消費税0%。米国の小都市「ポートランド」がなぜ今、日本で流行?

2016.09.14
 

「ポートランドカルチャー」は、SNSでも話題になっています。

 

Aya Nishidaさん(@aya24da)が投稿した写真

都内で味わえる、ポートランド産のクラフトビール。見た目も可愛くてオシャレ。

 

Seira Tokutakeさん(@seira0828)が投稿した写真

「PDX Taproom」。ビールサーバー上のメニューも英語で、本場アメリカの雰囲気満載。

 

Azusaさん(@nacamie616)が投稿した写真

ポートランドのカフェ。こういった雰囲気が落ち着くのは、万国共通です。

東京にも出店したポートランド発ドーナツショップ「Voodoo Doughnut」ポップで奇抜な雰囲気が若者にウケるのでしょうか。

私も単身アメリカに渡ったときに、同じようなことを日々感じていました。

彼らはオン・オフの切り替えがとても上手で、他人の目を気にせず、あくまでもマイペースで自分に正直に、とてもシンプルに生きているように見えたのです。

日本人はいつでもモラルや調和を重んじるため、それによって生じる責任感に大きなプレッシャーを感じる傾向が強く、何だか同じ人間なのに、人生を損しているなあと漠然と思ったのを覚えています。

日本と違う「何か」を求めてポートランドに渡った人たちも、きっと現地でカルチャーショックを受け、そこで彼らが感銘を受けたポートランドの文化、考え方、そして生き方をもっと多くの日本人に知ってほしい、世界にはこんな生き方もあるのだと伝えたい、という強い思いが、ビジネスという形になったのではないでしょうか。

もちろん、日本ならではの良さもあります。

みながプレッシャーを伴う責任感を持ち、その結果の秩序のもとに成り立っている信頼というのも、この国の大切な要素です。

そこに海外からの新しい要素を取り入れて、うまく組み合わせることができれば、単純に人々の選択肢が増え、視野や価値観を広げることができるのだと思います。

もし日本が今後より多くの異文化を受け入れ、「カルチャーの坩堝」になれば、私たちの次世代の若者はどのように感じ、育つのでしょうか。

世界的に見て移民の少ない日本ですが、これからはもっと多くの文化や価値観を根付かせることが必要とされる時代かもしれません。

Source by: Atlas Obscura Wikipedia Stumptown Coffee

文/貞賀 三奈美

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