と思われる方々が水中で記念撮影。

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単独で撮影されたものもありました。

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この写真の風景から、石垣島で撮影されたものだと推測されたそうです。最後に撮影されたのは2015年9月7日。

カメラを拾った小学生の学校の李先生は、このカメラの持ち主を探すことに決め、自身のフェイスブックで情報を公開しました。

● Park Lee Facebook

李先生が書いた、日本語訳のコメントは以下の通りです。

海を渡ってきたカメラ、持ち主の元に戻れるか

本日、台湾の岳明小学校が行ったビーチクリーンイベントの中で、沢山な貝が付着した水中カメラが見つかりました。防水ケースを開けてみたら、まだ使えそうなカメラが現れました。本当はよくないと思いますが、持ち主の情報を掴むために私たちは写真データを確認しました。写真の最後の撮影日は2015年9月7日であることが分かりました。恐らく持ち主がその日にこのカメラを無くしたのではないかと考えられます。

 

私たちの推測は、
● 持ち主は日本人でしょう。撮影の場所から見れば、日本の石垣島である可能性が高い。写真に写る方も日本人のようです。

 

● 持ち主は若者でしょう。家族との写真だけではなく、ダイビングの写真もあります。ダイビングの写真はとても綺麗ですが、個人情報のため、数枚しか公開しません。

 

● 持ち主の元に返したいため、私たちはやむを得ずに写真を公開することを決めました。大変申し訳ございませんが、メディアとか転載とか、持ち主を探す手伝いをしていただけませんでしょうか。

 

● 持ち主本人、あるいは写真の人について心当たりがある方、ぜひ連絡するようにお願いします。Facebookでのメッセージ、あるいはEメールでもいいです。私たちは、カメラを返します。

 

連絡先:台湾蘇澳岳明小学校教員 李

そして、この書き込みからわずか数日後、無事にカメラの持ち主(都内に住む日本人の女子大学生)と連絡を取ることができたそうです。

海の中を漂い続けたカメラが結んだ、日本と台湾の絆。持ち主が見つかって本当によかったですね。

※現地報道、写真について台湾蘋果日報(アップルデイリー)の記事を参考にしました。

從日本漂流3年的記憶 國小生替貝殼相機找主人(アップルデイリー)

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