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成功者は知っている。本当はやってはいけない「ルーティーン」

昨今の某ラグビー選手フィーバーで俄かに聞くようになった「ルーティーン」。しかしこのルーティーン、使い分け一つで惰性を生むか閃きを生むかが分かれる、なかなかにコワイものだそうです。メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんが、ルーティーンの功罪について詳しく解説してくれます。

ルーティーンにしても良い事、いけない事

新年最初のメールマガジンで何を書こうかと、過去ログを読みながら考えていたら、

刺激が欲しければ行動を変える

という回で、ルーティーンを壊そうという話を書いているのを見つけました。ところがずいぶん昔は、ルーティーンにすることが習慣化への方法だというエントリーも書いています。

ルーティーンを作り、ルーティーンを壊す

そうなると、ルーティーンにすべき事と、してはいけない事があるということです。この違いが分かりますか? どういうものをルーティーン化し、どういうものを非ルーティーン化するのか。

そもそもルーティーン化するということは、今はルーティーンになっていないということです。なぜルーティーンになっていないのかというと、こころの中ではやりたくないと思っているからなんですね。面倒くさい、やりたくない、だからやらない、というものをルーティーン化によって習慣にしてしまおうというのが目的なんですから、即ちルーティンにすべき事とは、やりたくないけどやらなきゃならないことなんです。つまり日々の訓練、修行、勉強、ダイエットのようなついサボりがちなことについては、どうすればこれがルーティーン化されるのかを考えるべきなんです。

これに対してルーティーンにしてはいけない事というのはどういうものでしょうか。これまた逆から考えれば分かるんですが、ルーティーン化してはいけないということは、今現在ルーティーン化されているということですよね。というか、ここはもっと根深くて、本当はルーティーン化されていることに気付いていないはずなんです。あ、これルーティーンになっている、と気付けないから同じことを繰り返していると言えるわけです。つまりこれは、惰性になってしまい、脳みそを使わないで無意識でやってしまうこと全般に当てはまるんです。

実はルーティーンになると脳みそのCPUの使用率は下がるんです。いつものことを、いつもの手順でやる、そこにイレギュラーは発生しないと分かると、脳みそを休ませて身体だけを動かそうとするんです。これを別名で惰性というのです。

これをたまに惰性のエリアから移動させてあげると、そこから気付きが生まれたりするんです。サラリーマンにとっては通勤中の全ての行動は、そのようなルーティーン化がされているので、ここで気付きとかは生まれにくいんです。ところがそこで通勤ルートを変えてみたり、知らないところに立ち寄ってみたりすると、その途端にルーティーンから外れて目覚めるんです。気付きってこの瞬間に生まれるんです。

人によっては食事もまたルーティーンになっています(こういう人は可哀想だと思いますが)。ま、毎日味気ないコンビニ弁当だとそこから楽しみなんて見出せませんから、ルーティーン化してそういうことを考えないようにしようという働きが脳みその中で立ち上がるんでしょう。これまたたまには入ったことの無いお店で食事をするとか、いっそのことその日は食事を摂らないようにするとかをしただけで、脳みそが活性化して来るんです。

この2つをちゃんと使い分けると人生が変化してきますよ。

image by: Shutterstock

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