子供を育て上げ、親や孫の面倒を見つつ、かつ仕事も続けながら老後の準備を怠らず、リタイア後は全く未知のステージに歩み出す…。ある意味理想な生き方ですよね。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者の廣田信子さんが、老後もイキイキと仕事を続ける秘訣について、実例を上げつつ記しています。
高齢期ならではの新しい仕事にチャレンジもあり?
こんにちは! 廣田信子です。
少し年上の友人は、人生をスイッチさせて「マンション管理」から離れ、自宅で手作りのお菓子工房を運営してそれはイキイキしています。きちんと営業許可を取ってステキなお菓子をつくっています。パッケージもラベルもおしゃれで私もお気に入りです。
知り合いからの注文で、ものすごく忙しいようですが、新しいお菓子作りの腕を磨き、季節ごとのお菓子のアイデアを練り、心を込めてお菓子をつくり、作品であるお菓子を届ける…頭も感性も体もフル回転で、すべての過程を楽しんでいるのが伝わってきます。子供を育てて、親や孫の面倒も見て、仕事も続けながら準備をして、新しいステージに踏み出す…ステキな生き方だな…と思います。
別の友人と、そんな話をしていて、自分たちも、ある年齢になったら、今とは別のことをしてみるのもいいね…と。お酒好きの友人は、「じじばばバー」をしようかな…と言います。そこにいると誰かに会える…とご近所さんが集まってくる高齢者の憩いの場。昼間から空いていて、おつまみは渇きものくらいでOK、たまに、「今日は手作りのおつまみあるわよ」なんていいながら…。
友人の知り合いが、営んでいた飲食店を高齢になって閉めた後、自宅のリビングで営業許可をとって昼でも飲めるバーをやっていて、近所の高齢者が楽しそうに集まっていたのが、なかなかいいな…と思っていたと言います。友人は、会話もじょうずなので、きっと繁盛するだろうな…と思います。私のことも聞き上手だから雇ってあげるわよ~と(笑)。
そういう場に集まる人の気持ちなんだか分かります。高齢になっても、集会室でお茶を飲みながらみんなでおしゃべりというコミュニケーションより、行きたいときにふらっと行けるバーでなじみのママさん相手に飲んだ方が落ち着く…という人はけっこういると思います。
そういう場では、お客もみんな手伝うでしょうから、あまり高いお金を取らなくても、やっていけそうです。別に利益を上げるのが目的じゃないですから。そういう仕事の場があった方が、家でゆったりしているより生きがいを感じる…そういう気持ちは分かります。
私も、老後を趣味で生きるというタイプじゃないので、やはり何か人に喜んでもらえる仕事をしていたいな…と。
私が、ひそかにいいなと思っているのは、家主同居型の「民泊」です。今でも、家の掃除をしたり、花を飾ったりって誰か来客があると張り切ります。マンションはダメでしょうから戸建て住宅に引っ越して、ディズニーランドに遊び来る子供のたくさんいるファミリーを受け入れて…家族が多いとホテル泊は経済的にたいへんですから、きっと喜んでもらえると思います。どうやってもてなそうと考えるのは楽しそうです。
そういう目的があれば、何か新しいことを習得しようという気持ちも湧いてきそうです。英語や中国語を学ぼう、フラワーアレンジを習おうそんなチャレンジ精神を持っていられそうです。お客が来ると思えば、体調も整えて、元気でいられそうです。何より、一期一会の触れ合いって私は好きです。
で、「民泊」なら、体力に合わせて、受け入れの頻度も変えられますし、いよいよ続けられなくなったら、やめるのも簡単ですから。なんて…明るい高齢期話で盛り上がりました。
人生100年時代、今の仕事を自分なりに全うした後、その年齢に合った別の人生がもうひとつあるのも楽しいですね。能天気過ぎると言われそうな高齢期の夢想ですが、もうしばらく、明るい高齢期を夢見ていたいと思います(笑)。
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