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一流のカジノディーラーはルーレットの数字を狙えるのか?

カジノゲームで知られるルーレットは、回転する円盤に投げられた小さなボールがどの数字に落ちるのかを当てるという単純なゲーム。果たして、一流ディーラーともなればボールの落ちる場所を狙うことはできるのでしょうか? この疑問に対して、現役ディーラーからの意見がメルマガ『鍛野ミミの「カジノの目線で」-ここだけばなし-』で取り上げられています。

カジノディーラーはルーレット狙える?

 よくね、「私カジノのディーラーなんです」

とか、

「ラスベガスのディーラーラインセンスを持っています」

とか話をすると……

「ええ!? じゃあさ、ルーレット狙えるでしょ?」

と、ほとんどの場合、同じリアクションが返って来るんです(苦笑)。

本当に、ホントウに冗談抜きで。

9割くらいの人たちの質問は、

自分の好きな数字に落とせる? 狙えるよね??

なんですよ……(おもしろいなあ~)。

あまりにも同じことを聞かれるので、きっと皆さんにとって、ルーレットディーラーのイメージとは……

(ディーラーは狙える! = イカサマが出来る)

とかね……或いは、

(ディーラーは狙える!= すごい技術を持っていて素人には絶対に勝てない)

となっているのではないでしょうか。

今回はこの辺りの話をしたいと思います。

まず単刀直入に……ルーレットディーラーは、

「Yes! 私たちは狙えます」

なのか……。

「No! 私たちは狙えません」

のどちらかと言うと……。

結論から言うと、

No! 私たちは狙えません

が、その答えです。ましてや一点に落とすことなんて……(はっは~)。

もっと厳密に言うとね、

現在のディーラーは狙うことは出来ません

という方が正しいかと思います。

ちなみに「一点」とは、1つの数字のことを表しています。「一点に落とす」とは、38通りあるルーレットの数字の中で(アメリカンタイプの場合)、1つの数字にボールを落とすことを言います。

(え、ならば昔のディーラーは狙えたの?)

(なぜ現在のディーラーは狙えないの?)

と思いますよね。

なぜ現在のディーラーは狙うことができないのか……。

それは、現在主流ルーレットウィール構造上、狙うことが出来なくなってしまったからです(ディーラー技術の問題ではありません)。

現在主流のルーレットウィールは、数字のの部分が浅く作られているので、回転から落ちたボールはその後、勢いをつけたまま転がって行ってしまうんです。

なので、たとえディーラーが一点を狙ったとしても……狙った数字のピンそばにボールを弾くことが出来たとしても、落ちてからボールがコロコロ~っと半周以上回っちゃうので(1周半くらい転がることもありますよ)、結局のところ、ボールがどこまで行くのか読めないんですね。

20年くらい前までのウィールは、数字の部分の溝が深くなっていたので、ボールは、気持ち良いくらいにスト~ン!一点に入ってくれました!(いや~、これ出来た時はホンマ気持ちいい!)

要するに、落ちてからの転がり少なかったんです。

なので、ディーラー経験が1年くらいの初心者でも、狙ったその数字の周辺に落とすことくらいは誰にでも出来ました。半年くらい練習すれば、本当に誰にでも出来ることなんですよ。

だから、

「ウィールの溝が深く練習好きなディーラーさんは、昔は狙えた!

と言っても過言ではないかも知れません。昔のディーラーは本当に良く練習をしていましたよねー。うまいディーラーさん、本当に多かった……また、かっこいいんですよ~! 技術のあるディーラーって……。

ただ、カジノ側としては、ディーラーが狙った数字に落とせるようになると、プレーヤーと結託して、イカサマ行為が出来てしまうので……。

だから、ウィールの溝を浅くしてボールが転がるようにしたり、ウィールの回転をぐるんぐるん!に早く回したりして、読めなくしてしまう……。

昔からのルーレットのベテランプレーヤーからは、

「数字読めないと、ルーレット面白くないじゃない」

とか言われちゃうんですけどね……。

美しく健全な日本型IR(カジノ)を実現するためには、不正行為に繋がるような要素のある「モノ・コト」はやっぱり導入しないほうが賢明ですよね。

ということで……。

今回のお題

「カジノディーラーはルーレット狙える?」

に関しては、

カジノディーラーはルーレット狙えませーん!

が私の結語です。

image by: Shutterstock

 

鍛野ミミの「カジノの目線で」-ここだけばなし-』より

著者/鍛野ミミ
カジノディーラー歴24年。ラスベガスのディーラーライセンスを持ち、日本では数えるほどしかいない、海外大手カジノ事業主の「富裕層・VIPマーケティング」業務を経験した筆者が、これまで語ることのなかったカジノの「アレコレ」を発信していきます。
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