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ブラックバイト認定されたくない!あなたの会社を守る3つの方法

昨今、頻繁に話題に上がっているブラックバイト。報道の内容を見ると、にわかに信じがたい酷い事例もありますが、中には「ボタンの掛け違いでは?」と思われるケースが見受けられるのも事実です。無料メルマガ『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』では、この「ボタンの掛け違い」的ケースによる「ブラックバイト認定」を避けるために企業が取るべき3つの対策を提案しています。

「ブラックバイト」と言われる事例とは

今回は、最近のニュースから、採用について書いてみます。

「ブラックバイトに対抗」 都内の高校生らユニオン結成

都内の高校生5人が、「ブラックバイト」や違法な働かせ方に対抗しようと労働組合を結成したそうです。

「ブラックバイト」という言葉が言われるようになって久しいですがその対抗策として高校生がユニオンを結成とは驚きました。

ブラックバイト先では具体的には下記のようなことが行われているそうです。

※ご参考に
ブラック企業対策プロジェクト 学生アルバイト全国調査結果(全体版)

今後はこのような状態の改善策を求められる風潮がより強くなっていくことが予想されます(というより、ほぼ確実にその風潮は強くなるでしょう)。

では、会社としてはどのような対策をしていけば良いのでしょうか?

採用については下記の3点が考えられます。

1.採用選考の見直しを行う

一般的に社員の場合と比べると、アルバイトやパートの選考は簡略化している会社がほとんどでしょう。

これを社員並みの選考方法に変えるというのは手間や経費を考えると現実的ではありませんが、ある程度の見直しは必要でしょう。

例えば、労働条件や福利厚生についてはしっかりと選考時に伝えるとか、労働条件は書面にして渡すようにするとか、です(書面を渡すことは、いざというときは会社を守ることにもなります)。

2.選考対象の幅を広げる

アルバイトの対象の層といえば、「学生」「主婦」「シルバー」「外国人」といろいろありますが、そのどれかに偏っているとシフトが組みづらくなります(例えば、学生が多いと試験の時期がかぶるためその期間はシフトが組みづらくなる等)。

「無理にでもシフトに入れる」という前提であればそれでも良いのかも知れませんが、今回はその点こそが問題視されているわけです。

選考対象の幅を広げ、よりシフトを組みやすくすることでその問題を解決することができます。

3.入社後のフォローも行い、信頼関係を築く

労働問題は、感情的な部分も多分にあります。信頼関係があれば問題にならないことも、それが無いことでトラブルになることも多いのです(もちろん、信頼関係があれば法律を違反しても良いというわけではありませんが)。

会社によっては「アルバイトはどうせすぐ辞めるから」とあまりコミュニケーションをとっていないところも多いですが、それがトラブルの原因になります。

信頼関係を築くために、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。

みなさんの中には、「ただでさえ忙しいのに、そこまで手間をかけていられない」と考える人もいるかも知れません。

ただ、その手間を省いたことで、もっと大きな手間(トラブル)になってしまうこともあります。

逆に、その手間をかけることで、アルバイトを戦力化し業績向上につなげることができるかも知れません。

さて、この状況を手間と考えるか、チャンスと考えるか。みなさんはどちらですか?

ただ、この風潮に全面的に賛成かというと私はそうではありません。それは、「権利ばかり主張して、やるべきこともやらない」というアルバイトやパートも増えてしまうのではないかと考えるからです。

例えば、「シフトに入りたくないときに、入れと言われた経験がある」も問題としていますが、これはすべての場合が問題でしょうか?

もちろん程度の問題ではあります。

ただ、「ごめん! 来週どうしてもシフトが回らなくて。忙しいのはわかっているけど、シフト入れない?」という状況はどの会社にもあると思います。

それを「シフトに入りたくないときは入らなくていい」という権利だけで断られてしまったら、会社がまわりません。

現状ではこのような例を問題にしているわけではないと思いますが、定着してくると段々と拡大解釈されがちです。

ブラックバイト問題は、会社が改善すべきところがたくさんあるのは事実ですが行き過ぎた議論にならないことを祈りたいです。

image by: Shutterstock

 

「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術
人事歴11年、1200人以上の採用に関わってきた元人事担当で現在は人事コンサルティングを行っている著者が、採用を成功に導く情報をお届けします。「理想論だけでは採用はできない」実際の実務担当者ならではの経験談も交えて、お伝えします。
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