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早稲田大学の「恋愛学入門」は、なぜ学問として成り立つのか?

早稲田大学で「恋愛学入門」という授業が行われています。その授業の教鞭をとる森川友義さんが「恋愛学」とはどのようなものなのか、自身のメルマガ『恋愛学者・森川教授の秘密の恋愛、結婚、浮気講座』で解説しています。

はじめまして。

早稲田大学国際教養学部教授の森川友義と申します。本職は政治学者ですが、近年はめっきり「恋愛学」者としてメディアに出ています。

大学でも「恋愛学入門」という授業を教えていますが、「恋愛学」関係の授業はその1科目だけ。ほかの授業はすべて政治学に関する授業です。ところがわが国初の「恋愛学」を2008年から大学で教えているということで、メディアに取り上げていただくことになり、今日に至ります。

わが国の最大の政治問題である「少子化(高齢化)問題」を恋愛の立場から解決をライフワークとしているので、みなさんに恋愛(や結婚や浮気)に関心を持っていただくのはたいへんうれしいことです。

連載の目的

冒頭に、この連載の目的を述べておきます。目的は、みなさんがこの連載を読むことによって「モテ男」、「モテ女」になってもらうことです。お話しする内容はかなり濃いですが、そのかわり、科学的な根拠のある「モテ」を習得することができます。

「モテ」の定義はおいおい述べますが、とりあえず「自分が好きな人と結ばれること」とでもしておきましょう。素敵な恋愛ができるということです。もちろん、この連載は「学ぶ」ということですので、学んだあとに「実践」していただかなくてはなりません。ただ、その実践がより効率的で、最短距離で行ける方法を手に入れることができるということです。試行錯誤、無駄打ちがぐっと少なくなります。

「恋愛を学ぶ」なんて、いままでの学校での授業では絶対になかったはずです。小学校でも、中学校でも、高校でも、大学でもありませんでした。唯一あるのが、私が教えている「恋愛学入門」という早稲田大学の授業ですから。

そもそも「恋愛学」という言葉は私が特許庁より登録商標(登録第5393778号)を獲得しているので、ほかの方は使うことができないということもあります。同じように、「結婚学」(登録第5501271号)という言葉も登録商標として取得しています。

人間の根源的欲求、「食料獲得」と「異性獲得」

進化生物学者は人間(ヒト、ホモサピエンス)が生きる目的を「食料獲得」と「異性獲得」の2つに集約させて考えます。

「食料獲得」は生きるための栄養補給です。「異性獲得」はセックスすることによって子どもをもうけて次世代に自分の遺伝子を受け継ぐことです。ホモ・サピエンスが誕生したのは今から20万年前のことですが、ずっとこの2つはおこなってきました。食料獲得ができなかったり、異性獲得ができなかったりしたら、その人の遺伝子は地球上から消えてなくなるので、みなさんが存在するということは、両親、そのまた両親、そのまた両親の産物(サバイバルとセックスの産物)ということになります。

「食料獲得」については、実践が必要ですし、義務教育でも高校でも大学でも教えてくれます。こちらは小学校1年生からずっと学んでいます。「読み書きそろばん」を習うとは、この「食料獲得」能力を習得することにあたります。

しかし、「異性獲得」のほうは…。全然学ばせてくれないのです。人間界の権力者による壮大な陰謀とも言えるくらい「学問としての恋愛」が抜け落ちているのです。

ですから、人によっては、恋愛は実践するものであって学ぶものではない、とか平気で言ってしまったりします。おかしいですよね、どう考えたって。「食料獲得」は学んで、「異性獲得」は学ぶものではないなんて。

だからこそ、この連載は読者のみなさんには大チャンスなのです。学校では学ばない「秘伝の書」になるわけですから。

人間の恋愛は科学的な研究が可能である

人間の恋愛は複雑で、系統立って学ぶことなんかできないという人も散見されます。これも大きな勘違い

生物を研究する学問に「生物学」があります。こちらは生物を対象とした科学的学問です。生物学が科学的に研究できるというのは受け入れることができますよね。「マウスの実験によって…、何々であることを発見した」なんていう報道があると、すんなり受け入れます。

では人間の恋愛は? 人間の恋愛は、マウスの恋愛よりも容易に科学的に研究できるのですよ。

なぜなら、私たちは「言葉」によってコミュニケーションがとれるからです。「なぜ、彼氏をフッたのですか?」という質問に対して、マウスは返答することはできませんが、人間は言葉で表現することができます。観察も実験も可能ですし、場合によってはアンケートもとることができます。その点、人間の恋愛の研究の方が科学的に解明することができます。いままで、そのような試みが行われてこなかっただけです。

ところが、21世紀に入って世界中の学者が「人間の恋愛」に興味を持ち始め、ものすごい勢いで、仮説が提示され始めました。それらを総合すると、一つの分野として、系統立って研究することができるようになったのです。

なお、「恋愛学」は単なる知識としてもおもしろいです。恋愛が抵触するものには、恋愛のほかにも、結婚というものがありますし、浮気(不倫)というものもあります。それらを科学的に見ると、なぜ、結婚が破たんしてしまうのか、なぜ人間は男女ともに浮気性なのかも見えてきます。このようなものを徐々にみなさんにお話しします。

メルマガの特徴

この連載の特徴を述べると5つあります。

【特徴1】「想定する読者は、男女の両方」

内容として、男性でも女性も読めるようにしてあります。どちらか一方ではありません。男女ともに、です。恋愛における両者の違いは多々あるのですが、その違いについても明確にします。そうすることで、男性読者なら「女性はそう反応するんだ。」と理解することができるでしょうし、女性読者なら「男の脳ってそういうつくりになっているのね。」と判ります。この違いを知ることで、恋愛関係も結婚生活もうまくいくはずです。

【特徴2】「想定する読者は、未婚者、既婚者の両方」

この連載が想定する読者は、恋愛だけ楽しみたい人、結婚(再婚)を考えている人、結婚を円滑に維持したい既婚者、不倫願望のある既婚者といったように、恋愛に興味がある人すべてとなります。すてきな異性を獲得するためにも、すてきな結婚生活を維持するためにも(あるいは素敵な不倫相手を見つけるため、あるいは不倫願望のある配偶者の不倫を絶対的に阻止するためにも)、それなりのテクニックが必要です。「恋愛・結婚・浮気」という場面ではそのテクニックを習得する必要があるのです。

【特徴3】「『大人』の恋愛学」

大学で2単位取得可能な「恋愛学」を教えてはいますが、基本的に18歳から22歳までの若者です。したがって、教えたいけれども教えることができない内容というものがあります。このメルマガでは、原則として制限がありませんし、大学では教えることができない内容こそ、役に立つもの(たとえば合コンネタ)が含まれているので、そのあたりも解説してゆきます。学校教育では学べない「秘密の」「大人の保健体育」みたいな話も出てきます。

【特徴4】「人生初めての有料メルマガ」

ブログをやっていませんし、ツイッターもやっていません。フェイスブックはやっていますが、もっぱらゼミ卒業生との連絡用にやっている程度です。唯一連載しているのが、「InRed」という女性誌においてマンガ家の倉田真由美さんとの恋愛相談です。何が言いたいのかというと、これからお話しすることはネット上にはあまり流れていませんので、門外不出の「モテの伝授」ということになります。また、いままで10冊以上の恋愛に関する本を書いてきましたが、それらをすべて読む必要もありません。このメルマガ連載の中でまとめる形で適宜披露してゆきます。

【特徴5】「恋愛を科学的に分析」

この点が最も重要ですが、巷間言われている都市伝説、占いや血液診断といった非科学的なもの、モテる人が個人的に開発したモテ術といったものとは違って、このメルマガでお話ししてゆくものは、科学的・論理的な根拠に基づいています。普遍性のある知識となりますので、長い間ずっと使えるものですし、対人コミュニケーション、仕事といったほかの分野にも応用が可能でもあります。

「恋愛学」とは?

人間の恋愛を知るには、みなさんはどんな学問がベストだと思いますか?

政治学者である私がやっているのは場違いである、と言われるときがあります。ではどんな学問が最も研究するにふさわしいのでしょうか? 心理学でしょうか? 生物学でしょうか? 社会学でしょうか? あるいは経営学、政治学、数学でしょうか?

答えは、ぜんぶです。すべての学問が役に立ちます。恋愛のどの部分に焦点を当てるかという問題であって、どの学問が秀でているという問題ではありません。政治学者である自分がやっているのは、わが国がかかえる少子化の最大の原因が恋愛にあるということに気づいたからです。

生物学では、オスとメスが繁殖行為をする手段としての恋愛を考察します。その意味で、「五感」(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)の研究を行います。出会うと、まず目で見かけ(視覚)を判断して、その後、耳と口で会話して(聴覚)、気に入ると50センチ以内に近づいてお互いの体臭を嗅ぎ合う距離になり(嗅覚)、デートすれば手をつなぎ(触覚)、合格するとキスをします(味覚)。各々の感覚一つ一つが篩(ふるい)の役割をしているのですね。そのメカニズムを研究するのがこの分野です。

経済学では、私たち人間を一つの商品ととらえるのが特徴です。自分という商品を売る、相手という商品を買うという行為ですね。実際にお金は介在しませんが、「自分を売って相手を買う」という物々交換をするのが、恋愛の仕組みです。

この連載ではまず上記の生物学、特に進化生物学、および経済学的な観点から恋愛を理解し、モテにつなげることから始めます。

3つ目は心理学ですが、心理学では、恋愛の場面における心の動きの研究です。自分の心の動きと相手の心の動きがありますが、とくに相手の心の動きを知り、自分を好きにさせるテクニックも提示してくれます。

社会学は、実際に恋愛や結婚や浮気がどのように行われているのか研究するとともに、そのデータに基づいて将来予想も行うことができます。たとえば、平均初婚年齢の推移、既婚者の不倫率、国際結婚数と国籍の推移、夫婦の年齢等々のデータを提供してくれるのが社会学です。

経営学からは自分を売り込む方法(たとえばデートに誘う方法)を学ぶことが可能です。モテ術に直結するものです。商品も売るのも自分も売るもの同じことですからね。

このようにあらゆる学問分野が恋愛の研究には必要なのです。つまり「すべての学問は恋愛に通ず」です。

なお、専門的学問が恋愛に当てはめることができるのですが、そのような学問を事前に知っておく必要はありません。生物学や経済学を知らないからといって、理解できないというものではありません。これらの考え方をすごく簡単な形で述べてゆきますので、専門知識を知る必要がないのです。この点、ご心配なきよう。

image by: Shutterstock

 

恋愛学者・森川教授の秘密の恋愛、結婚、浮気講座

恋愛は「学ぶ」時代です。恋愛は実践するものであり学ぶものではない(学ぶことができない)という人もいますが、そんなことはありません。たとえば仕事も実践するものですが、理論的に学んで実践に活用することができるのと同じです。
恋愛には、相思相愛になること、結婚すること、セックスをすること等といった目的が存在する以上、恋愛のメカニズムを学ぶことで、効率的に目的を遂げることができます。そのためには、占いや血液型診断といった非科学的なものではなく、根拠のある科学的なアプローチをとることが必要です。
このメルマガによって恋愛や結婚、浮気の仕組みをしっかり学んで、素敵な恋愛を実践することを願っています。
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