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まるでココアに咲く花のよう。ニューヨークで話題のすごいスイーツ

ニューヨークを中心に世界で人気のパティスリー『Dominique Ansel Bakery』が、斬新な新スイーツを発表。SNSなどではすでに話題を呼んでいます。一体どんなスイーツなのでしょうか?

最新スイーツ『ココアに咲く花』。挑戦し続けるパティシエの最新作

@DominiqueAnsel/@DABJapan and Dominique Ansel Bakery Japan

現在では東京やロンドンにも店舗を構え、世界中で不動の人気を誇る『Dominique Ansel Bakery』のドミニク氏が今回手がけるのは、冬の風物詩のひとつ、ホットチョコレートを使ったスイーツ

この時期になると、アメリカでは街角のあちらこちらで見かけるようになるホットチョコレート (いわゆるココア) ですが、彼の手がけたホットチョコレートは、いったい何が他と違うのでしょうか。

 

 

ホットチョコレートの上で花びらを咲かせているのは、マシュマロ

そのトリックは、マシュマロの外側を薄いチョコレートのリングで囲み、ココアの上に浮かべることで、そのチョコレートが溶けまるで花が咲くように内側のマシュマロが広がるという仕組みだそうです。

アメリカでは、ココアにマシュマロを入れて飲むのはわりと定番なのですが、このように見て楽しめるマシュマロは他にないため、その見た目の美しさが話題となっているようです。

素晴らしく斬新なアイディア!」「今すぐ食べたい!」というコメントが続々と寄せられています。

今回、ドミニク氏に独自に取材させていただいたところ、このマシュマロを思いついた理由は、「ココアの新しい楽しみ方として、いつものマシュマロに何か動きを加えて変化させ、見た目も美しいものを作りたかったから」だそうです。

はじめは日本の店舗のみでの販売でしたが、現在ではニューヨーク、ロンドンでも提供しているとのこと。

また、彼のモットーである「Don’t let creation kill the creativity. 」が表すように、出来上がった作品に満足することなく、常に新しいものを生み出す努力を惜しまないというDominique氏は、実に独創的な商品を次から次へと生み出し、常に注目を集めています。

「新しいアイディアのきっかけは、さまざまな場所に転がっていて、僕は旅行や音楽、アートなどから刺激を受けている。ニューヨークの店舗では、6~8週間ごとにメニューを入れ替えており、東京やロンドンの店舗でも同様に新しい商品を生み出すために、意欲的に取り組んでいる」そうです。

もともとはニューヨークのレストランでパティシエとして働いていた彼が、たった4人のスタッフでニューヨークに自店をオープンしたのが2011年。

そして昨年、東京にも進出しました。

2店舗目の出店場所を東京に決めた理由は、「パリでシェフとして働いていた頃から、いつかは東京に店を出したいと思っていた東京には、多くのインスピレーションが溢れ、人々の食に対する深い想いがあり、一つの食文化を築き上げている。そして、素晴らしい才能を持ったパティシエ達もたくさんいるから」だそうです。

東京の持つ高いクオリティは、一流のパティシエも認めたということですね。

こちらはイートイン限定メニュー「Cookie Shot」。クッキーの中にはミルクが入っています。

 

バニラアイスをチョコレートとマシュマロでコーティングした「Frozen S’mores」。

日本限定の「Crème de la Corn」は、なんとソフトクリームと焼きとうもろこしの融合!

Dominique Ansel氏。いつも笑顔。

私も数年前からドミニク氏のInstagramアカウントをフォローしているのですが、とにかくいつも精力的に新しいアイディアを求め、さまざまな国の文化や食に触れていることがわかります。

そのたびに「こんな料理は食べたことがない!素晴らしい!」と素直に感動している様子も見受けられます。

日本に訪れた際にも、東京中のグルメを堪能しているようです。

クロナッツのためなら長蛇の列も平気?

 

ドミニクさんが編み出したのは、この斬新な”花咲くココア”だけではありません。

クロナッツ」という、「クロワッサン」と「ドーナッツ」とをかけ合わせたペストリーが、数年前にニューヨークで大ヒットしています。

当時ニューヨークに滞在していた私も何度かお店に足を運びましたが、昼過ぎに到着する頃にはクロナッツは売り切れで、店員さんに何時ごろなら手に入るのかと尋ねると、「朝8時の開店前にはすでに長い行列ができているくらいだから、君もそれくらい早く来れば確実にありつける筈だよ」と言われてすっかり怯んでしまい、あえなく断念しました。

オープンから5年ほど経った現在でも、ニューヨーク店には長蛇の列が続いているそうですが、人々のお目当てはクロナッツにとどまらず、フランス人パティシエである創業者Dominique Ansel氏が作り出す、さまざまな独創的なスイーツやパティスリーの数々です。

 

dominiqueanselさん(@dominiqueansel)が投稿した写真

 

こちらがクロナッツ。あまりの人気ぶりに、一時期は某ドーナツチェーン店も類似品を作っていたほどです。

 

私の大好物のDKA (Dominique Kouign Amann)。バターたっぷりでずっしりしたボリューム感は、なかなか日本のパン屋さんでは手に入らないかも。

 

もちろん、ケーキのレパートリーも豊富。

 

 

 

上から、ニューヨーク東京ロンドンの店頭にできた行列。世界的な人気ぶりが伺えますね。

 

パティシエは立派なアーティストであり、新しいアイディアを生むために常にアンテナを張り巡らせ、オリジナリティを追求していく彼の姿勢には脱帽ですし、喜ぶ人たちの顔が見たいからと楽しみながらチャレンジし続けている彼が手がける作品を、行列に並んででも一度は食べてみたいと多くの人が買い求めるのも納得できます。

世界的なパティシエが人生をかけて作り上げるスイーツの数々、みなさんも一度食べるとハマること請け合いです。

 

source by:Dominique Ansel Bakery

image by:@DominiqueAnsel/@DABJapan and Dominique Ansel Bakery Japan

文/貞賀 三奈美

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