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大切なのは、出来事より気持ち。絶不調から救ってくれる日記の書き方

夢に向かって邁進していた時、家族や大切な人のことを思ってどんなことにも前向きになれた時…そんな自分のメンタルの調子が良かった時のことを覚えていますか?無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さんは、自分自身が好調だった時期の「内面の記憶」をきちんと記録しておけば、スランプで心まで荒んでしまった時、思わぬ助けになると言います。

内面の記録

「自分が最高に調子が良かった時」は、記憶しておくほうがいいと思います。過去の栄光にすがることになるからそんな良い時を思い出すなんてよくない、と反論する方がいると思いますが、私は決してそうは思いません。

記憶して思い返すのは決して、「最高に調子が良かった時の様子や結果」ではありません。過去の栄光というのはまさにそれであって、思い出すのはそこではなく、「最高の調子」のことです。つまり、その時に自分はどんな気持ちだったか、どんな考え方だったか、ということです。

イケイケドンドンの絶好調の時、という記憶には、例えば「ガバガバお金が入ってきた」とか、「ものすごく異性が言い寄ってきた」とか、そういう様子や結果の他に、

「あの時は、自分は陰口や批判とか関係なく、とにかくこれを実現しようと必死だった」
「何としてでも、この結果を出してやろう、という意欲が満々だった」

という、自分自身の内面の記憶があります。

「あの頃はよかったなあ」と過去の栄光を懐かしみ今の自分に嘆く、という人は基本的に、「絶好調の時の様子や結果」しか思い出しません。それでは、その頃の自分を羨んで終わるだけです。

大事なのは、その時の自分の内面です。その時にどのような信念で突き進んだのか、どのような発奮材料があったのか、という自分の内面のことを思い起こせば

「そうか、今はあの気持ちが欠けている」
「早くあんな気持ちにならないと」

という、再び参考になる部分が見つかります。再び、絶好調の波を取り返すことができるのです。

だから、調子がよくてうまくいっている時は、様子や結果を記録するよりも、内面のことを記録して残すといいでしょう。いくら儲かった、どれだけ得をしたということより、その時に何を考えているのか、その時にはどのような気持ちでいるのか、ということを書き残すのです。

そうすれば、固い信念や理念を持っているのなら不調の時にその信念や理念を思い出すことができ、かなり危ない軽い気持ちを持っているのなら不調の時は「あれがよくなかった」と戒めになります。そして、そういう絶好調の時の自分の内面をしっかりとイメージできれば、再び自分の調子を取り戻すきっかけができるのです。

これは、事業で成功をしていることだけに限らず、例えば健康で調子がいい時とか、家族に囲まれて幸せな時とかでもいいでしょう。

その日の出来事を日記に記録するのもいいですが、その時には出来事だけではなくて、自分の内面のことを必ず書き添えるべきです。何を考えたかどんな気持ちでいるのか、ということです。

そうすれば、自分はどんな気持ちの時には調子が良く、どんな気持ちの時には不調になるのか、という自分の内面の波もわかるようになります。

 

今日の発想源実践】(実践期限:1日間)

・営業日誌に「営業の結果の記録」だけではなく、毎日の気持ちや考えなど「内面の記録」を行うとすれば、どんな工夫ができるか。ノートにまとめる。

image by: Shutterstock

 

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