「ラッシュアワーでもいい香り」外国人旅行者が日本で感じたこと

2016.02.04
by erihiro(まぐまぐ編集部)
 

外国人旅行者が心に留めておきたいこと

そんなアリスさんは、これから日本旅行へ行く人に向けてアドバイスをしています。

(1)驚くほどの礼儀正しさに適応しましょう

「(オーストラリアの)ユニクロに入ると、「ようこそ、ユニクロへ」と言われ、なんだか居心地がわるくなったり、変に感じたりしたことはありませんか?日本ではコンビニのセブンイレブンでさえこのような歓迎スタイルを実施しています。

スタッフやウェイターは客が帰る時にもお辞儀をします」と指摘。

「たくさんの小さな礼儀正しさの蓄積効果は、見返りにあなたを礼儀正しくさせます。可哀想なことに日本人が私たちの国にきたときは反対にオーストラリア人が野蛮人にみえるかもしれません」と説明しています。

(2)「恥の文化」を理解しましょう

文化人類学者ルース・ベネディクトの代表的な著作『菊と刀』では外的な批判を意識する日本を“恥の文化”、内的な良心を意識する欧米を“罪の文化”と定義していますが、アリスさんはそれを引き合いに出し、「統一性に対する圧倒的な感覚というものが日本にはあります。

それは服、態度、感情の出し方などにです。

ただの旅行者であるにもかかわらず、私は線からはみ出さないよう心配するようになりました」と話しています。

(3)彼らができなさそうなことは、頼まないで

「日本では、断ることは失礼にあたります。面子を保つために回避的になったり、単純な返答をしないなど、私たちはフラストレーションを感じることがあったのですが」と説明し、あるエピソードをあげています。

「ホテルの受付のスタッフに傘を借りることはできないか、と聞きました。

彼らは一瞬止まり、笑顔で2本の傘を奥の部屋から持ってきました。

その瞬間、私はパートナーと顔を見合わせ、“きっと彼らの傘だったに違いない”と悟りました。

日本人は“Noと断るより自分たちを犠牲にすることを好む傾向にあります」。

最後にアリスさんはこう言っています。

「旅の最後には、オージーが持つ敵対心というものが恋しくなりました。鼻かみや公共交通機関の汗臭さ。きっと私たちは“がさつ”で、失礼かもしれないけど、少なくとも自分がどこにいるのかを知っています」。

この記事に海外のユーザーからもコメントがたくさん集まっています。

「過去10年、11回も日本へ旅行したけど、住めるなら大阪に住みたいな。28年間、シドニーの電車に勤めていたけど、検札係はそんな態度をとることはなかったよ」
「とても鋭い考察だ。この記事は私と同じことを言っているよ。私は日本が大好き。なぜなら違う惑星にいるみたいだから。それに完全に安全だし」
「私も日本で同じ経験をしたよ。もう一つ付け加えるなら、日本はとても綺麗で清潔。人々はエゴイスティックではなく、他の人のゴミまで拾って捨てる。日本には脱帽だよ」

一方ではこんな意見も。

「これは観光客の意見だよね。日本に長く住んでいると違うものが見えてくるよ。あまりいいたくないけど、自転車に鍵をかけなければ、ここでも盗まれるよ。過去10年で2回盗まれたし」

海外の人が日本に観光で訪れたときに、こんなにも驚いたり、違和感を感じたりするものなんですね。私たちが普段、当たり前にやっていることが海外の人には「不思議」にみえるのかもしれません。

Image by: Shutterstock

Source by: news.com.au

文/MAG2 NEWS編集部

print
いま読まれてます

  • 「ラッシュアワーでもいい香り」外国人旅行者が日本で感じたこと
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け