太平洋戦争時の連合艦隊司令長官・山本五十六氏の名言には、人が成長するうえで大切なことが凝縮されています。無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では、その名言を紹介し、褒め方や叱り方もレクチャーしています。
人が成長するうえで大切なことが凝縮された名言
一部の弊誌においても取り上げたことがあるかもしれませんが、山本五十六氏の有名な言葉から紹介したいと思います。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず
特に一節目の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」は、みなさんも一度は目にしたり、聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
この名言を聴く度に、人が成長するうえで大切なこと、例えば、率先垂範すること、相手の話を聴くこと、褒めること、認めること、任せること、信頼すること、感謝することなどが、ギュッと凝縮されているように感じます。
山本五十六氏の言葉にもある「褒めること」ですが、今回の研修の中でも、上手な褒め方と下手な褒め方、それぞれ3点挙げられていました。
上手な褒め方の1点目は、「結果だけでなくプロセス(過程)も褒める」、2点目は、「本心で褒める」、3点目は、「間接的に褒める」です。
下手な褒め方としては、
「結果だけを褒める」
「おだてる(本心で褒めていない)」
「褒められたい上司になっていない」
という3点が挙げられます。
それぞれの1点目と2点目は、表と裏の関係ですね。
上手な褒め方の3点目にある「間接的に褒める」というのは、褒める対象の当人の周りにいる人たちに、その当人のことを褒めることによって、周りの人から「○○さんが、あなた(当人)のことを△△、□□と、褒めていたよ」と、当人に間接的に伝わることです。
私の経験上からも、直接的に褒められるのも当然うれしいですが、間接的に伝わり褒められるのも、結構うれしいものです。
下手な褒め方の3点目に挙げられている「褒められたい上司になっていない」というのは、耳が痛いですね。
何を褒めるか、ということよりも、誰が褒めるか、ということが、より重要と言えるでしょうね。
褒められたい上司、人間になるためには、やはり、私たち自身が、人間力を高めていくことが大切といえるのではないでしょうか。
研修の中で、上手、下手な褒め方がテーマとして取り上げられたということは、叱り方についての講義もありました。
褒め方同様に、上手な叱り方が3点、下手な叱り方が3点、挙げられていました。
上手な叱り方は、
「人格ではなく、仕事のやり方について叱る」
「叱る理由を明確にする(事実を叱る)」
「叱った後は引きずらない」です。
下手な叱り方としては、
「感情的に怒る」
「人格を否定する(だから君はダメなんだ)」
「間接的に叱る」の3点です。
最後に、今回の研修でも紹介されていた山本五十六氏の言葉を紹介します。
実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。
なぜなら、われわれ実年者が若かったときに同じことを言われたはずだ。
今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、道であっても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。
その若者が、こうして年を取ったまでだ。
だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。
何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。
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