これまで、「【京都案内】今年も古都に秋が来た。紅に染まる大原の里を往く」、「【京都案内】大人は洛北を目指す。古都で紅葉に息を飲む旅」と2回にわたって皆さんに「京都の紅葉の名所」の見どころについてお伝えしてきた無料メルマガ『おもしろい京都案内』。今回は、京都観光の定番エリアにある紅葉スポットをご紹介します。ライトアップの情報も満載ですよ。
紅葉特集「清水寺周辺と京都洛東の紅葉名所」
今回の紅葉特集は清水寺・祇園エリアから清水寺と高台寺を東山エリアからは南禅寺、天授庵、永観堂をご案内します。この5ヵ所は有名どころであり、誰もが知る名所中の名所ですよね。京都の紅葉名所を一つだけあげるとしたら、私は迷わず永観堂と答えています。江戸時代から「秋はモミジの永観堂」と言われてきただけあります。3年前はライトアップの拝観に2時間待って入りましたが、気持ちが高揚しその晩は眠れなかったことを覚えています。今回はそんな永観堂を含む誰もが好きなエリアを詳しくご紹介致します。
清水寺・祇園エリア
清水寺
image by:京都フリー写真素材
- 住所:京都市東山区清水1-294
- 拝観料:300円
- アクセス:阪急電鉄河原町駅または京阪電気鉄道祇園四条駅から市バスで清水道下車、徒歩10分。JR京都駅から市バスで五条坂または清水道下車、徒歩10分
- ホームページ:音羽山 清水寺
世界的に有名な清水寺は紅葉の名所としても有名ですよね。お馴染み清水の舞台の眼下は錦雲渓(きんうんきょう)と呼ばれる渓谷です。意外と知られていないと思いますがちゃんと名前がついているんですよ。舞台を下から見上げると秋にはカエデの木々が見事に紅葉している場所です。
また夜の18:00からスタートする壮大なライトアップはとても印象的です。寺院や紅葉が秋の夜空に浮かび上がる様子は圧巻です。入り口付近の赤門と呼ばれる仁王門は鮮やかな朱色で、周辺の紅葉と一緒に階段の下から見上げてみて下さい。今年のライトアップは11月12日(土)から12月4日(日)に開催予定です。
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高台寺
image by:京都フリー写真素材
- 住所:高台寺 京都市東山区高台寺下河原町526
- 拝観料:600円
- アクセス:JR京都駅から市バス206系統東山通北大路バスターミナル行きで17分、東山安井下車、徒歩5分
高台寺は1606年、秀吉の正室であるおね(ねね)が亡き夫を弔うために開いたお寺です。開山堂やお霊屋、時雨亭など、往時を思わせる建造物が今も残されています。
桜の名所としても有名ですが、紅葉の名所としても知られ、市内中心部にも近いので常に多くの観光客で賑わっています。
今年は10月21日(金)~12月11日(日)の期間に秋の特別拝観が行われます。「輪廻(りんね)」をテーマにしたプロジェクションマッピングが独特の世界を演出するようです。ライトアップされる夜間は、昼間とはまた一味違った幻想的な雰囲気に包まれます。境内の約1,000本の紅葉の木々は臥龍池(がりゅういけ)を彩り、まさに絶景です。
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洛東(東山エリア)
南禅寺
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- 住所:京都市左京区南禅寺福地町
- 拝観料:300円(南禅寺境内は無料)
- アクセス:地下鉄東西線蹴上駅から徒歩約10分、JR京都駅から市バス約25分「南禅寺・永観堂道」下車徒歩約10分
- ホームページ:臨済宗大本山 南禅寺
臨済宗南禅寺派の大本山。言わずと知れた禅寺の別格寺院です。別格という単語はこの寺院が「五山之上」に位置付けられたことで別格と呼ばれるようになったと伝わります。五山と言うのは鎌倉時代の禅寺の寺格です。第1位から天龍寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺のことです。
広大な境内にシーズンには約300本ものカエデが色付き紅葉一色になります。日本3大門の一つに数えられる重厚な三門に紅葉が映え、楼上から市内や伽藍が一望出来ます。江戸時代初期の茶人であり作庭家の小堀遠州が作庭した方丈庭園「虎の子渡しの庭」も圧巻の美しさです。
ライトアップ期間中は、普段は上がることのできない書院から南庭を見ることができます。張りつめた秋の夜に、幽玄な美しさが心に染み入ります。周囲にはアーチが美しい水路閣や南禅寺発祥の地とされる南禅院など名所も多数点在します。
南禅寺天授庵
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- 住所:京都市左京区南禅寺福地町86-8
- 拝観料:400円
- アクセス:地下鉄東西線「蹴上駅」下車、徒歩10分 市バス「南禅寺・永観堂道」下車、徒歩15分
天授庵は1339年に南禅寺の開山・無関普門(むかんふもん)の塔所として建立されました。しかし戦国時代に衰退してしまい、後に細川幽斎により細川家の菩提寺として1602年に再興されました。
本堂は柿皮茸屋根の建物で、内部には長谷川等伯筆の重要文化財の襖絵が飾られています(通常非公開)。
中には二つの庭園があり、一つは本堂の前庭の枯山水庭園で、白砂の庭を苔で縁取られ、ひし形の畳石が並んでいます。もう一つは書院南庭の池泉回遊式庭園で、池のまわりに杉や紅葉が多く茂っています。
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永観堂禅林寺
image by:京都フリー写真素材
- 住所:京都市左京区永観堂町48
- 拝観料:600円
- アクセス:地下鉄東西線 蹴上下車 徒歩約15分市バス 南禅寺・永観堂道下車 徒歩約3分
- ホームページ:永観堂 禅林寺
山の中腹にあり、境内の最も高い場所にある多宝塔を紅葉が包み込む光景はとても幻想的です。数ある京都の紅葉名所の中でも、古今和歌集に「モミジの永観堂」と詠まれるほどの紅葉の美しさで知られています。垣のようにはりめぐらされた岩に紅葉が映える様子は、岩垣もみじと呼ばれています。
今年は11月8日(火)から12月4日(日)まで行われる秋の夜間拝観では境内がライトアップされます。中央にある放生池や紅葉など、昼とは全く異なる幽玄的な紅葉は息をのむ美しさです。
いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。
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