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日本人の知らない世界。「カジノ」はこんなにも楽しく面白い!

もうすぐカジノ解禁!!最近はそんなニュースをよく見かけます。でも、実際にカジノが解禁されたとして、世界中の気難しい超大金持ち達を、上手におもてなしできるのでしょうか? 本場ラスベガスで、富裕層専任のVIPマーケティングを担当した鍛野ミミさんのお話は、未来の観光・IRビジネスに目を向けている方は必見の内容です!

まず簡単に自己紹介をお願いします。

古賀よしこと申します。カジノコンサルタントとして、政府関係、企業、大学などで カジノ関連のコンサルティングや、講演活動、カジノイベントのプロデュースを行っています。

ライターネームの鍛野ミミというのは、お付き合いのある広告代理店の方に、「カジノを日本に広げていく活動をするうえで、セルフプロデュースが大事だから、鍛野ミミでいきなさい」って2年ほど前につけていただいた名前なんです。それ以来、特に執筆の方では鍛野ミミとして活動させていただいています。漢字もその方につけていただいて、鍛冶屋の「鍛」でたたけばたくさんお金が入ってくるという、カジノっぽい意味を含めてつけていただきました(笑)。

そもそもカジノとの出会いはなんだったのでしょうか?

10歳から15歳まで父の仕事でインドのボンベイで育ったんですけど、インドはカースト制度が今でも残っていて、私の家族は赴任で行っていたので非常に素晴らしいブルジョアな生活をさせていただけたんです。そこで10歳ながら社交界にデビューするといった生活が待っていて……その先にカジノがありました。

コミュニティクラブといって、富裕層が入れるメンバーシップのクラブハウスのような場所があるんですが、そこで皆さんがビンゴゲームやブリッジ、ポーカーなどをやっていて、そのコミュニティに入って、大人と一緒にゲームや大会に参加するっていう生活をしていたので、カジノゲームやカードゲームがとても身近になりました。

そして12歳の時に家族旅行でモーリシャス島を訪れて、滞在先のホテルにカジノ施設が併設されていたんです。ただただカジノ施設を見てみたくて、親と一緒に行ったんですが、ドアマンに「子供はダメだ、ドレスコードもあるから入ってはダメだ」と言われたんです。その時、子供心にも非常にショックで、またすごく刺激も受けました。子供は入れない世界にはどんな景色が広がっているのだろうと。それで一度部屋に戻って着替えてから、もう1回ドアマンに、「見るだけでいいからなんとかドアを開けてほしい」と頼んだら、しぶしぶ開けてくれたんです。開いたドアの先にあったカジノ施設の美しさに、すごく興奮しました!

女性はカクテルドレスなどきれいな格好をして、男性もフォーマルなスーツやタキシード。まさに大人の社交場で、みなさんが本当に楽しんでいる空間が広がっていたんです。だから私のカジノのイメージは、王室の遊びや王宮貴族、富裕層のものといった感じと、ラグジュアリーで美しいものというイメージがこの時根付いたので、この世界で生きてみたいという夢を持ちました。

大人になって日本に帰ってきたら、日本でのカジノのイメージがあまりにも違ったのには驚きでした。アメリカや欧米諸国では「週末はドレスアップして、カジノの○○レストランに食事に行きましょう!」といった感じに生活の身近にカジノがあるんですよね。映画館やショッピングセンターのように、ただただそこにあるんです。

それに比べて、日本はギャンブル依存症、Vシネマの切った張った~!、バカラ賭博で埋められる……とか(苦笑)。あまりの落差に愕然としたんですよ。なぜ日本はこんなにカジノに目くじらを立てて、悪者扱いするのだろう、なぜカジノはダメなんだろう、という疑問がずっとあって、カジノはそういうところではない、素晴らしいところなんだっていうことを日本の皆様に伝えたい、認めてもらいたいという思いが、今の活動につながっています。

欧米諸国と日本の違いって何なのでしょうか?

ヨーロッパで言えば、何百年も前からカジノはあります。そうやって歴史背景的にずっとあるものだから、地域に受け入れられるんですね。ラスベガスはマフィアの時代を経て、今の美しいラスベガスがある。マカオシンガポールやアジア諸国の大型IRカジノ)はここ数年で目覚ましい成長を遂げていますが、いずれにしても国がIRという「概念」をすんなり受け入られているんです。

日本は黒船じゃないですけど、異質なものが来るとものすごく拒絶反応をするところが昔からある気がしますね。ちょっと怖いから、とりあえず反対してしまうとか。受け入れるのに時間がかかる国民性なんじゃないかなって感じています。

あとは宝くじ競馬競輪totoといったギャンブルと言われるものが日本にはたくさんあるので、今更カジノを持ってくる必要はあるのかという声を上げる人も多いと思います。

その手の業界にとってはライバルという位置づけにもなりますからね。

はい、やはり威嚇と感じている人も多いと思います。でもなぜ威嚇と感じるかというと、それだけカジノ(IR)が魅力的だということを理解しているからです。来てしまったら、自分たちは衰退してしまうのではないかって。ですが、私はコンサルタントとして、その他のギャンブルと共存できると思って活動をしています。共存するための仕組みを、これから一緒に協議をしながら作っていかなければいけないと感じています。

数々のVIPの方のアテンドをされてきたと思いますが、その時のエピソードを教えてもらえますか?

一回の渡航で8億円負けられてしまった方がいました(ふう~)。

そのあとのアフターケアがものすごく大変なんです。カジノのVIPをアテンドする重要な役割の一つとして、アフターケア、アフターマネジメントが本当に大切なんです。「お前のカジノ施設には2度と行かないぞ!」といったことにならないよう、それは本当に24時間体制で、様々なことをして差し上げるんです。

日本では500万円~1000万円くらいのお客様が圧倒的に多いんですけど、場合によってはどんどん熱くなってチップをおかわりしちゃうんですね。現地にいるときはみなさん旅行気分になっていますし、気持ちも大きくなっているので。日本に帰って現実に戻ったとき、「あれ? 俺なんかやっちゃった?」ってなってしまうんですよ。

でも、逆に8億勝たれる可能性もあるわけなんですね。そうなると、今度はハウスが大変です。

サラっと言いますけど、想像を絶する金額ですね (汗)。

カジノホテルでは定期的に集計を取るのですが、すごいお金どっかん!どっかん!動いています。VIPの収益は、お客様が最終的にカジノプレーを終了して、チェックアウトする時にどうだったのか? ということなので、VIPプレーヤーが10人いても10人分の収益があるとは限らないんですよ。例えば、1人が9億負けても、残り9人が1億ずつ勝つとイーブンということになります。だから、最後まで本当にわからないんですよ。最後大きく出たときに一発あたることもあるので。

あ、この辺りのお話は、もうそろそろご勘弁を。記事の中で少しずつ情報開示します。

世界140か国以上にカジノがあるとのことですが、鍛野さんが一番好きなところはどこでしょうか?

個人的にはスイスが一番ですね。グランカジノ・ルツェルンという130年の歴史を誇るカジノですが、外観など当時からそのまま変わらないカジノなんです。そこには地中海料理が食べられる有名なレストランがあり、食事もおいしいし、場所も美しいし。ブルースナイトやジャズナイトといった音楽イベントをやっていたり・・踊れるナイトクラブも併設しています。最高な場所ですよ。

みなさんカジノってすごい大きな施設を想像すると思うんですが、ヨーロッパってせいぜいカジノテーブルが10台、20台のところがほとんどなんです。レストランの一角にテーブルがちょこちょこ置いてある感じで、小さい施設が多い。アメリカなどとは根本的にコンセプトが違うんですね。

スイスの他にもドイツのバーテンバーデンカジノには、16世紀、17世紀に使っていたルーレットが置いてあるんですよ。音楽家のシューマンがそこで演奏会をやったり、ドストエフスキーがカジノにはまっていたとか、歴史的な偉人が楽しんでいたという逸話が結構あって、欧米諸国の文化を垣間見ることができる場所というのが、ヨーロッパカジノの素晴らしさなんです。

近隣で、女性同士で旅行にちょっと行くにはどこがオススメでしょうか?

そうですね~。やっぱりシンガポールでしょうか……。マリーナベイサンズはカジノ初体験の方にはハードルが低いと思います。ラスベガスは遠いですもんね。ただ、みなさんの話を聞くと、カジノフロアがあまりにも広くて圧倒され過ぎて、怖くて入っていけないと(苦笑)。まずは勇気を出してテーブルに一度座ってみてほしいですね。それで、もし少しでも勝てたら、買い物を楽しむこともできますよ(笑)。

メルマガについてもお聞きします。連載を始めたきっかけを教えてください。

1年くらい前からやってみたいなとは思ってたんですけど、あまり知られてない情報を、自論を加えて出していくというのが本当は怖かったんですね。でも合法化が進まない中で、「情報が欲しい」、「本当はどうなってるの?」といったことを多くの方が思っているというのをブログなどのメッセージで感じて、実際のビジネスを見て、やってきた私が率先して情報開示しないと、カジノの世界は日本では成熟していかないなと。自分の立ち位置を再確認しました。これが私の仕事なんだろうな、と思うようになったのが大きいですね。

最後に読者さんにメッセージをお願いします。

ギャンブル依存症の問題とか、怖いというイメージとかあると思いますが、本来カジノは美しくゴージャスで、自分を律したり、ワクワク高揚したりできる場所であると私はずっと思っています。そういった意味でも、特に女性の方たちにカジノの素晴らしさを知っていただきたいと思います。

ドレスアップしてボーイフレンドと一緒にカジノに行って、記念日をカジノのレストランで祝うってことが欧米諸国では当たり前なんです。日本でもそうなってもいいんじゃないかなと。

そうなるためにも、私が見てきた美しいカジノの姿、素晴らしい魅力に加え、現在日本で進んでいるカジノIR誘致関連情報を積極的にお伝えしていきます!

 

鍛野ミミの「カジノの目線で」-ここだけばなし-

著者/鍛野ミミ
カジノディーラー歴24年。ラスベガスのディーラーライセンスを持ち、日本では数えるほどしかいない、海外大手カジノ事業主の「富裕層・VIPマーケティング」業務を経験した筆者が、これまで語ることのなかったカジノの「アレコレ」を発信していきます。
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