「固定価格買取制度(FIT)」の改定により、ブームが一巡した感がある太陽光発電投資。しかし、初期費用の下落や発電効率の向上により、堅実な投資ジャンルとしてとらえなおすことが可能です。改めて太陽光発電投資のメリットとデメリットを整理していきます。
最大20年の安定収益が魅力!2018年版太陽光発電投資の新常識
美味しすぎた「固定価格買取制度(FIT)」の今
市況的には逆風と思われている太陽光発電投資。2011年頃から盛り上がりを見せていた太陽光発電投資は、「固定価格買取制度(FIT)」の開始により、かつてはとてもおいしい投資ジャンルでした。しかし太陽光発電の普及が進み、それに伴って電気の買取価格(FIT価格)が下げられたことで、一時期の熱はおさまりつつあります。
一方で、普及が進んだことで、初期費用が大幅に下がり、機器の性能がアップしたことで発電効率も上がっていることも忘れてはいけません。それにより今でもきちんとしたはじめ方さえすれば費用対効果のある運用は不可能ではありません。さらに、あえて中古を狙えば、FIT価格が高い物件を見つけることもできます。そこを踏まえ、改めてこれまでの太陽光発電に関する大前提から押さえていきましょう。
そもそも太陽光発電には「家庭用」と「産業用」があります。「家庭用」は、自宅の屋根などにソーラーパネルを設置し、発電するものを指します。家庭で使う電気を賄い、余った分は電力会社に買い取ってもらう(売電)ことで収益を得るという運用が一般的です。
一方で、「産業用」、特に投資目的で参入する場合は、電力会社に売電することで収益化していくビジネスモデル。投資として考えるなら、インカムゲイン型だといえるでしょう。発電した電気をすべて売電できる「全量買取」が2012年に解禁されたことが、投資ジャンルとして注目されるきっかけになりました。
そして全量買取に紐づく「固定価格買取制度(FIT)」も、太陽光発電投資のメリットを理解する上では重要なキーワード。
これは、太陽光発電などで作った電気を一定価格で電力会社が、買い取りしてくれることを国が約束する制度で、産業用の場合、20年間同一の価格で売電ができます。しかも市場価格よりも高い価格設定。ちなみに同制度は、再生エネルギーの普及が目的だったので、参入障壁を下げるためにこうした価格設定になっていました。
ちなみに現在は18円/kWhにまで下落したFIT価格も、全量買取の解禁に伴う産業用の「固定価格買取制度(FIT)」制度がはじまった2012年は40円/kWhでした。
今も変わらない太陽光発電投資の特徴的な4つのメリット
ここで改めて太陽光発電を投資ジャンルとして見た場合のメリット整理していきましょう。
メリット1.相場変動によるリスクがない
「固定価格買取制度(FIT)」があるので向こう20年の収益予測ができる。株式投資のような相場変動によるリスクがない。
メリット2.初期費用を10年前後で回収できる
「固定価格買取制度(FIT)」による売電価格なら、早ければ10年前後で初期費用の回収が可能。ただし、FIT価格が下落した今は、購入前の緻密なシミュレーションすることが前提となる。
メリット3.長期安定収益が見込める
初期費用回収後は、「固定価格買取制度(FIT)」の適用期間が終わるまで、高利回りの収益が得られる。また期間終了後も市場価格による売電は可能なので20年以上の長期に渡る収益が期待できる。
メリット4.地球温暖化対策に貢献できる
投資自体が社会貢献に直結する。地球規模の取り組みである温暖化対策はもちろん、日本のエネルギー問題の解決にも貢献できる。
インカムゲイン型の投資ジャンルで、長期の安定運用が可能だという点は、昨今の一棟物の不動産投資とよく似ています。実際、不動産投資を行っている人が、太陽光発電投資をはじめるケースも珍しくはありません。
失敗しないために最初に知るべき3つのデメリット
メリットがあれば、当然デメリットもあります。大きなところでは3つ。はじめる前にこれらのデメリットを把握していれば、収益のシミュレーションの仕方も変わってきます。
デメリット1.初期費用が高額である
普及が進み、初期費用が下がっているとはいえ、一定規模以上の産業用の太陽光発電所となるとそれなりの初期費用がかかる。投資に見合う収益が得られるか、最初にしっかりとシミュレーションすることが重要。
デメリット2.天候により発電量が一定でない
発電量は、自然相手のためどうしてもばらつきが出てくる。特に新規で始める場合は、そこまで見据えたプランニングをするべき。
デメリット3.保守・メンテナンスが不可欠
機器トラブルへの対応、発電所敷地内の草刈り(発電効率の維持と火災予防)、台風や降雪後のメンテナンスなど、安定収益を得るには定期的な保守・メンテナンスが不可欠。ただし、管理業者も存在するので信頼できる業者を見つけることで解決可能。
先ほど不動産投資との共通点があることに触れましたが、デメリットもまた似通っています。高額投資で、メンテナンスが不可欠である点は、まさにそうです。発電量に関しては、中古であれば発電実績が購入時の判断材料になるので、物件を選ぶ際に業者に確認するといいでしょう。新規の場合は、立地、周辺環境や導入する機器によっても変わってくるので、上手に組み合わせることで、収益を出しやすくなります。
リスクは軽減可能!これからはじめる人が持つべき覚悟とは?
最後に忘れてはいけないのが、リスクについて。太陽光発電も投資であるからにはリスクが存在します。業界内でリスクとされているのは、3つあります。
リスク1.「出力抑制」による売電の停止
電力の供給が需要を上回ると、電力会社が買い取りを行わない「出力抑制」が起こりうる。ただし、現在の実施例は九州の一部地域のみ。
リスク2.自然災害や事故による損害
台風、地震、大雪などによる損害を受ける可能性がある。ただし、災害保険が存在しているのでリスクの軽減は可能。
リスク3.悪徳業者が存在する
業者を装った詐欺師、売りっぱなしの無責任な業者が存在する。事前の勉強と最新情報の収集、そしてメリットだけで判断しない冷静さが必須。
いずれのリスクも、他の投資ジャンルでも微妙な違いはあれ、起こりうるものです。100%の回避は難しくても、事前にリスクを踏まえていることで回避できるものも少なくありません。また、リスクに備えた対策も存在するので、軽減が可能です。
「今こそはじめたい!」最初に見るべき太陽光投資物件サイト
そんな太陽光発電投資を始めるには、まず何をすべきなのでしょうか?太陽光発電投資が普及したことで、現在、インターネットを調べれば収益シミュレーションサイトや、物件紹介サイトなど複数見つけることができます。まずはそこで今の状況を正確に把握することがポイントです。
その中から今回紹介するのは、株式会社Looopが運営する太陽光発電投資の総合情報サイト「ソラリノ」。
株式会社Looopは、太陽光発電の土地調達から設計・施工・販売・運用保守までワンストッブで対応している会社で、これまでに2,000件以上もの発電所を手掛けてきています。
その「ソラリノ」では、太陽光発電所の物件紹介(新規建売案件と中古案件)と、太陽光発電に関する基本が学べるコラムが紹介されています。
そして特徴となるのが、掲載物件の専門性。新規建売案件と中古案件、いずれの場合も掲載されるのは、専門家が現地に赴き、査定した上での情報になります。
月平均売電額、FIT価格、発電所出力、表面利回り、想定販売価格などを確認でき、シミュレーションをする際に役立てることができます。さらにその物件について詳細を知りたければ、Looopに直接問い合わせができるので、具体的な相談も可能です。掲載している以外にも非公開物件もあるそうで、詳細を聞くこともできます。
また、「ソラリノ」に掲載されている新規建売に関しては、購入から運用保守に至るまで、窓口をLooopに一元化できます。一般的に太陽光発電を始める場合には、様々な業者を介するため、窓口が煩雑化しがち。その煩わしさを無くせるのは大きなメリットです。
さらに、改正FIT法に適用し、自然災害・盗難・いたずらなど設置後のリスクに備えて、長く効率性の高い発電所の運用サポートを実現するオプションも用意。
さらには「固定価格買取制度(FIT)」後の10年間の買取も保証しています。ただし、買取単価は買取時の市場価格を考えて別途設定されるため、その点は留意点となります。
不動産投資に近い感覚で始められ、地球温暖化対策やエネルギー問題にも貢献できる太陽光発電投資。
かつてのような「おいしさ」は減りましたが、不動産投資のように堅実に着実に積み上げていける資産形成方法であることは、今でも変わりません。
まずは「ソラリノ」を入り口に今の太陽光発電投資がどうなっていのか、覗いてみてはいかがでしょうか?
source:株式会社LIFULL