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部下の意見に「若造が何言ってんだ」と耳を貸さないのは愚の骨頂

何事にも興味を持ち、情報を積極的に収集する人は人間的にも成長が早い、とするのは、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんは、興味の積極性が無い上司は年下の人間や部下の意見を聞かない人が多いとした上で、「ただの決めつけで人の話を聞かない態度は愚の骨頂」と記しています。

興味の積極性

私は、興味の積極性がある人がすごく好きです。何事にも興味を持って、それに対して積極的に情報を収集したり、学ぼうとする。そういう人を見るたびに、自分自身も反省させられますし、そういう人に負けないように、自分自身も積極的に、何事にも興味を持っていこうと思わされます。一緒にいて話をしているだけでも、とても楽しいので、私はすごく好きなんですね。

まぁ私の好みの話は置いておいて、ここからが本題なのですが、興味に対して積極的な人は、必ず結果がついてきます。たとえ今現在、不調だったとしても、必ず後々成長していくし、伸びるのです。これには明快な理由があります。情報を素直に受け入れることができるからです。

例えば、販売において、売上を上げている人はたくさんいます。しかし、その方法は様々ですよね。何が理由で売上を上げているかは、人によっても、業種によっても違います。そのそれぞれに理由があるわけです。

興味の積極性がない人だと、こうして誰かが売上を上げているという話が出た時に、情報を素直に受け取ることができません。「業種が違うから参考にならないな」とか、「この人のやり方は、自分のやり方とは違うな」という理由で、ハナから決め付けてしまい、情報を受け取ることをやめてしまいます。自分のやり方や、近い世界の話くらいしか、情報を受け取ろうとしないのです。

ですが、興味の積極性がある人は、最初から受け取り方全然違います。誰かが売上を上げているという話が出たら、その人がたとえ違う商品の販売をやっていても、どうやって売上を上げているのかを知りたがります。自分たちの商売とは全くやり方が違ったとしても、やっぱり売上を上げていることに興味があるので、積極的に情報を得ようとするのです。そして得た情報を参考に、自分たちに合うやり方にカスタマイズして、結果につなげていきます。

これは、年下の人の意見を聞く時の年上の人や、部下の意見を聞く時の上司の人に置き換えると、とてもわかりやすくなります。自分よりはるかに年下の人が、仕事だったり何かに対しての意見を述べている時に、興味の積極性のない人は、最初から相手にしません。「若造が何を言ってるんだ」くらいの感覚で、耳を傾けようとはしないのです。

同じように、部下が仕事に関する意見を持ってきても、興味の積極性がない上司は、耳を貸しません。「そんなこと言っている暇があるんだったら、さっさと仕事覚えろよ」なんて言ってしまうわけです。

でも、そういう意見の中には、自分自身にはない観点からの意見や、想像もしていなかったような意見があることは少なくありません。年齢も違えば、世代も立場も違うのですから、自分では考えつかないようなことを考えていたりすることなんてザラにあるのです。

素直にその意見を取り入れることで、飛躍的に生産性が上がることもあるでしょうし、売上が上がることもあるかもしれませんよね。全ての意見がそうとは限りませんが、可能性としてはゼロではないのです。そこに考えが至らず、ただの決めつけで話を聞かないなんて、愚の骨頂でしかありません

これも、興味の積極性があるかないかで、受け取れる情報の量も質も変わるという典型的な例です。

どんなことにも興味を持って、積極的に情報を得ようとする。これだけ情報そのものが多様化している現代では、とても重要なビジネススキルのひとつと言えます。何事にも興味を持って、素直に情報を受け取れる態勢は作れていますか?

今日のおさらいです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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