元『旅行読売』編集長の飯塚玲児さんが、サラリーマン一人でも素泊まりしやすい温泉旅館を教えてくれる『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』のビジネス温泉コーナー。今回は群馬県草津温泉のビジネス温泉宿を紹介しています。オススメの地元グルメも満載、旅行に出かけたくなること間違いなしです!
<お宿 平の家(群馬県草津温泉)>
久々のビジネス温泉だ。 以前予告したが、2月にアパート契約に出かけた時に泊まった宿と、あちこち飲み歩いたお店をご紹介したい。
まず泊まった宿だが、『お宿 平の家』という。
湯畑の目の前に立っていて、1階がおそば屋さん、その脇を通り抜けてホテルに入るというちょっとおもしろいアプローチである。
B&Bシステムの宿で、まさしくビジネス温泉としてはうってつけだ。
(夜に撮影した宿の外観。 右のそば うどんの暖簾をくぐって宿へ)
お風呂は白旗源泉かけ流しで、酸性–含硫黄–アルミニウム–硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)、白濁、硫黄臭、レモン味。 pH2、源泉53.6度。
だが、浴槽は42度くらいで適温になっている。
浴槽はこの種の宿としてはけっこう広い。 隣に立つ『湯畑草庵』にも泊まったことがあるが、風呂はこちらの方が断然良い。
まあ、草津だと共同湯に浸かる方が多いかもしれないけれど。 無料だから。
朝食付きプランだと、朝はすいとんがつく。 が、僕はのんびり寝ていたいのでじゃらんから素泊まり和室10畳・喫煙を予約。 1泊1万800円+入湯税。
草津だけに少し高いが、立地と施設の充実ぶりを考えると、若いカップルにもお薦めできる宿である。
和室だけに腰の悪い僕がPCを使うのはなかなかしんどいが、部屋は広い。
(泊まった客室。 布団は到着時にすでに敷いてある)
(洗面台も清潔感があっていい感じだ)
さて、お店の紹介をしたいのだが、この時は3泊しているのであちこちの店に行った。 そのうち今や行きつけになっている居酒屋『源氏』は、VOL.16で取り上げているので今回は省略。
今回取り上げるのは、草津でも人気の居酒屋の1軒『水穂』である。
湯畑からバスターミナル方面への坂を上る途中にある。
(外観はこんな感じ。 表にメニューも出ていて安心。 昼はうどんの店)
(店内のカウンター席。 この右後ろにテーブル席、奥に座敷もある)
まずは生ビール(琥珀エビス)600円を注文。
つまみは、おすすめの「ギンヒカリの刺し身」1300円、アスパラの天ぷら(値段不明)、山芋オクラ納豆400円、栃尾の大判油揚げ焼き500円。
(ギンヒカリ刺し身とアスパラ天。 ギンヒカリは群馬県産の養殖マス)
(山芋オクラ納豆。 この種のネバネバ系が僕は大好きである)
(新潟県栃尾名物の油揚げ焼き。 これも大好物である)
途中から黒伊佐錦のボトルを頼んで、半分ほど飲んで店を出た。
御会計は6800円。 ボトルを入れたにしては、さほど安いと思う。
この店は焼酎の品揃えが大変豊富で、魔王や村尾などもそろっている。
焼酎好きにはイチオシのお店である。
ちなみにこの店も今では行きつけになっているのだが、2度目に訪れた時に(1か月後だったのだ)色男のマスターが僕を見るなり、
「黒伊佐錦のボトルが飯塚さんで入っているから用意して」
と店員の男性に伝えたので驚いた。 ちょっとうれしいよなぁ。
ほかにもいろんなお店にいったのだが、それはまた、今後の草津日記でご紹介して行きたいと思う。
image by:Shutterstock
『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』より一部抜粋
著者/飯塚玲児
温泉業界にはびこる「源泉かけ流し偏重主義」に疑問を投げかけた『温泉失格』の著者が、旅業界の裏話や温泉にまつわる問題点、本当に信用していい名湯名宿ガイド、プロならではの旅行術などを大公開!
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