嘘だろ…「ビールには痩せる物質が含まれている」ー米最新研究

2016.05.07
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5月に入り、気温も上がって夏日到来。ビール党のお父さんには待ってました!のこの季節に、「ビールには痩せる物質が含まれている」という嬉しい研究結果が発表されました。

ずっと悪者扱いされてきたビールに含まれる“ある物質”とは?

アルコールと健康という話になると、アントシアニンを多く含む赤ワインに軍配があがり、ビールはずっと悪者でした。

みんなが大好きな“魔法の液体”ビール。

この炭水化物とカロリーの塊がなんとびっくり、腎臓結石の予防や骨の増強、そして消化器系にも効果があること研究によってわかってきました。

さらに、ビールが健康に良いとする新しい発見があったのです。

それは、「キサントフモール」と呼ばれる化合物(ホップの中に含まれるフラボノイドの一種)が、なんと「減量に効果がある」ということ。

これが肥満対策に一石を投じることになるかもしれないというのです。

このキサントフモールという物質は、他にもコレステロールと血糖値を減らす効果もあることがわかっています。

すでにおわかりだとは思いますが、決してビールを飲むだけで体重が減らせるというこではありませんよ

オレゴン州立大学の研究によると、1パイント(おおよそ500ml)のインディア・ペールエールビール(IPA:アルコール度数が中〜高程度のクラフトビール)に含まれるキサントフモールはたった0.0757mgです。

ビールを飲むだけでキサントフモールの効果を得ようとすると、一日に3500パイントをガブ飲みしなければなりませんが、そんなことできっこありませんよね。

しかし研究者は「将来はキサントフモールを凝縮したサプリメントが開発され、一日一回だけ摂取すればよくなる日がきますよ」と話しています。

サプリメントは、メタボをはじめとして心疾患糖尿病脳卒中などの生活習慣病の人には安くて効果的な方法になり得るかもしれません

約3人に1人がメタボであるアメリカ人(アメリカ心臓協会による試算)には、この発見は大いに関心をもって迎えられそうです。

では、どんな効果が実験によって得られたのでしょうか。

高脂肪食を与えたオスのマウスに、体重1kgに対して30〜60mgのキサントフモールを毎日3ヶ月間与えたところ、一番多くキサントフモールを摂取したマウスのLDL(悪玉コレステロール)が80%減少したという結果がでました。

さらにインスリンも42%減少し、キサントフモールを与えない同じエサを食べたマウスに比べて22%も体重が減ったのです。

また、研究者がキサントフモールを、ビールを飲む以外の方法で摂取できる方法を研究中としたことにより、製薬会社はこぞって彼らにコンタクトをしてきているようです。

このキサントフモールの効能はまだ研究段階にすぎません。

論文ではこのビール由来のフラボノイド(化合物)は、ガン、高血圧への効果、体脂肪減少などにも期待が持てそうだとのことです。 

Twitter上では“キサントフモール”という新しい名前に世界のビール好きが関心を示しています。

「ビールで体重が減るってさ! これが真実ならこんなにいいことはないよ」

「マウスでは上手くいったみたいだけど、人間にはたして効果あるのかな」

「ビールは本当にすばらしい飲み物だよね、まして今回こんなすばらしい可能性があることもわかったから、余計にビール万歳な気分!」

世界の国別ビール消費量統計によると、日本は7位。

国土と人口の割にはやはりたくさん飲まれていますね。

現代の日本人の食生活は欧米化が進み肥満・高血圧や糖尿病、そしてガンなどの健康不安があります。

このキサントフモールがサプリメント化されることは、日本のビール党だけでなく、まったく飲まない人にも待ち遠しいことなのかもしれませんね。

Image by: Shutterstock

Source by: FOXニュースElitedaily , IPAとは(Wikipedia)ビール消費量統計 ,Twitter

文/桜井 彩香

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