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JRの3種類の乗車券に共通する「ある数字」を知っていますか?

一部チケットレス化が進んでいるとはいえ、鉄道利用時に必要となるのが乗車券。JRの場合、大まかに分けて3種類の乗車券が存在することをご存知でしょうか。人気の鉄道メルマガ『Magazine de Station』の著者・M.Gさんが、それらについて詳しく紹介しています。

乗車券

「運賃を支払った証憑(しょうひょう)」となるのが「乗車券」です。これを購入しないと特急はおろか普通列車にすらも乗車不可能です。確かに一部の区間の整理券式ワンマンカーのように後払い」というのもありますけどね。

ちなみにその乗車券についてですがJRでは大まかに分けると「3種類」存在します。

3cm×5.75cmのサイズ=自動券売機で発券されるオレンジ地の「発駅の名称とそこからの運賃が書かれた」近距離乗車券がこのサイズ。昔の窓口で売られていた所謂硬券と呼ばれる乗車券のうちで「A型硬券」と呼ばれるものもこのサイズです。英国ニューカッスルカーライル鉄道の駅長を務めていたトーマス=エドモンソンという人がこのサイズを考案したことから「エドモンソン券」と呼ばれる。

ちなみに横幅が5.7cmと半端なのはヤードポンド法からメートル法に換算したからという訳ではないらしいです。それというのもインチに直しても半端な数値(ちなみに1inをセンチメートルに換算で2.54cm)となるからです。

5.75cm×8.5cmのサイズ=MARS端末で発券される緑色の地のもので横の幅が短いもの。また磁気券の定期券もこのサイズ(余談ですがSuicaなどICカード乗車券のサイズはクレジットカードと同じ5.4cm×8.54cmです)。5.75cm×12cmのサイズ=MARS端末で発券される緑色のもので横の幅が長いもの。

お気づきになられたでしょうけどMARS端末で発券される乗車券の縦の幅と近距離乗車券用の自動券売機から出てくる近距離乗車券の横の幅は同じです(重ねてみると判るかもしれない)。このため近距離乗車券が出てくる自動券売機で自由席特急券が購入可能なように設定されている機械で自由席特急券を購入すると、5.75cm×8.5cmのMARS端末で発券されるそれと同じサイズになって発券されることがあります。

ちなみにMARS端末で発券される5.75cm×8.5cmの乗車券は磁気券ならば自動改札機を通すことが出来ます。なのでいわゆる特別企画乗車券(トクトクきっぷ)でもこのサイズであれば自動改札機を通れます(「青空フリーパス」など)。5.75cm×12cmのものは「青春18きっぷなどいわゆる特別企画乗車券に多いサイズですね。5.75cm×8.5cmの乗車券だと経路が印刷できない乗車券でもこのサイズだと印刷できるという場合ならこのサイズになることもあります。ちなみに5.75cm×12cmの乗車券でも経路が書き切れないような乗車券だと「補充券の出番と相成ります。

ボール紙製の「硬券」だと他に2.5cm×5.75cmの「B型券」、6cm×8.75cmの「C型券」、3cm×8.75cmの「D型券」もありました。このうちD型券のサイズのものは記念乗車券として販売されることもあります。

では、この辺で(^^)/~~~

image by: M-Thanaphum / Shutterstock.com

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【著者】 M.G 【発行周期】 不定期(ほぼ月刊)

 
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