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だからあなたは嫌われる。「でも・だって」を使わずに済むテクニック

会話やメールで使ってしまいがちな「でも」や「だって」などの否定の言葉。相手にいい感情を持たれないのは言わずもがなですが、ではうまい「言い換え法」はあるのでしょうか。無料メルマガ『仕事美人のメール作法』では、否定を肯定に変えるテクニックが紹介されています。

否定を肯定に! 「でも・だって」

「でも、私は聞いていませんので、できません(してません)」
「だって、現状では無理に決まっているじゃないですか」

のように「でも」「だって」の接続詞で始まる返答。メールに限らず、職場の会話でも依頼や確認、打診の問いかけに対して否定の「でも」「だって」で返答されるのは気分のよいものではありません

人に「でも」「だって」と返されるのは嫌なのに、自分で前置きのように言ったり書いたりしていることに気がつかないことも……。

何でも「はい」と返答すればよい、というものではありませんが、はなから否定してしまうと、そこから前へ物事が進まなくなります

反論するのも書き方次第で受け入れてもらうことができるのですから、ここは工夫のしどころです。「でも、私は聞いていませんので、できません(してません)」と最初から拒絶するのではなく

「未経験ですが、やり方を教えていただけますか?」
「すぐに対応しますので、いつまでに必要か教えてください」

と、「どうすれば、できるか」具体的なアクションを起こしましょう。「できません」「してません」「わかりません」という返答では、何の解決にもなりません。

「だって、現状では無理に決まっているじゃないですか」と最初から諦めるのではなく「現状では難しいですが、○○すれば対応可能です」と、別の手段や対応策を提案するのも一つです。日程の延期とか、人員の増強とか、外注に出すとか、「できない」を「できる」に変える方法を考えましょう。

否定を肯定に! だから、あのとき…

「だから、言ったじゃないか(言ったじゃないですか)」
「だから、やめとけばよかったのに」

このように、「だから、あのとき…」と過去にさかのぼって起きてしまったことを批判されるとカチンときます。

結果の良し悪しを後から批評・批判するのは誰でもできること。そんな「後出しジャンケン」のような物言いをする人ほど、口は出しても手は貸さない、言うだけでは自分は汗をかかず他人事ということが少なくありません。

思わしくない結果だからといって、「だから、言ったじゃないか(言ったじゃないですか)」ではなく、「では、○○しましょう」と、「これから」すべきことを考え、行動を促す。

「だから、やめとけばよかったのに」ではなく、「何が問題だったかを調べ、同じ過ちをしないように対策をとりましょう」と、反省し、次の行動に生かす姿勢を言葉で示す

起きてしまったことをとやかく言う前に、目的やゴールに向けて今、何をすべきか、どのように対処して軌道修正するか、を考えることが大切です。

ピンチをチャンスと受け止め、前を向ける人、手を貸す人になりたいものです。

image by: Shutterstock

 

仕事美人のメール作法
著者/神垣あゆみ
広島を拠点に活動するフリーランスのライター。若手ビジネスマン向けにメールマナーの基本を解説した『メールは1分で返しなさい!』(フォレスト出版)など著作多数。
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