切手、フィギュア、カメラなどのマニアはよく聞きますが、世の中には「えっ、そんなモノを!?」と思ってしまうコレクターも数多く存在します。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが、通販サイトの機能を使って「マニア」を探し、彼らの収集魂をビジネスにつなげるためのヒントを記しています。
マニアという存在
みなさんはこれまでに「何かを集めた」という経験はありますか?
私は子供の頃だとシールが好きで、どんなものも箱にいれて大事にしまっていた覚えがあります。切手は時々記念切手は買いましたが、金銭的に子供が手をつけるには難しい対象でした。「ただ」でもらえるものということで、カメラのカタログを収集していたこともあります。
ちょっと集める程度ならいいのですが、「収集」することが趣味となり、やがては少しの違いでもこだわりをもって分類しだすと「マニア」の領域と言っていいでしょうか。学問の世界に行けば、「熱心な研究者」となりますが、そうでない分野だと、周りからは穀潰しのように言われます。
通販サイトなどで商品を見ていると、「この商品と一緒に購入されているもの」というのが表示されます。書籍であれば、その著者の別の本や関連分野、ジャンルの本などが出てきます。販売促進のために効果的な宣伝方法だと思います。
家電製品でも、たとえば液晶テレビだとテレビ台、レコーダーなど周辺機器類や、炊飯器、冷蔵庫、掃除機などがあって、「新生活のために買ったのかな?」と思えます。これらは分かりやすいところです。
ところが、ラジオを見ていてびっくりしたことがあります。というのも、他のタイプのラジオがたくさん出てくるのです。一つや二つじゃありません。
テレビや他の家電製品では滅多にそういうのはありません。オーブンレンジを同時に2台も3台も買う人は、まあいないでしょう。ところがどうやらラジオだと似たようなのをいくつか同時に買う人がいらっしゃるようなのです。
どういう商品、製品に「マニア」がいるのか。何気ない通販サイトの自動表示から読み取れるのです。こういうところにビジネスのヒントがあるかもしれません。
テレビを買い集める人はあまりいないようですが、ラジオを買い集める人は一定数いるようです。サイトを見ていても、棚にずらっとラジオを並べている写真を載せている人もいます。
マニアとは自分では思っていませんが、手元になぜか6台もラジオがあります…、うーむ。
どういう商品にマニアが生まれるのか。
どういう分野にマニアが生まれるのか。
そういう点から世間を見直してみると、新たな発見があるかしれませんね。
image by: Shutterstock.com