人材の宝庫・インドがドイツを抜き世界初の快挙達成できたワケ

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かつてはカレーとタージマハルの国という印象が強かったインドですが、近年ではインド発のIT企業が急成長するなど経済面でも大きく進歩しています。 国際政治経済学者であり、前参議院議員の浜田和幸さんが、自身のメルマガ「浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』」の中で、成長著しいインドの「今」をお届けしています。

2020年には中国を抜いて世界最大の人口大国!? インドの魅力

ぶっちゃけ、インドって人材の宝庫なんだよ。

現在、世界最大の人口を擁しているのは中国というのは皆知ってるよね?

ところがどっこい、インドが今のままのペースでいけば2020年には中国を抜き、世界最大の人口大国に躍り出るんだよ。

現在、13億人の人口を抱えるインドだけど、2020年には17億人に達する見通しなんだって。

人口が多いということでは、労働力の供給源としても注目されると同時に、巨大なマーケットとしてその魅力が世界から関心を集め始めているんだ。

実際、すでにインドは、世界で3番目に大きな自動車市場

例えば、日本のスズキ自動車は、インドで大きな市場を確保していて、2016年の3月から、100%インド国産のコンパクトカーを日本に輸出している。

要は単なる市場ではなく、世界の製造工場としての役割を中国から奪い取ろうという国家戦略が背景に隠されているわけさ。

ヨガの実践者として身体も考え方も柔軟なモディ首相はその旗振り役なんだ。

2015年に安倍首相がインドを訪問した際に開いた首脳会談でも、日本とインドの相互協力とビジネス拡大に向けて、「ビジョン2025」という宣言が交わされたんだ。

これは具体的に言うと、日本の誇る新幹線やスマートコミュニティ創りのノウハウをインドに提供して、インドから豊富な労働者を日本に送り込んで、相互依存関係を深めようという計画。

一方、中国を抜こうとするインドにとって、最も重要な課題は製造現場で働くインド人の技能向上だろうね。

残念ながら、ものづくりという分野では、インドは中国に20年近くの差をつけられている。

ぶっちゃけ、そこをなんとか日本の力で短縮させたいというのが、モディ首相の心づもりだと思うよ。

とはいえ、インドでは豊かな想像力をもつ若者たちが多数活躍しているんだよな〜。

例えば「i-Bike」と称する、自動走行自転車を開発した大学生達

工科大学の学生達は障害を持つ人々に利用してもらおうとの想いで、自動走行車ならぬ、自動走行自転車を開発したんだ。

GPSとスマートフォンを組み合わせ、行きたいところに素早く安全に運んでくれる自転車。

値段は一台500ドルで、今後大きな市場が期待されていて、日本にも輸出される可能性は高いだろうね。

この自動走行自転車はドイツの自転車メーカーが先行していたんだけど、インドの大学生達の想像力のたまものだね、ドイツを追い抜いて世界初の快挙を達成した形になったんだ。

インドから目が離せないね。

image by: JeremyRichards / Shutterstock.com

 

メルマガ「浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』」より一部抜粋

著者/ 浜田和幸
かつて人気を博したニッポン放送オールナイトニッポンの「世界びっくりニュース」を彷彿とさせるべく、
フランクな語り口で、知られざる内外の『ぶっちゃけ話』をお届け致します。

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