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あの人気和スイーツも。春の京都で食べずにはいられない名物グルメ

先日掲載の「あれもこれも、京都が発祥。春の古都で名物グルメを食べ歩く旅」では、定番の「にしんそば」から知らない人も多いお好み焼きの元祖「一銭洋食」などを紹介しました。今回も無料メルマガ『おもしろい京都案内』著者の英学(はなぶさ がく)さんが、不動の人気を誇る京和菓子の名店からお土産にぴったりの逸品までをずらりと記しています。

京都発祥のグルメ(2)

前回に続き京都が発祥の京都ならではの逸品をちょっとした歴史や逸話と共にご案内します。

わらび餅

image by: 株式会社 宝泉堂 - Home | Facebook

京都には、職人が腕を振るい丁寧に作るわらび餅の名店がいくつもあります。上質の本わらび粉と和三盆を練り上げ口当たりよく仕上げられた逸品はたまりません。口に入れた途端、とろけるような食感が広がる感じは他と比較するものはありません。

わらび餅は夏を代表する定番の和菓子ですが、京都では最高級なスイーツの一つでもあります。それぞれのお店の独自の味を堪能しながら食べ歩きするのも楽しいかも知れません。もちろん、ご当地グルメというだけでなくお土産にも喜ばれることでしょう。

くずきり

image by: 鍵善良房 - Home | Facebook

こちらも京都を代表する和菓子ですよね。くずきりは吉野本葛粉と水だけで作ります。黒蜜は沖縄の黒糖を原料にしています。コシのあるくずきりがコクのある黒蜜に絡み、つるつると口の中に入ってくる時の食感はたまりませんね。

くずきりは、祇園の旦那衆に「何か新しい甘味を作ってくれへんか」と頼まれ、昭和の初め頃に誕生したと言われています。京都発祥のグルメとしてはかなり新しい部類に入りますね。今では夏の冷菓としてだけではなく身体にも良いことから夏風邪にも効くとか。

くずきりと言えばココしかないというぐらいお気に入りのお店は、祇園商店街に本店を構える鍵善良房です。祇園祭の山鉾巡行で長刀鉾に乗る御稚児さんを親子二代共務めているぐらいの名門家でもあります。老舗の風格を感じる店内で食べるくずきりはまさに天下一品です。

豆大福

豆大福もかと思う方もいるかもしれませんが、発祥は京都です。今や全国的に有名になっていますが、京都の和菓子の定番でした。控えめな甘さと塩気のバランスが絶妙ですよね。

日持ちしないのでお土産にはあまり適さないかも知れませんが、京都で豆大福と言えば出町ふたばです。6月に食べる水無月も有名です。今出川通と河原町通が交差する河原町今出川通の北西の角にあります。すぐ側には枡形商店街もあるので是非覗いてみて下さい。

金平糖

あまり日常的に食べないお菓子ですが、昔はかなり高級菓子でした。自然な甘みで舌感と味が楽しめて、何よりあの小さな角が特徴的ですよね。

今や日本全国様々なところで販売されていますが、金平糖の専門店は京都にたった一軒しかありません。定番から今風なモダンな味のものまで、沢山の種類の金平糖を製造、販売しているのは、緑寿庵清水です。

金平糖は日持ちする上、見た目も可愛いのでお土産にも喜ばれる人気のご当地グルメですね。こちらのお店の金平糖は、雅子様や紀宮様など皇族の引き出物で使用されるのほどの由緒あるお店です。

湯豆腐

京都は昔からおいしい豆腐でも有名です。京都の地下には琵琶湖と同じぐらいの水瓶があると言われています。京都盆地はその豊富なの地下水の真上に存在しているので、良質な清水に恵まれているのです。豆腐と何の関係があるのかというと、豆腐の成分のほぼ90%は水分です。名水が豊富な京都で作られた豆腐は美味だと言うことです。

世界的に空前の健康ブームなので、日本食、特に豆腐は人気のグルメ食材です。長い歴史を経て支持されているのは、豆腐の味もさることながら、おもてなしを感じることが出来るからでしょう。

京都らしさをもっとも感じられる最高の湯豆腐のお店の中から隠れた名店をご紹介します。嵐山、天龍寺の真裏あたりにある嵯峨野です。こちらは紅葉の時期に訪れましたが、素晴らしいお店でした。

いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

image by: Shutterstock.com

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毎年5,000万人以上の観光客が訪れる京都の魅力を紹介。特にガイドブックには載っていない京都の意外な素顔、魅力を発信しています。京都検定合格を目指している方、京都ファン必見! 京都人も知らない京都の魅力を沢山お伝えしていきます。

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【著者】 英学(はなぶさ がく) 【発行周期】 ほぼ週刊

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