カレーを日本に伝えたのは英国人だった。カレーを巡る意外な旅路

2016.05.11
 

英国風カレーをすんなり受け入れた日本軍と50種類の特性レシピ

さて、日本にカレーが伝えられたのは19世紀の後半

これを伝えたのは海軍に属するインド在住の英国人とのことで、英国人が「英国化」されたインドカレーを受け入れたのと同じように、日本軍は英国風カレーにすぐ好感触を持ったそうです

こう考えると、日本におけるカレーの歴史は想像以上に長くありませんが、短期間で多くの人々に愛される食べ物となったことがわかります。

カレーを日本へ伝えたのは、インド人ではなくイギリス人だったとは驚きですね

初めて日本の料理本にカレーのレシピが掲載されたのは1872年のこと。

1877年には東京のレストランのメニューに初めてカレーが掲載されることになります。

イギリスで起こった「カレー旋風」と同様、カレーは「日本食」としてすぐに定着しました。

一般家庭だけでなく今日、海上自衛隊では毎週金曜日はカレーを食していますし、同隊の「ファミリーページ」には50種類もの海軍特製カレーのレシピが掲載されています。

自衛隊のウェブサイトに、まさかこんなページがあるなんて意外じゃありませんか?

これだけあるとカレー専門店ができるんじゃないかと思うほどのレシピがあると、なんだか試してみたくなりますね。

そして、いまではおなじみのレトルトカレー

忙しい社会人や、お金がない学生にとっては重宝するこのレトルトカレーが日本で広まり始めたきっかけは、スウェーデン軍の食料である「袋に入れられたソーセージ」とのこと。

1968年に大塚食品が世界初のレトルトカレー「ボンカレー」を販売。

数年で100万個を売り上げる大ヒットとなりました。 

img02image by: ボンカレー公式サイト

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