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正義なき戦い?「安倍政権vsマスコミ」第2ラウンドが勃発している

自民党若手議員の勉強会で飛び出した「マスコミを懲らしめる」発言に端を発した報道各社の安倍政権叩き。第1次安倍内閣のような退陣劇はあり得るのでしょうか。人気コラムニストのヒロNさんが自身のメルマガで、安倍政権の行く末を占っています。

ヒロN式ニュース解説 「安倍政権対日本マスコミ大戦争」

最近のテレビニュースが面白くてなりません。各局によって、やや温度差はあるものの(もちろん、急先鋒は朝日、毎日、共同ね)、一斉の「安倍政権攻撃キャンペーン」が張られている。これって、民主党政権以前の自民党政権末期の状況をちょっと思い出させます。

ええと、あの時は、第1次安倍政権が、マスコミの総攻撃を受けて、さらに、麻生政権も総攻撃。で、自民党は政権を失いました。あの時のマスコミの嫌がらせ報道もすごかった。

たとえば、麻生さん。毎夜、仕事が終わった後、帝国ホテルかなんかのバーで一杯やっていたら、それを攻撃されました。「贅沢じゃないか」とか。一国の首相が仕事終わりにホテルのバーで飲んじゃいけないの? 安倍首相も、前政権の時は、カツカレーかなんかに因縁をつけられてたなあ。

今回のマスコミ総攻撃もそれに近いものを感じます。そのうち、食い物ネタが出てくるかもしれませんし、今、きっと各閣僚の賄賂ネタとか、各局、各新聞社、必死になって探しているに違いありません。そのうち出てくるぜ、みてな。

>>次ページ マスコミは安倍政権を追い詰められるのか?

さて、このマスコミの反安倍政権の動き、そもそもどこから出てきたのかというと、きっかけは、あの百田さんが出た懇談会からじゃないか、と思うのです。確かに、あの時から潮目が変わった。それまでは、朝日新聞の「慰安婦捏造報道問題」とか「原発の誤報問題」とかで、マスコミのほうが叩かれっぱなし状態。自民党圧勝の流れからも、旗色悪しで、鳴りを潜めていた感がありましたけど、あの懇談会の「マスコミを懲らしめろ」発言で反撃の火がついた感があります。

マスコミとしては、あの「スポンサーを締め上げて、マスコミを困らせろ」発言は、よっぽど頭にきたらしい。いまや、日本での最も熱い戦いは、自民党対野党ではなく、自民党対マスコミでありますね。

マスコミ様に楯突くとはとんでもないやつらだ! この前(民主党政権交代)みたいに、いじめ抜いてやるぞ! という魂胆が見え見えですな。

そう考えると、安倍自民党も、ちょっと脇が甘すぎるというか、圧倒的多数を取って、ちょっと増長しすぎている感があった。あんな懇談会の、あんな三下議員の発言なんて、まあどうでもいいとかこっちは思っていたんだけど、案外、あの発言って重要だったかもしれませんね。

自民党も反省したほうがいい。憲法学者の件といい、懇談会の件といい、軽挙妄動。おごりすぎだよ。自民の三下議員たち、ほんと、軽薄だなあ。絶対王者の状態の時ほど調子に乗らず、口は慎んだほうがいいのです。

さて「安保法案」「新国立競技場」、マスコミは当面、このふたつのネタで正面突破を図っているように思えるのですけど、これがかなわないということになると、きっと、いろいろな嫌がらせネタを繰り出してくるんでしょうなあ。前回のように、マスコミは自民にお灸をすえられるのか、ネット世論がいよいよ勢力を高め、「いくらなんでも、あの民主とかがまた政権を取るなんてありえねえ」とかいう、このご時勢に、政権交代までもっていけるのか、ここで、マスコミは、自ら自分たちの力を試される、という図式になっていますよね。

わしは、個人的には、この前みたいには行かないよ、とか思う。むしろ、今回は、既成マスコミの衰退を見せられるのじゃないかな、とか思っていますけどね。でも、都知事選挙のことなんかもあるからなあ、予断は許さない。

さて、この戦争、本当に見ものですよねえ。あなたは、どっちに賭けます?

image by: 首相官邸

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