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なぜ手描き大型POPはお金がかからないのに効果がデカいのか

お客様を呼び込むために販促ツールを使いたいけれど、業者に頼むにはお金が…。かつてそんな悩みに直面した、地域一番店づくりの専門家として活躍中の前沢しんじさんがひらめいたのは、「筆で書く大きなPOP広告」を作ってしまうことでした。自身の無料メルマガ『販促アイデアと経営活性化』の中で、「手書きPOPは字が下手でも大丈夫、大切なのは勢い!」と言い切る前沢さん。果たしてどれほどの効果が上がったのでしょうか。

大型POP広告はカネがかからず効果がある!

以前、地元のスーパー様の販促の企画提案などを受けていたときの話です。競合にさらされて業績もきびしい中、誰でもすぐできて費用がかからず効果のある販促を考えたとき、ひらめきました。

「そーだ! 筆で書く大きなPOP広告をやろう!」

お客様が来店したとき、あるいはお店の前を通る人に向けて、いま売りたい商品を店頭で大きくアピールするにはインパクトのある販促ツールが必要。でもコンビニみたいな横懸垂幕を作ると費用も時間もかかる。それなら手作り感満載の、大きな紙に筆でばーーんと書いたPOP広告ならほとんどタダですぐできる!

というわけで100均ショップで、790×1,090の大きさの模造紙と、赤、黒、黄色、青のポスターカラー。それに、太字用習字筆と平筆を買ってきました。これで何枚でも描けます。ポスターカラーは水で溶いて使って何枚もかけるし、筆はずっと使える。消耗品的に必要なのは模造紙だけ。1枚あたり50円だから安いもの。

POPに字の上手下手は関係なし!

先に言っておきましょう。POPに字の上手下手は関係ありませんので! だれでも書けます。僕は字が下手ですが、高校のころから何千枚もPOP広告を書いてきました。その結論は、字の上手下手とか関係ない。POPは売りたい人が書くこと、そしてPOPの命は勢い」だということです。スーパーの店長会議でPOPを実際に書いて実演しました。

「字の上手下手関係なし。これを売りたい!という品を、勢いよく書こう」

白い模造紙に黒々と、赤々と書けばインパクトがある。それがこれです。

効果がすぐ出るPOP広告

2~3日たって各店を回れば、「前沢さん、えらいもんです。あのPOPつけただけでまぐろが売り切れて陳列を何回も補充しました!」「みかんの地方発送の注文が一気に20箱ありました!」といううれしい声。

POPを見てみれば、おお、初めてにしちゃ上出来。勢いがある。店長さんたちが自分で、見よう見まねで書いたらしい。それがこれです。

僕は販促専門家だから店頭の集客ツールはいつも気になっている。きれいなポスターや垂れ幕や、プロが作った看板はあるが、この手の大型の筆で書いたPOPを店頭に掲示しているところは見たことがない

手書きの勢いのあるPOPはインパクトがあり、このスーパーの店長さんたちが言うように「効果がある」のだ。おまけに誰でもすぐできて、費用がかからない。どうです? やってみませんか。

筆者からのアドバイス

いま売りたいものを(これがいちばん肝心です)、「これをおすすめしたい!」「これのいいところはここです!」という熱い気持ちでPOPに書く。それが勢いのあるPOP広告をつくります。

それを入り口や売り場の目立つところに貼り出す。これだけです。

image by: FS11 / Shutterstock.com

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30年以上の販促・営業企画の経験から「こうして売上げを伸ばした!100のアイデア」というテーマで、実際に行った実例を具体的に紹介します。販促以外にも経営活性化に役立つアイデアがたくさん。前沢しんじの販促ビジネス本はアマゾンや大手書店でランクイン。雑誌「月刊商業界」にも販促特集などを執筆しています。

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【著者】 前沢しんじ 【発行周期】 ほぼ 週刊

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