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パサパサにならない!鶏むね肉がやわらかく焼ける魔法の切り方

以前掲載の「旨味が倍増。職人さんも知らないイカの刺身が美味しくなる切り方」では、イカの旨味をぐっと引き出す包丁の入れ方をレクチャーしてくれた、プロの料理人・gatugatu佐藤さん。今回は火を通すとパサパサになってしまう鶏むね肉を、驚くほど柔らかくいただけるという切り方を紹介しています。

鶏むね肉を軟らかい最高の食感で食べる方法

ピカタは、簡単に言いますと、薄切りの肉に小麦粉、溶き卵をつけてフライパンで焼く(ソテー)料理です。鶏肉、豚肉など肉類を使用するのが一般的ですが、タラ、カジキマグロなど魚を用いても美味しい料理です。豆腐で作っても美味です。今回伝授するピカタは、定番の鶏むね肉」を使います。

あなたもこの嫌な食感を経験したことがあると思います。パサパサ感。むね肉は、肉の構造上水分が抜けやすく、旨味も逃げやすいです。水分が抜ける=パサパサです。いくら「味付け」が良くても、この嫌な食感のおかげで一瞬にしてクソ不味く感じます。「パサパサ(pasa pasa)」ならまだしも「バサバサ(basa basa)」は、ほんと最悪です。

ですが、そうならなくする方法があります。それは、「繊維に逆らって切る」です。鶏むね肉を切る時、肉の繊維の方向と直角になるように切るんです。肉の表面をよくみると分かるのですが、線が走ってます。その線が肉の繊維の方向になります。線の方向と直角に切ることで筋繊維がバラバラになります。噛む抵抗が少ないので軟らかく感じます

ただ、繊維に逆らって切るだけで軟らかく食べられます。その「切り方」を説明した「鶏むね肉のチーズピカタ」のレシピ、伝授します!

レシピ

【材料】

1.むね肉は、血の付いている部分を切り落とします。

皮を下に向けて置き縦、2等分に切ります。

2.1/2を1cmの厚みで斜めに広く切ります。

繊維に逆らって切ります。肉をよ~く見ると線があるのが分かると思います。その線と直角なるように切ります。

3.塩、コショウをむね肉の両面にふります。

少~し多めにふって下さい(塩、コショウだけの味付けなので)。

4.ボウルに卵を割り入れよく混ぜます。

粉チーズを加えてさらによく混ぜます。チーズが玉子に完全に溶け込むまで混ぜて下さい。

5.むね肉をボウルに入れ、小麦粉をまぶします。

表面にしっかり小麦粉をつけて下さい。

6.フライパンを強火で熱します。

サラダ油を入れ、フライパンが熱くなったところで弱火にします。むね肉を1枚づつ(4.)にくぐらせます。

7.フライパンに入れていきます。

できるだけくっ付かないように入れます。

8.弱火のまま、2分焼いたら裏返します。反対側も2分焼いたら出来上がりです。

分厚く切ってしまったむね肉は、熱が通って無い可能性があるので、中心部分を切って確認してください。熱が通ってない場合は、再度両面1分づつ加熱して下さい。

9.綺麗に洗ったレタスを敷いて、その上に焼けてチーズピカタを盛ります。

トマトを添えて乾燥パセリをふって、完成です! 味付けが物足りない時は、すこ~しケチャップをつけて食べて下さい。

安価な鶏むね肉で作れる簡単!肉料理です。明日、作ってみて下さい!

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板前歴23年の元料理人が一人分レシピの和風料理を伝授します! 10分の酒の肴、20分以内の簡単おかず、などなど…仕事で忙しい料理初心者の 方でも、健康的でボリュームのある手作り料理がマスターできます!気楽に作れ て晩酌が楽しみになりますよ。 「言われた通りに作ってたら、一通りの料理ができるようになりました!」 メルマガ読者さんから頂いた一番うれしかった感想です。 丁寧な説明なので、あなたにもできますよ! 

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【著者】 佐藤 周生 【発行周期】 週3回発行(火・木・土)

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