先人への感謝と子孫への志を生む垂直的な誇り
物質的な豊かさなどという優越感に囚われていると、他国はライバルとなってしまうので、友好もありえない。
しかし、自国を「自由の国」とするアメリカ国民の誇りに対しては、我々日本国民も共感することができる。そして、我々は我々なりの自国への誇りを語ればよい。自前の誇りがあればこそ、他国の誇りにも共感する精神的余裕を持つことができる。こうして互いの誇りを尊重することが、国際社会での友好の基盤となる。
それでは日本国民が持ちうる自国の誇りとは何か。アメリカ国民が自国を「自由の国」と誇るなら、日本国民は日本を「大御宝(おおみたから)の国」と誇ることができる。わが国は国民を「大御宝」として、その安寧を神に祈る皇室を中心にしてきた。皇室の無私の祈りを実現すべく、我々の先人たちは同胞と子孫のために国を築き、護ってきた。
この根っこから生まれるのは、他国との比較に基づく水平的な優越感ではなく、まさに先人への感謝と子孫への志を生む垂直的な誇りである。
こうした誇りを取り戻すには、まず自分の根っこを知るところから始めなければならない。そのためにも我々日本国民の根っことはどういうものであるかを説いた『世界が称賛する 日本人の知らない日本』と、その根っこを育てた人物たちを紹介した『世界が称賛する 国際派日本人』を紐解いていただきたい。
文責:伊勢雅臣
image by: Shutterstock
『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』
著者/伊勢雅臣
購読者数4万3,000人、創刊18年のメールマガジン『Japan On the Globe 国際派日本人養成講座』発行者。国際社会で日本を背負って活躍できる人材の育成を目指す。
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