表題の件について触れておこう。
この復興庁職員をターゲットにした「テロ事件」があったことは世間に知られていない。警察当局が事件そのものを公表していないからだ。
その日、復興庁を出たあるキャリア官僚は帰宅するため地下鉄の虎の門駅に向かった。職員が階段を降りようとしたところ、背後から突き落とされたのだ。幸いなことに階段から転げ落ちた職員に深刻なケガはなかった。ただ。顔に何枚も貼られた絆創膏等が痛々しかった。
駆けつけた警察官(公安?)に何枚か顔写真を見せられて、そのなかに犯人らしき人物がいた。公安からマークされていた過激派の一人だった。そして事件のことは口外しないように口止めがなされた。
事件そのものが封じられたのは、公安対策上の問題からか。事件が報じられることも犯人が逮捕されたという報道もなされなかった。
いままさにテロ等対策法が国会で審議されている。戦前の治安維持法に相当するのでは、という危惧があるが、すでに「秘密警察」のような組織は存在するといえばするのだ。
image by:Shutterstock
ページ: 1 2