管理職のみなさん、わが子にはメロメロで何でもしてあげているのに、部下には辛くあたっていませんか?メルマガ『ビジネス真実践』では「部下バカのススメ」と題し、部下のことをもっと見て、知り、お客様に彼らの素敵なところをもっと知ってもらい、仕事を円滑にすすめるためのテクニックを紹介しています。
子を思うのと同じ
お子さんのいらっしゃる方のSNSやブログなんかでは、我が子の成長ぶりや幸せそうな家族写真をアップしているケースが多いですよね。
ほんと、見ているだけでほのぼのして幸せオーラが伝わり、癒しになったり、パワーをもらったりしています。
このお子さんの成長ぶりをせっせと写真に撮ってはSNSにアップしている、いわゆる親バカぶり。
これって、経営者や管理者の人にとっては、部下や後輩、スタッフを育てるヒントになるんじゃないのかな?なんて思うのです。
「うちの子は、まだ3歳で世界の国旗を見ただけでその国名を当てることができるんです、凄いでしょ」
みたいな投稿、我が子自慢をしたがる親はたくさんいます。
でも、会社組織に置き換えてみると…自社のスタッフを自慢する経営者や管理職の方って意外とというか、ほとんどいないのでは。
例えば、新人の部下を引き連れて得意先にあいさつへ出かけとします。
そして、上司は得意先に対して、
「こいつはまだまだ社会のこともわかってないですが、なんとか面倒みてやってください。よろしくお願いします。」
というような挨拶をします。
まぁ、慣例・社交辞令といってしまえばそれまでですが、これじゃ、挨拶された得意先のほうも「はいはい。よろしくね。」で終わり。
その新人くんの印象もなにもありません。
しかし、
「こいつはまだ入って間もないですが、実は、こう見えてこんな一面があるんですよ。なので、○○様ともきっと気が合うだろうなと思って、今日は挨拶に連れてきたんです。どうぞ、かわいがってやってください。」
とか、
「まだ新卒で何もわかっていないですが、こういう部分に関しては、非常に高い知識と能力があるんですよ。○○さんには気に入ってもらえると思いまして…。ご迷惑かけることもあるでしょうが、どうぞ、かわいがってやってください。」
なんて紹介をしてみればどうでしょう?
きっと、得意先も、その彼がどういう人間か?何が得意なのか?が容易にわかるので、付き合い方がわかりますし印象も通常よりはるかに残るはずです。
とある、美容室や飲食店では、実際にスタッフがどんな人か?をお客様に紹介する冊子(もちろん写真付き)まで作成しているところがあります。
趣味はこんなで、こんな特技があるとか、お店で○○が番のスタッフ、とか、とにかくお客様に「あ、こんな人がいるのね。」「この人に担当してもらいたいな。」というような情報発信をしています。
スタッフ自身のことを情報発信することで、お客様は「自分にとって合うかどうか?」とか「あ、こんな特技があるんだったら…」などと判断材料になります。
つまり、お客様の役に立っているのです。
それなのに、多くの会社では部下や後輩を立てるというよりは、むじろその逆。
部下や後輩に自分を立てさせるような感が否めません。
たとえば、部署単位で取り組んだプロジェクト。
その成果を部下が上げれば、自分のおかげ、自分が目をかけてやったから…というように自分の手柄に摩り替えてみたり、部下がミスや失敗をすれば、お客様の前でも「まだまだ何もできない奴でして」みたいな。
そんな器のちっちゃい人が部下をほんとに育てることなんて出来るはずもありません。
部下が成果を上げ、社内や得意先からお褒め頂いても
「いや、私はなにもしてません、こいつの頑張りのおかげですよ」とか、
部下がミスをすれば、
「申し訳ありません、私のミスなんです。彼ではないんです」
部下を持つ人は最低限これくらいの器くらい持っておきたいですね。
ということで、今日から親バカならぬ「部下バカ、スタッフバカ」になってみてはいかがでしょう。
今日のまとめ
『部下バカになる。』
- スタッフ1人1人の特技、優れている部分はなにか?を知る。
- スタッフの良い所を社外にどのようにアピールするか?を考えまとめる。
image by: Shutterstock.com
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